
企業でしばしば起こり得るのが、「隠蔽」である。「隠蔽」しなければならない人は、そうしなければ「職位」が危うくなる。よって、「虚言」のオンパレードで凌ぐか、「職位」で正統派の人間を抹殺するかである。
大抵の場合、企業モラルの欠落やら、コンプライアンス委員会の迷走やらで、「職位」ある人間により「隠蔽」が完結し、何事もなかったかように処理される。よって、被害者がいれば、当然の如く泣き寝入りとなる訳だ。
果たして、このような「自浄作用」が働かぬ企業で良いのだろうか。ここ数ヶ月間、某企業を静観してきたが、「自浄作用」が働くどころか、「隠蔽」に関わる人間が多すぎて、二進も三進も行かぬ状況のようだ。
何故に「社会正義」を旗印に、「不正」を暴く人がいないのだろうか。それは、己の足元しか見えていないからである。「事なかれ主義」にて、今を如何に平穏無事に生きて行けるかに重きを置く人が、何と多いことか・・・。
「企業は人なり」。社員あってこその、企業である。昔の「女工哀史」ではないか、今も尚、社員を馬車馬のように働かせ、使い捨てている会社も無きにしも非ず。時代錯誤もほどほどにしてもらいたいものである。
そこに、正義感漲る役員がいるのならば、話は違う。社員のために盾となり、如何なる「不正」も許さず、「隠蔽」を暴いてくれる。よって、社員もそのような役員がいるのならば、必死に背中を追い掛けて行くはずだ。
企業モラルとは、簡単にアップできるものではなく、「自浄作用」をフル回転させながら、ベクトルの微調整を行い、企業から「悪玉菌」を排斥するシステムを構築できて、やっと、それなりのモラルが生まれてくる。
自分自身が役員の方であれば、是非、耳を傾けて欲しいのであるが、社員の指導は「称賛のマネジメント」が一番であることを、肝に銘じて欲しい。「指導」ではなく「示唆」で、人は育って行くことを・・・。
更に、社員の失敗を大声で「叱責」するなど以ての外。「失敗は最高のオポチュニティ」として、皆で共有し、次のステップへと誘う(いざなう)ことが重要なポイントとなる。それさえできれば、社内に笑顔が沢山増えてくるはずだ。

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