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『正統派プロバイダ』を目指して、27年。・・・HPは作ってナンボではなく、動かしてナンボ!

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 今年8月22日で、筆者がインターネット事業を本格スタート(1994年秋に着手、1995年にスタート)して、満27年が経った。

 当初から目指していたのは、『動的インターネット』。27年間を振り返れば、ネット環境は秒進分歩の勢いにて、『変化、進化。』を遂げ、現在に至り、更に『メタバース時代』に突入している。

 ネット事業スタートの頃に九州一円を講演して廻ると、中小企業の経営者たちは『何者?』と、筆者が如何にも怪しい宗教団体の一員の如く、誹謗中傷やら揶揄やらが飛び交ったことを思い出す。

 「こんなオモチャみたいなもの、仕事に役立つはずがない!」、「オウム真理教の人ですか?」、「パソコンで一体全体何ができるんだ!」と、上から目線で多くの否定の言葉だけが投げ掛けられた。

 負けず嫌いの筆者だったので、なにくそと思い、自分の尻を必死に叩きながら、この27年間を突っ走って来たのだった。

 ある時、旅館の女将から「他のプロバイダに頼んでいたブライダルホームページが見えなくなって、メールも送受信できなくなったんです!どうにかしてください!」と、泣きが入った。

 早急に、筆者のサーバーに突貫工事でそのホームページを新たに作り、メールも、Gmailが存在していない時代だったので、弊社のメールアドレスを付与し、数日で何とか仕事ができる環境を作ったことを思い出す。

 調べてみると、そのコンテンツプロバイダの事務所はもぬけの殻。某団体サイトは数年間、毎年200万円ほど支払っていたと言うが、年間1日も手を入れることがなく、放置の状態であった。(後日、解約したようだ)

 ホームページを『作って終わり』と、手間隙掛からぬベクトルにて動くプロバイダが溢れ出してきた時代が訪れる。よって、ホームページは『床の間の置物』みたいな認識を持つようになり、気づかぬ内に『静的インターネット』に成り下がってしまうのである。

 『静的インターネット』で満足する中小企業の経営者たち。見栄えが良いホームページを飾り物のように眺めて、それで終わりなのだから、幸せ者だ。しかし、それでは、本業とネット事業が両輪となって企業繁栄の起爆剤になるはずがない。

 今や『SNS時代』となり、次から次へと『SNS』が台頭し、世界を席巻しているものの、『信憑性の高い情報発信』は、最終的には『WEBサイト』の存在と、その動きで決まることに気づかねばならない。

 『無償で利用できる便利な世界』ほど、大きな落とし穴があることに気づかぬ中小企業の経営者たち。YouTuberに取材を受けて、諸手を挙げて
喜ぶ店主。いやいや、その店自体のブランドを利用され、YouTuberのアクセスアップに寄与するだけの話である。まあ、互いに納得しているのであれば、全く問題はないが・・・。

 十数年前に博多の大手ホテルのホームページ制作費(リニューアル)が 600万円。数年前の熊本市内大手ホテルのものが300万円。また、地方ホテルのものが『WordPress』の箱物だけで数十万円。

 博多のものは、見るからに相当予算が掛けられていることが分かる。全国規模のホテルだからこその『ブランド力』も手伝い、社内ネット担当者のレベルも高く、『動的インターネット』として円滑な運用ができているようだ。

 しかし、熊本市内のものは、ネット担当者のレベルは低く、時間が経つにつれて、統一性のないホームページになっている。情報量は増えているものの、ネットサーファー側から見れば、大変見難いサイトに成り下がっている。バナーのサイズもバラバラに、フォントも統一感のないものへ。

 最後の地方ホテルのものは、箱物だけ作らせての激安なもの。福岡のプロバイダに頼んだと力説していたが、リニューアル前よりもデータが重く、アクセスに支障を来たし、コンテンツも滅茶苦茶な状況。そのデータがどこのサーバーに搭載されているかも分からぬままとなっている。

 筆者の拘りは、『クライアントからの情報更新については、その日の内に!』である。国や地方自治体の補助金や助成金などのプロジェクトがコロコロ変わって行く中で、『ある日突然スタート!』に対して、徹夜作業にて可能な限り対応している。(正直、大変辛い仕事環境となる)

 27年前からの『正統派プロバイダ』を続けるのは至難の業であるが、この作業というものは、表に見えないものばかり。よって、当社クライアントは皆理解してくれているものの、外部には伝わらぬ『縁の下の力持ち』的な地味な作業となっている。

 企業が信頼の高い企業として存続するには、イメージアップもさることながら、企業として『信憑性の高い情報発信』を行なっているか否かが重要なポイントになる。『SNS』で公私混同したものを発信するものなら、全国へ向けて『恥の上塗り』を拡大するばかり。よって、モラルのある、スキルの高いネット担当者の育成には、絶対に手抜きは許されぬということだ。

 「スマホで十分」と豪語するのは、コンシューマー側の考え方である。企業となれば、スマホでもタブレットでもパソコンでも対応する高いレベルにて、安全性の高い『動的インターネット』を展開するのが、今求められているものであることを、遅ればせながら、中小企業の経営者たちは確と認識すべきではなかろうか。

 最後に、商用インターネットが日本上陸してから四半世紀過ぎてしまったが、中小企業のインターネット事業におけるレベルは、天と地の格差がついてしまったというのが、現実であるようだ。


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文責:西田親生

                 

  • posted by Chikao Nishida at 2022/9/11 12:00 am

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