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「気づき」ほど人を進化させるものはない。

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 毎日講義をしていると、受講生の日々の変化や進化が手に取るように見えてくる。時には、本人のジレンマや苛立ちであったり、発見の喜び笑顔であったり、新しいものへの好奇心であったりと、瞬間の表情なり言葉のトーンが全てを物語っている。

 或る日のことだった。受講生のZOOMに映る目や角度、体勢が変わっていた。一人の日本人の姿が大きく、前のめりしているかのように画面に入り込んでいる。それまでやや距離のあるスタンスに見えていたが、ようやく気心が知れてきたのだろうか。

 いや、自分の立ち位置や能力について「気づき」があり、その軌道修正へと立ち向かう心構えが備わったのだろうと解釈している。一緒に学んでいる外国人への心配りや世話もしながら、自分自身を磨く姿勢が画面一杯に広がってきつつあるのだ。

 あとは、常日頃からの「情報共有」がしっかりできれば、その人物のスキルは加速度を上げてアップするに違いない。学ぶものへの理解度が上がり、それが唯一の手法ではなく、もっと効率の良い、自分に最適な処理方法を発見して行くに違いない。

 一方、日本語も英語も辿々しい外国人であるが、日々のリポートを拝見すると、本人の会話の言葉の数倍理解していることが窺い知れる。受講中に表現したい自分の心が伝わりにくいところに焦りもあろうけれども、すこぶる毎日の受講内容を把握している。

 教授する側としては、1日の少ない講義時間の中で、速度が早いのは自覚しているが、少しでもマクロ、ミクロを叩き込み、それについてきて欲しい気持ちの方が強くなる。しかし、1回きりで全てを理解させるのは困難なので、「反芻」させることに専念。

 一つの目的に向かって、多くの「気づき」が芽生えると、集中力も日増しに冴え渡ってくる。大量の課題を提供しようが、必死に喰らいついてくる。その真摯な心が伝わってくるので、基礎編と言えども、エキスパート養成へと舵を切りたくもなるのである。

 このように受ける側、提供する側が一体化すると、信頼関係、絆がより太く深くなり、互いに好循環となるのは当然の流れである。決して、そこに横槍を入れたり、こちら側の都合ばかりを押し付けることは、絶対に遣ってはならぬ禁じ手となる訳だ。

 今回の「ICTスキルアップ研修」がスタートして、そろそろ2ヶ月近くが経つことになるが、受講生たちは既に半年分の「学び」を体験していることだろうと。昨日は「Desktop & Multitask」の根本を実演披露したが、頷きの回数はかなり多かった。

 人生において、どれだけの「気づき」があるかで、その人生も変わってしまうのだろうと、遅ればせながら、受講生の反応により、心に癒しを頂いている次第。現代の若き人たちは、昭和時代の我々よりもピュアでクレバーであることに気づき、頷くばかりとなった。

 
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写真・文責:西田親生

           

  • posted by Chikao Nishida at 2022/1/13 12:00 am

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