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苧木晃が世を去って11年近くに・・・2013年3月2日掲載記事

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▼以下は、2013年の過去記事「苧木晃が世を去って11年近くに・・・」(2013年3月2日掲載)である。今月25日は、苧木晃氏が急逝し、19年となる。今回、再掲載し、改めてご冥福をお祈りしたい。(ウィキペディアにて「苧木晃」で検索!)

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 2002年5月25日は、筆者にとっては実に悲しい日であった。10年近く一緒に仕事をして来た関西テレビの苧木晃P(プロデューサー)が、壮絶な癌との戦いに敗れ、落城した日だった。まだ、48歳という若さでもあり、当時、スタッフを引き連れて、大阪の葬儀場に飛んでいった事を昨日のように憶えている。

 上写真は、その翌年の大阪の有名ホテルで催された「苧木晃を偲ぶ会」。当時の上沼真平局長(上沼恵美子さんのご主人)の右腕として、将来期待されたプロデューサー苧木晃。・・・偲ぶ会では、同局アナウンサーや関西芸人が大勢集まり、彼の功績を称え、彼が制作にあたった番組紹介ビデオが流された。

 1992年、偶然足を運んだ関西テレビで出逢った苧木P。・・・最初は、互いに見知らぬ関係でもあり、かなりよそよそしさを受けたのだが、話している内に「まだ、関西テレビでもCGタイトルを使っている番組は殆ど無いので、私が一度熊本に足を運び、現場を見て、そこで詳しい話をしたい。」と、快く筆者のオファーを聞き入れてくれたのだった。

 それから2週間もしない内に、彼が熊本の筆者のオフィスへ足を運んで来たのだった。当然、彼は泊まりとなったので、熊本ホテルキャッスルで夕食をとり、深夜までCGタイトルの可能性について語り合った。・・・今から21年前の事である。

 彼が大阪に戻って数日後、担当番組の一つ「ばらいろ海綿体」というタイトルの注文がファックスで流されて来た。「口約束も契約なり」という、とても信頼できる人物として敬服した筆者であったが、お陰で、関西テレビとの楽しい楽しい仕事がスタートしたのだった。

 それからと言うもの、筆者が関西テレビに足を運ぶ度に、次から次へと他のプロデューサー、ディレクターを紹介してくれて、帰り際には他の仕事もわんさと背負って熊本へ帰って行った。

 ちなみに、写真下の「2時ドキッ!」、「痛快!エブリデイ」の他に、「関西テレビ開局35周年特別番組 アスメディア88スペシャル」、「桂三枝の愛ラブ爆笑クリニック」、「上沼恵美子のえみちゃんねる」、「土曜大好き!」、「上方漫才大賞」、「米朝師匠人間国宝特番」、「関西5局女子アナ特番」、「世界一周、ギネスに挑戦!」、年末年始の特番・・・いつの間にか、当時の関西テレビオリジナル番組CGタイトルの5割ほどを、筆者の会社が制作するようになったのである。

 それから関西テレビとは約10年少々のお付き合いだったろうか、CGのニーズが段々と少なくなり、彼が折角取り持ってくれた仕事が自然フェードアウトしてしまった。・・・しかし、彼のフットワークの良さと相手に敬愛の念を持ったしっかりとした紹介の手法が、実に素晴らしかった。彼のお陰で、当社の業務に拍車が掛かったと言っても過言ではない。

 しかし、人は生きていてなんぼだろうと、思ってしまう。・・・彼の急逝から11年近くになるが、人は亡くなって10年もすれば、忘れ去られてしまうのだろうと。・・・しかし、彼の命日を一度たりとも忘れることはなかった。

 「苧木ちゃん、あれから数年経って関西テレビとは仕事の繋がりは無くなったけれども、苧木ちゃんのお陰で、熊本でぼちぼちやってまっせ!」と、思い出しては彼に語り掛けるのである。

 今、彼が生きていれば、8月で59歳となる。たぶん、可笑しい変な番組を沢山手掛けただろうと・・・。また、二人で北新地の深夜のクラブ活動にでも行きたいものである。・・・「苧木ちゃん、じゃあ、またね!」。


▼写真右下=ラビットマンに扮する苧木晃
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文責:西田親生

                 

  • posted by Chikao Nishida at 2021/5/16 01:57 pm

人格が備わり、初めてホンモノと言える!

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 人格が備わり、初めてホンモノと言える。これは、筆者のプロへの拘りの一つであるが、最近は、ホンモノで重みある人物と出逢う機会が少なくなってきた。虚言ばかりで、虚栄に満ちた仮面を被った人の方が、日に日に増殖している。(尻尾を掴むのは簡単だが、皆、結構騙されている。)

 今の自分があるのは、己の力だと思い込む、義理人情が分からぬ人も多い。逆に、これまで有形無形にて、周囲の家族、諸先輩、友人の助言や支えにより、今の自分があることを、静かに語ってくれる人がいる。人格が備わり、深みのある思考にて、人様の立場をよく考えて頂く、有難い存在である。

 そのような人格者にお逢いできると、自らの思考回路の不備、身勝手な自分自身の恥ずかしさ、裏表のある姑息な心の迷い、ヒト・モノ・カネで、とことんモノ・カネを追い求めるさもしさなど透け透けとなり、根深いところの膿が一気に押し出される。これが、人格形成において重要である訳だ。

 ただ、自己本位主義者で我儘な人間は、人格者の助言に耳を傾ける事もなく、都合の悪い事にはさっさと蓋をして、自らを正当化する。「性格は治らない!」と或る人が豪語していたが、凝り固まった思考回路では、真偽の程の判別もできず、虚言を発しながら、表の顔作りに専念する。

 美辞麗句を書き綴るのは簡単な事。表層箇所を舐めるだけの美辞麗句は、根拠も説得力もなく、周囲の人々を幸せにしたり、幸せを共有することなど皆無に等しい。如何に己がプロフェッショナルであると天狗になっていても、人格が備わっていないのならば、仮面を被った案山子と同じ事。

 会話相手の人が本音か否か、単なるリップサービスなのかは、じっくりとある程度の時間を掛けて話し込めば、整合性のない虚言が散りばめられているから、直ぐに判る。作り笑いで周囲を惹き寄せても、直ぐ暴露る。会話中の目の動きに違和感が生じた瞬間に、疾しい本音が浮き彫りとなる。

 良くあるパターンだが、表向きは家族思いで、周囲の知人友人に対しても優しく振る舞ったり、美辞麗句を上手い具合に組み合わせて、衆目を集めている偽善者が実に多い。この世の中に出没する偽善者たち。本人は悦に浸っているようだが、実は、孤独で無能な道化師に過ぎない。

 蛇足ながら、天才的な職人に対して、或る人が、「○○さんは天才的な職人ですが、気難しいので!」と言っていた。よく耳にする、凄腕職人の形容であるけれども、こちらが、わざわざその気難しさにお付き合いする必要もなかろうと、いつも首を傾げながら苦笑いをするのであった。

 何故なら・・・単に、礼儀作法が理解できない凄腕さんと言うことになるからだ。

 
▼熊本ホテルキャッスルの美味なるランチサンプル写真
※記事と写真は関係ありません。

(1)真鯛のポワレ
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(2)パスタ
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(3)サラダ
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文責:西田親生

         

  • posted by Chikao Nishida at 2021/5/16 12:00 am

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