
法治国家では、法律を遵守することが正道となる。更に、モラルを重視するか否かが、人としての価値となる。自由主義国家では、我々国民は、法の下に権利や自由を保障されてはいるものの、国民としての義務の履行が大前提となる訳だ。この点を勘違いしている人が多いのも、現代社会の歪みである。
起業して26年目に入り、過去を振り返ると、色んなトラブルに遭遇したことを思い出す。
例えば、県外の某ラジオ局のアンケート分析業務を行ったはいいが、仲介した人物(放送作家)が、数百万円を海外に持ち逃げしたこともあった。情報によると、東京や大阪にあった事務所は既にもぬけの殻で、上海に逃げたという噂もあった。
また、当社製作物に対する著作権侵害の被害に遭ったこともある。当時、マスコミ各社が社会正義を貫くために、九州圏内や熊本県内で、大々的に某団体(第3セクター)による著作権侵害を取り上げてくれた。当社からは1円の請求も考えてはいなかったけれども、結果的に、某団体は社会的信頼を失墜することになり、微力ながらも著作権侵害への警鐘を鳴らすことができた。・・・約20年前のことである。
つい最近記事としてアップした事案では、著作権侵害の事実を確認し、出来うる限りの証拠を押さえてはいるが、侵害する者に著作権侵害について通知を行うと、翌日データをネット上で削除するだけで、何の謝罪も連絡もなく、誠意が見られない。それは、侵害した者が著作権についての認識が甘く、法的ペナルティーの重さを十分理解していないという証でもある。黙って逃げれば良いと思っているのだろうと・・・。
このように、法の遵守もできず、モラルも何もない、大人気ない人間が急増しているのが、今の世の中。全てに真摯な心を持ち、少しでも自分自身に過ちがあれば、間髪を入れず、誠意を尽くして謝罪を行い、理解を求めるという心構えが大切だ。
もし、いろんな受賞履歴があったとしても、違法行為が発覚すると、受賞内容が抹消される可能性も多々ある。叙勲についても、厳しいチェックがなされ、万が一、受賞者に賭博癖やその他交通違反など違法行為があれば、後々の叙位は取り消されることになる。
著作権侵害については、民事及び刑事において、想定外に重いペナルティーが定められている。以下は、行政書士の方がわかりやくす、コンパクトにまとめたブログを書かれているので、是非、閲覧いただき、著作権が如何に法的に守られているのかを熟知すべきである。
http://copyright-topics.jp/basic/penalty/
今回、当社の被害は、「書」の印章を別の名称に改竄してポスターに使われている件(現在もそのままネット上に掲示されている)。また、当社が取材を行い製作したインフォマーシャル動画が違法ダウンロードされて、別アカウントでYouTubeにアップされていた件(指摘した翌日削除されている)、の二件である。
・・・即座に削除したということは、俗に言う「パクリ」を認めたことになり、実に分かりやすい「証拠」になる。
社会人となれば、「法律は知りませんでした!」では済まされないが、心ない人間の価値観に、ただただ首を傾げるばかりであった。
▼異業種交流ポータルサイト「ロゼッタストーン」(since 1995)
http://www.dandl.co.jp/

https://www.facebook.com/dandlcojp

Comments