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ホテル文化に学ぶ(4)

▼西田親生が語る「ホテル文化と食文化」
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<ヒューマンウェアの重要性>

 「ヒューマンウェア」という言葉は、帝国ホテル社長就任挨拶で吉村勲人社長(熊本市川尻町出身/故人)が述べた言葉として、余りにも有名なもの。同社長は、その時、ホテル再建に関わる三要素として「ヒューマンウェア・ソフトウェア・ハードウェア」を掲げたのであった。

 一方、地方自治体などが絡んだ地域興しなどでは、常にハードウェアありきで、ソフトウェアが後から付いて、予算配分がギクシャクしている中で頓挫することが絶えないと耳にしたことがある。それは、ソフトウェアよりもハードウェアを最優先してるのが原因であると分かっていながらも、助成金や補助金などは、杓子定規にハードウェア先行となってしまい、旧態依然とした生温い手法(予算の無駄遣い)となっている。・・・何とも理解しがたい。

 大手ホテルを支える、三本の矢・・・吉村社長が唱えた「ヒューマンウェア・ソフトウェア・ハードウェア」。帝国ホテル120年の歴史本(非売品)を拝読し、胸を打たれたのであった。今回、「ホテル文化に学ぶ」の連載を書き綴る中で、私なりに、これが最重要項目として位置づけているのである。

 写真群は、この二〜三年間で撮影した、熊本ホテルキャッスルの各レストランのシェフやスタッフの業務中の姿である。これこそ「ヒューマンウェア」を形成する精鋭部隊である。適材適所として配属され、各スタッフも天職としてプライドを持ち、日々厳しい業務に専念している。いつも各人に会う度に、「熊本県内最大級のシティホテルを彼ら一人一人が支えているのだ!」と、感心、感激しながら取材させて頂いている次第。

 一人一人が育ち、円滑な連携が保たれ、各部署のタイムラインとヒューマンパワーが噛み合ってこそ、初めて理想的な業務が完結して行く。どこにでもいる「先輩面」して頭ごなしに叩きっぱなしの人間もいるが、それは論外となる。最重要の「ヒューマンウェア」を形成するスタッフに含める必要はない。何故なら、そういう人物が癌となり、折角築かれつつある「ヒューマンウェア」が足元から崩れてしまうからだ。

 人を育てるには、その場でミスをしたスタッフを徹底的に叩くのも一つの方法かも知れないが、必ず、逃げ道を与えながらアドバイスしなければならない。又、良いところはしっかりと褒めてあげることが必要だ。それは、多くの部署を抱えるホテルにおいては、必要不可欠な人財育成のための大原則でもある。よって、各部署のリーダー又はコマンダーの采配ぶりが鍵となり、全体がバランス良くエキスパンドして行くと、徐々に、揺るぎのない「ヒューマンウェア」が確立されることになる。

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  • posted by Chikao Nishida at 2015/10/15 12:00 am

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