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母の命日に思うこと・・・

▼知り合いの叔母さんが、長い髪を切る前に、髪を結ってもらった母の姿

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 朝から私事で申し訳ないけれども、ふとカレンダーを見ると、12月7日。66歳という若さで他界した母の命日である。

 とても料理好きの母親で、母が他界するまで、筆者に手を挙げたり、叩かれた事なんぞ、一回もなかった。暴れん坊だった筆者が叩かれないと言うのは、信じられない事だが、優しすぎるほどの人物であった。

 自分のことよりも、他人の世話焼きばかりに専念する、昭和の肝っ玉かあさんのような風貌。思い出すたびに、脳裏には母の笑顔しか出てこない。辛いこともあったはずだが、決して、子供には見せず、夫婦喧嘩も皆無。

 某年12月5日に、現在のANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイの玉樹で、インターネットの講演会での講演を終え、午後8時前に母の入院先に足を向けたのだった。入院して2ヶ月半ほど経って、初めての見舞いとなる。

 今だからこそ言えるが、糖尿病の合併症にて腎臓が悪くなっており、母の死期が迫っていることを、筆者なりに感じていたのである。よって、12月5日に入院先の病室にて母を見た瞬間に、数日の命しかないと確信した次第。

 入院先では、苦しさに堪えながらも、笑みを浮かべ、風邪気味の筆者に、逆に、うがい薬を手渡して、「インターネット事業を頑張ってくださいね!」と、か細い声で話し掛け、僅か10分程度の面会にて、帰途に着いたのである。

 翌日、母の事が余りにも気になるので、昼過ぎに電話をしたが、僅か1、2分ほどで「死ぬようなことはないと思うけど、ちょっと辛いから、電話を切りますね。」と言って、ガチャっと電話が切れた。何か、嫌な予感が脳裏を過った。

 筆者の予感は的中した。その日の深夜に病院から連絡が入り、病態が急変したらしく、熊本市立病院へ転院したと言う。それから2時間ほど経ったろうか、熊本市立病院から「危険な状態なので、すぐに来てください!」と。

 到着したのは午前2時半頃。酸素吸入をして、意識を失った母の姿があった。ベッドに横たわる母は、既に死に体の状態である。それから1時間ほどで、弱々しく動いていた心臓が突然止まってしまった。

 優しい母が、この世から居なくなった瞬間である。祖父母が他界する時も立ち会っていたけれども、母の死は余りにも可愛そうでもあり、ショックだった。辛そうな入院期間中に、僅か1回しか面会に行かなかった自分を責めた。

 これは言い訳にしかならないが、仕事も大変な状況下で、深夜まで仕事が続くことが多く、時間的に、入院先へ足を運べるような余裕もなかった。しかし、心の中で、「母を見舞いに行くと、安心して死んでしまう。」と思っていた。

 案の定、母は自分の死期を知りつつも、筆者が顔を見せるまでは、何とか生命維持に集中して、頑張って、待っていたのだろうと・・・。

 最後の別れは猛省ばかりの筆者であったが、写真のように京料理「えのきぞの」のような食事を食べさせることが出来なかったのが、一番悔いている。糖尿病であるが故に、厳しく食事制限を告げた自分が心苦しかった。

 ただ、母の思い出は、いつもニコニコと笑顔で家中を明るく照らしてくれたこと。検察官であった厳しい父親を、掌(たなごころ)に転ばせていたこと。父と釣りに行く時に、早朝から丼一杯を握った、超弩級の三色おにぎり4個(昼、夕の二人前)。

 思い起こせば切りがないほど、楽しい思い出ばかりが蘇ってくる。今も、天国からこちらを見て、バカをしている筆者に苦笑しているのではなかろうかと思うばかり。そうそう、父も数年前に他界したので、生きている時よりも、今は父も母も一緒に遊びまわっているに違いない。

 話は変わるが、先日、幼友達の母が他界したと言う。90歳を超えての大往生。実は、その母親のために、写真の京料理「えのきぞの」のテイクアウトで、だし巻き卵やカニクリームコロッケなどを持ち帰り、とても喜んで食べてくれたと聞いていた。

 しかし、その幼友達から連絡があり、「美味しい美味しい!」と食べて、二日後に静かに眠るようにこの世を去ったと言う。ほとんど食欲はなかったらしいが、「自宅にいて、腕のいい料理人さんの本物の料理を食べれて、幸せだね。」と・・・。

 幼友達の母親の喜ぶ姿を想像しながら話を聞き、とても胸が痛くなった。死に際には、何とか美味しいものを食べさせるべきだと、今更ながらに、猛省する筆者である。母には大変申し訳ないけれども、その代わりに、しっかりと健康長寿で、これからもグルメに突っ走ろうと!


▼筆者は母に似ているが、髪の毛はこんなにフサフサではない!(苦笑)
haha


▼皆が喜ぶ、京料理「えのきぞの」の弁当や料理群。
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▼京料理「えのきぞの」のお節情報(写真提供:同店)
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お品書き>
 海老・あわび・数の子・いくら・子持ち鮎・蛸柔らか煮・鰆の味噌漬け・たたきごぼう・黒豆・筍・田作り・紅白なます・栗きんとん・きんかん・くわい・蓮根のサーモン巻き など

 その他、要予約として、お雑煮(千百円 税込)、お刺身盛(二人前 5千5百円 税込、四人前 1万1千円 税込)、カニクリームコロッケ(5百円 税込)などが準備されている。

申し込み方法のご案内

(締切日時) 令和2年12月25日(金)まで
(申し込み) 電話予約 096−211−5525 又は店頭受付

店頭受け取りのお客様
 ・お渡し日時 令和2年12月31日(木)午前11時〜午後3時まで(※時間厳守でお願い致します)
 ・お渡し場所 熊本市中央区新屋敷1丁目9−19 濫觴77A
 ・お支払日  令和2年12月31日(木)代金引換(事前のお支払いも可)

配達ご希望のお客様
 ・お届け日  令和2年12月31日(木)※時間指定はご遠慮ください
 ・配達料   6百円(熊本市内に限る)

 ※新年の営業開始は、令和3年1月6日(水)より

<<えのきぞの>>
〒862-0975 熊本市中央区新屋敷1丁目9-19濫觴77A TEL: 096-211-5525
定休日:月曜日

◎えのきぞの公式サイト
 https://www.dandl.co.jp/enokizono/Link
◎えのきぞの公式Facebookページ
 https://www.facebook.com/shinyashiki.enokizono/Link

◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link
文責:西田親生

                 

  • posted by Chikao Nishida at 2020/12/7 12:00 am

会話の醍醐味とは!?・・・

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 会話とは頗る面白いもので、その人の性格なりが一挙に吹き出してくる。「聞き上手は話上手」がベストではあるが、なかなか上手い具合に話せない。一所懸命語っていると、目の前の人たちが一歩、二歩遠ざかって行く。自分で普通と思っているが、周囲はそう見ていないようだ。

 筆者は会話にのめり込むと、自分の口と顎の動きよりも、話したい事が頭に充満して、逆に滑舌が悪くなることもある。そこまで急ぐ必要はないけれども、短時間に、如何に心を伝えるかに集中するが故に、時折、そうなってしまう。

 話し相手のリアクションを見ると、「えーえー、はい。はい。」と肯定的に受け答えをしてくれる人との会話は、途切れる事なく、スムーズに進む。しかし、「いやいや!」、「いえいえ!」と否定的な言葉が飛び込んでくると、話が断続的になってしまう。

 これも、人の性格として面白いもので、「えーえー、はい。はい。」は心地良いけれども、スパイスが足りないカレーのようだ。逆に、「いやいや!」、「いえいえ!」で頭から否定的に受け止められると、会話が窮屈で、ボキッと折れてしまう。

 ベストなのは、「えーえ、いやいや、えーえー、いえいえ。」と、自分の気持ちをちゃんと言葉に乗せて交わす会話の方が、甘辛スパイシーで面白い。また、敢えて相手の出鼻を挫く企みにて、「えー↑↑↑???」と疑いの眼差しで茶化してみても面白い。

 会話の醍醐味は、抑揚にある。LINEやMessenger、Twitterの文字だけの偏平な乾いた文字交換よりも、生きているという実感が湧いてくる。文字だけでは、思いの外、誤解が生じることがある。そんなつもりでは無かったのにと、落ち込んでしまうのだ。(絵文字でカバー♪)

 Facebookやその他SNSでは、リアルタイムに知人友人がオンラインしているのが分かり、大変便利なようだが、何だか周囲から監視されているように感じてしまうこともある。ただ、仕事で活用するには、最高のコミュニケーションツールであるに違いない。

 どちらかと言えば、筆者は語り下手だと思う。友人たちは滑舌が良く、良く喋ると言ってくれるが、実はお喋りは得意ではない。キザな事を言えば、日本語よりも英語の方が全く訛りがなくて、思ったように言葉がスムーズに出てくる。(日本語の訛りが酷すぎるという事)

 もっと若い時期に、多国語を沢山学んでいたら良かったと、最近思うことが多い。Google translatorで翻訳しても構わないが、肉声にて、多国語を語り、リアルタイムに他国の人たちとの会話ができれば、どれほど楽しいか!?帰国子女が羨ましい限りである。

 これは自己反省であるが、パソコンのキーボードを叩きまくり文章にするのは、大の得意であることは間違いない。しかし、その得意とする高速活字発生機に頼ってしまう自分自身を背中から見ていると、近頃、心が鉛のように重く、闇の世界に佇む自分がいる。

 特に、訳の分からぬ「理不尽」な書簡などが届くと、猛烈に10本指が動き出し、自己防衛のために、書簡を瞬時に作ってしまう。そして、気晴らしのために、自分が書き綴った日本語をGoogle translatorで英語に翻訳させて、翻訳の精度を確認しては笑っている。

 少々、会話の話から遠ざかってしまったが、face to faceでの会話が、コミュニケーションツールとしては最高だろうと。確かに、記憶を刻み、記録を残す文字はとても重要なツールだが、バランスよく、会話と文字との連動を図り、笑いの絶えない人生を送ることが一番。

 「ルール厳守の人」、「民度高き人」、「裏切らぬ人」、「研究熱心な人」、「心優しい人」たちと共に、楽しさいっぱいのコミュニケーション畑に、新しい種を沢山蒔きたいものである。よって、価値観を同じにする人たちとの接点が、人生をもっともっと豊かにしてくれるのではなかろうか・・・。


▼八景水谷公園のサザンカ
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文責:西田親生

               

  • posted by Chikao Nishida at 2020/12/6 12:00 am

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