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ものづくりの街と愉快な方言

▼山鹿市下町にある千代の園の古い社屋
chiyonosono


 昨日、年末にお餅や藁苞納豆などを土産にもらってので、そのお返しに有働サイクルにお邪魔した。

 「明けましておめでとうございます!」と、いつもニコニコ顔の店主が玄関近くにやって来た。「あ、今、植木に行っとりますばってん、ちょっと電話ばしてみます。西田さんだったですかな!?・・・あと10分ばかっで帰ってくってだけん、こけ、おんなはらんですか!(熊本弁)」と言ってくれた。

 標準語にトランスレートすれば、「あ、今、息子は植木町に行ってますが、ちょっと電話をしてみます。西田さんでしたよね!?・・・息子は、あと10分ほどで帰るとの事なので、ここに居て、お待ちになりませんか!」といった感じだろうか。

 店主の言葉通り、数分もしない間に、息子さんが引き戸を開けて、すぐにご挨拶。年末から数日経ったけれども、何となく昨日も会ったかのような感じで、話が弾んだ。餅が旨かった事を伝えると、店主が背後から「また、つきますけん、取りん来なはっとしゃが良かですたい!そんときゃ、電話ばさせますけん!」と。

 これまた、トランスレートすると、「再度、餅つきしますので、取りにおいでになると良いですよ!その時は、息子に電話をさせますから!」となる。

 すこぶるマイペースな店主。今度はさっと店内作業場に座り込み、お客の自転車に新しいタイヤの装着を開始した。懐かしい自転車油の匂いがする作業場。知人なのか、その方とおしゃべりをしながら、手先は勝手に動き、タイヤが装着されて行く。傍観しているだけで、楽しくなる作業風景だ。

 お茶をご馳走になり、時間もあまりなかったので、同店周辺の街並みを軽く撮影することにした。老舗酒蔵 千代の園界隈の細道を辿る途中で痩せ細った野良猫と遭遇し、国道3号線の階段を登り、また、同店へ戻って来てしまった。

 僅か十数分間の取材時間だが、通ったことのない路地では、とても面白い発見がある。それらの写真は、次回の記事でご紹介するとして・・・正直なところ、昔ながらの「ものづくりの街」に段々と引き摺り込まれるような気がしてならない。勿論、それはそれは心地よい人間模様を垣間見ることが、一番なのだが・・・。


▼自転車の新しいタイヤ装着作業中の有働サイクル店主
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▼山鹿市下町の某店
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  • posted by Chikao Nishida at 2017/1/7 12:04 am

不思議な「裏の細道」!?

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 全国の装飾古墳の四割弱が熊本県内に点在することは、周知の事実ように思えるが、実は、ほとんどの熊本県民も知り得ぬ情報となっている。中でも、山鹿市に存在するチブサン古墳、弁慶ケ穴などの壁画はあまりにも有名で、考古学的にも価値あるものだ。更に、鍋田地区にある大規模な横穴群、岩原古墳近くにある横穴群など、山鹿市内にはどこを掘っても何かが出てくるくらいに、あちらこちらに古代の謎、古代の宝物が隠されている。

 本日足を向けたのは、山鹿市立博物館。移築された石橋付近は、地震の被害のためか、キープアウトとなっていた。よって、同博物館の裏側に回り、ちょっと坂を登り、車が行き止まりのところで、あまり人が通らぬような、苔むした歩道を見つけたのだった。

 そこには、上述の鍋田横穴群の壁画など、数多くのレプリカと説明文が書かれた陶板があった。筆者にとっては、たまたまの発見であり、同博物館へは何度も足を運んではいたものの、この古代の「裏の細道」には気づかなかった。多分、建造された頃は、公園の一施設として整備が行き届いていただろうけれども、今回、周囲を歩き回ると、残念ながら、ほとんど手付かずで、放置の状態であった。

 沢山のレプリカを見ながら、次から次へと撮影を敢行。しかし、設置場所と時代の流れとか、それらのストーリーの乏しさが気になった。当時の企画を誰が中心に行ったのか知らないが、このままでは、ただの石碑以下の扱いとなり、誰の目にも留まらず、風化して行くに違いない。相当額の予算を投じての施設。税金の無駄遣いと単に切り捨てるのではなく、これらの再活用、そして、欠落していたコンセプトなりストーリーなりを、しっかりと後世に伝える施設として再興してもらいたい。


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▼取材風景
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  • posted by Chikao Nishida at 2017/1/6 12:17 am

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