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未完の二十五年(7)

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起業して25年目の今、思うこと・・・

1980年代へのタイムトンネルに入り込んで・・・

 結局、現在何が主流のメディアとなり、何が流行して、更に、何がオフィスから家庭にまで浸透して行ったかを、よく把握することが重要である。

 例えば、コンピュータの世界だけに限って検証しても、黎明期には、ビルの一室のようなどでかいコンピュータが存在し、とてつもない電力が必要だったり、放熱を抑えるための大型冷却装置が必要だったりするのだ。

 そこで、全てにおいて軽薄短小化へ向けて、技術革新がなされ、処理速度を高速にするためのLSIや、OS、アプリケーションソフトが開発されて行き、はじめて我々の家庭に浸透できる手軽なものへと変身を遂げる。

 そのような歴史や経緯をしっかりと把握しておくと、デジタルデバイスやその世界の存在意義や価値が理解でき、生活や仕事などでも有効に活用出来る術を知ることになる。

 あとは、使い方、活用法の問題。

 重要なことは、それらデジタルの世界に呑み込まれ、自分自身の足元を見失わないことが一番。モラルの問題、個人情報のセキュリティの問題、さらにはライフスタイルを歪めているか否かの日々の検証を怠ってはならない。それが大切なこと。

 何の意味もない由無し事、阿呆らしい絵日記を書き綴り、己の美化、虚栄などに迷走し、仮想現実の世界で浮遊しないよう、しっかりと自分の背中を見つめることも忘れてはならない。

 最近、数人の女性にFacebookやその他のSNSの役割や活用法とモラルなどの話をしたことがあった。素直でクレバーな女性は、「あっ!」と即座に気づき、軌道修正ができてしまう。翌日には、嘘のように我を取り戻し、健全かつ有益な活用法を実践するようになった。

 流石である。

 しかし、つむじ曲がりの方々は、それに気付こうともせず、いや、気付いても従来の歪んだままのベクトルを延々と引き継ぎ、更にエスカレートして行く。まあ、昔から言う、戯け者です。そして不特定多数の方々へ、個人的な感情論をぶつけるのだ。「私は素敵でしょ?」、「私は綺麗?」、「私頑張っているでしょ?」と。・・・いい加減にしてもらたい。

 話がちょいと横道に逸れたが、デジタルの進化をよく理解することは、自分の仕事へのアクセレレーターの役割を果たすばかりではなく、日常の時間配分がすこぶる楽になり、効率の良い仕事環境が整ってくる訳である。

 そこで、自分が「有能で天才だ!」と思い込むと、必ず、しっぺ返しが来ることを覚悟して頂きたい。忘れてはならぬことは、そのデジタルデバイスやアプリを使って、何を創造していくかが重要なことであり、ただ単に、触れて使って、デバイスやアプリ自体を誇示するものではない。

 さて、最後の〆となるが・・・

 1980年代は、炊飯の時の「はじめチョロチョロ」の時代。そして1990年代は「中パッパ」の時代。そして、2000年代に突入し「ジュウジュウ」の時代。更に2010年代に突入し「蓋とるな」の時代となっている。

 デジタルは素晴らしい発見、発明でもあるが、アナログを常に忘れることなかれ!

<炊飯の極意:はじめチョロチョロ・・・>
はじめチョロチョロ中パッパ、ジュウジュウ吹いたら火を引いて、赤子泣くとも蓋とるな、最後に藁(わら)を一握りパッと燃え立ちゃ出来上がり。


【ディー・アンド・エルリサーチ株式会社公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/dandl/Link

  • posted by Chikao Nishida at 2015/6/8 12:00 am

未完の二十五年(6)

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起業して25年目の今、思うこと・・・

憎っくき自社サーバーとの闘い

 インターネットの夜明け、1995年。当社も大都市部の企業に劣らず、1995年には自社サーバーを保有し、クラスC(現在のNTTと同等のドメイン144を保有)として登録し、本格的なネット事業に参画したのだった。

 しかし、現在のように、ネット専用サーバーは安定している訳でもなく、無停電装置なども含めて、そのシステム構築には多額の経費が掛かった。

 サーバーと言っても、海に泳ぐ「鯖」じゃない。・・・生臭い冗談はさておき、サーバーにはいろんな種類がある訳だ。DNSサーバー、WEBサーバー、MAILサーバーなど様々である。最低でも、この三つは必須だが、欲を言えばバックアップサーバーも必要だろう。

 初代のサーバーは、SUNスパークのサーバーを導入した。これまた、パソコンの比ではない。1000万円を楽々超えてしまうほどの、高価なものだった。

 サーバーは、「女心と秋の空」のように、必ずと言って良いほど、土曜、日曜、祝日の深夜にだだをこねるのだ。

 或る土曜日の深夜だったか、街中の飲み屋さんで接待を受けていた時に、バッグに入れていた携帯電話が鳴り出した。スタッフからの電話で、「雷が酷く、停電の可能性があるので、サーバーを全部落として良いか!?」との打診だった。

 飲み屋さんに集まっていた方々へ挨拶をして、即座にタクシーに乗り込み、土砂降りの中、オフィスに戻ることにした。

 途中、ワイパーが激しく雨水を切るものの、ほとんど視界がない状態で、後部座席に座る私の顔に、雷光がバチバチと当たってくる。正直、心臓が爆発しそうに、サーバーのことが心配だった。

 通常、街中からオフィスまで車で15分程度だが、豪雨の為に30分ほど掛かった。気は焦るものの、車は進まず、雷が段々と近づいてくる。いや、私が乗っているタクシーが、雷の方へ向かって近づいているのだ。

 ようやくオフィスに到着した。公道から28段ある階段を駆け足で登り、オフィスのドアを開けた。その瞬間、耳をつん裂くような落雷があり、一瞬、周囲が真っ白になった。100メートル先の家の瓦から煙が立ち昇った。

 停電だ。慌てて、サーバー室へ駆け込み、懐中電灯を持った、夜勤のスタッフの顔を見たのだった。幽霊のような顔をしていた。しかし、早めの判断で、サーバーは無事シャットダウン。電源ケーブルを全て抜き取ってあった。その当時、雷サージは装着していたものの、無停電装置なるものが無かったのである。

 ギリギリセーフ、心臓が止まるような出来事に、「これはいかん。即座に無停電装置なるものを設置し、サーバー周辺のセキュリティを充実させねば、大変なことになる!」と大声を出してしまった。

 それから、毎晩、ほぼ24時間体制で、私も含めて、スタッフによるサーバー管理を義務付けた。しかし、このままでは安心して海外視察は勿論のこと、県内外の出張もヒヤヒヤものである。関テレに打ち合わせに行っても、できるだけ大阪は、日帰り出張とした。

 この可愛いく頼り甲斐のあるマシンたちだが、憎っくきサーバーと思うようになってしまった。現在、6代目のサーバとなっているがネット事業を開始して20年間。このようにクライアントが知る由もないところで、心臓に悪いストレスをずっと甘受していたのである。

 現在は、停電時は自動シャットダウンを行い、停電が解除されれば、自動的にサーバーが安全に立ち上がる仕組みとなっている。ただ、このサーバーになってからは、調整の為に、カーネルのリセットはするものの、まだ一回もシャットダウンした経緯がないので、幸運なのかも知れない。

 熊本県内でも、早期にインターネット事業に着手したものの、このサーバーの存在がどれだけ我々の自由を奪ってきたかと思えば、正直、憎たらしい方が強いのだ。(苦笑)


【ディー・アンド・エルリサーチ株式会社公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/dandl/Link

                   

  • posted by Chikao Nishida at 2015/6/7 03:07 am

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