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▼虎の生殖器の乾物

　２００４年に、国内最後の満漢全席を主催したことがあった。振り返れば、１５年も時が経った訳だが、つい昨日のように当時の宴の様子が浮かび上がって来る。当時、熊本ホテルキャッスルの常務取締役兼総料理長の善家繁さんから声が掛かり、間髪を容れず、主催を決めた。

　その他食材については、熊の掌、フロリダ産の高級フカヒレ、子豚、アラ、大きな干し鮑、虎の生殖器、血燕などなど、珍味のオンパレードとなった。中でも、超大型の干し鮑はほとんど入手できないほど希少価値の高いものであった。

　熊の掌については、その調理法を学びたいと、東京や北海道からシェフが数名訪れ、毛を毟り、爪を取り去り、骨を抜き、煮崩れをしないように骨の替りにグリーンアスパラを挿入し、８時間ほど煮込んだものだった。

　前置きが長くなったが、今年の１月にテレビ東京番組「巷の噺」にて、筆者保有の虎の生殖器の写真を使いたいとの打診があり、快く応じた。数年前のTBS番組「クリームシチューの満漢全席」に続き、テレビ番組で使用されるのは二回目となる。撮影して１５年ほど経つので、画質は大したものではないが、データ管理が悪く、この１枚しか残っていないので、慌ててクラウドに保管した次第。

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posted by Chikao Nishida at 2019/3/18 02:45 am

折角の美味しさが台無しに！

　賑々しい、熊本ホテルキャッスルのダイニングキッチン九曜杏。現在、「いちごフェア」の真っ盛りである。

　隣のテーブルには、女子高生が午前中早くから整理券を取りに来たのか、ニコニコワイワイでケーキを頬張っていた。お友達と、とても楽しい会話が飛び交っているようだ。心許せる友人とのスイーツタイム。大きなケーキを頬張り、コーヒーを飲みながら語れば、日頃の鬱憤など飛んでしまい、美味しいデザートも、より美味しくなるのだろうと・・・。

　ところが、せっかく楽しい会話をしている女子高生のテーブルの背後に、結構年配の女性が３人座っている。声が４キロ先にでも届きそうな大声で、ワイワイガヤガヤ。機関銃のような勢いで喋っている。それも、女子高生のテーブルより僅か２メートルのところだ。よって、女子高生のテーブルと熟年女性のテーブルには、分厚い空気のバリアできていた。

　女子高生の座り方は決して行儀が良いとは言えないが、まだ子供なので、しっかりとシティホテルのテーブルマナーを学びながらでも楽しんでもらいたい。しかし、その２メートル背後で、拡声器でも口に取り付けているのかと思うほど、大音量にて一人の熟年女性が下品にも「下ネタトーク」に転じたのだった。

　もはや３人の熟年女性は運び過ぎたショートケーキを完食できず、フォークの先で突きながら遊んでいる。隣の女子高生は、ちゃんとフォークとナイフを使って、一所懸命、ケーキが倒れないように食べている。女子高生はまだ居たかったようにも見えたが、背後の醜い熟女軍団のダーティーさに呆れて、さっさと席を立ち、出て行った。

　これでは、折角のホテルメイドの美味しいケーキや紅茶、コーヒーが不味くなる。女性は男性と比べれば、コミュニケーション能力に長けているので、井戸端会議は得意であることは十分理解しているものの、上記の醜い熟女軍団は、先ず、ホテル利用のモラルとマナーをしっかりと勉強してご来店願いたい。