▼脇宮盛久氏(現代の名工、黄綬褒章受章者/熊本ホテルキャッスル九曜杏和食料理長)

若くして現代の名工、黄綬褒章を受章した匠との語らいは、とても奥深い。その匠とは、脇宮盛久氏(熊本ホテルキャッスル 九曜杏 和食料理長)のことである。匠がこれほどまでに身近に存在するのは、食道楽にとってすこぶる幸運なことと言えよう。
以下の献立のように、数年前に匠が黄綬褒章を受章した記念会席料理を食したことがあったが、一つひとつの料理の盛り付けは繊細であり、味わいは言うまでもない。特に吸い物は記憶に深く刻まれており、今にも注文したいほどである。
以下は会席料理の一部であるが、匠の「八寸」は見事なまでにアーティスティックであった。コロナ禍により匠への接触や会話の機会が激減している中、近いうちに何とかランチタイムでもよいので、一品だけでも食したい気持ちでいっぱいである。
現在、同氏は同ホテルの和食料理長として朝食の管理から弟子の指導まで担う傍ら、高等学校の調理科や企業主催の教室でも「和食」の真髄を伝授している。語り口は非常にソフトであるが、思いのほか頑固なところが匠らしく、また素晴らしい。
同ホテルの常連として一言申すなら、この匠を全面に打ち出し、本物の「脇宮盛久の和の世界」を多くの人々へ周知してほしいというのが正直な思いである。従来のままでは勿体なく、宝の持ち腐れとなっているのではなかろうか。
▼脇宮盛久氏
熊本県白珠調理師会会長・全国日本調理技能士連合会名匠師範・日本料理一級技能士・全技連(日本料理)マイスター・平成二十七年度現代の名工・平成二十九年度秋 黄綬褒章受章・熊本県日本調理技能士会副会長
▼2018年1月21日の黄綬褒章受章記念献立









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