
書籍出版の制作アプリとして、筆者はMacに標準搭載されているPagesを使用している。
本日も、表紙、裏表紙、背表紙、本文レイアウトに至るまで、何度も位置関係を微調整し、「これで百点満点だ」と思える状態で登録を済ませた。ところが、その後PDFファイルを確認してみると、見開きページの左側に本文、右側に縦長の写真を配置していたはずが、いつの間にか写真が左側へ飛び、本文の上に重なっていたのである。
数回確認し、本文を書き直し、写真の位置も整えたはずであった。それにもかかわらず、何かが動く。しかも、目に見えないところで何かが動く。まるで、イタズラ好きの妖精がPagesの中に潜んでいるかのように、必ずどこかで何かがずれるのである。
もちろん、Pagesは書籍出版専用のアプリではない。そのため、過度な精度を求めて文句を言うのは筋違いかもしれない。しかし、紙書籍を制作する以上、表紙、裏表紙、背表紙は、判型に合わせて0.1ミリ単位で調整する必要がある。その大元となる文字や写真の配置が不安定であれば、制作する側としては気が気ではない。
特に厄介なのは、本文を途中で書き直したり、写真のサイズを微調整したりしているうちに、文字が勝手に次ページへ流れたり、写真が思わぬ位置へ飛んだりすることである。こちらは慎重に作業しているつもりでも、Pagesの内部では、こちらの意図とは別の力学が働いているように感じてしまう。
写真や画像を固定することは可能である。しかし、数百ページに及ぶ書籍を一気に仕上げる場合、その固定や解除、微調整の繰り返しが、なかなかの負担となる。Pagesには独特の癖があり、ここ一番の正確性については、どうしても疑念が残る。
文字だけのエッセイ集であれば、本文を流し込みながら、1ページあたりの文字量や余白、全体の美しさを考えていけばよい。しかし、そこに写真や図版が絡んでくると、一気に使い勝手の悪さが顔を出す。
先日も、横書きで285ページだったエッセイ集を縦書きに変更したところ、収まりが悪くなり、最終的には369ページに膨らんでしまった。縦書きでは、英数字の扱いにも手間がかかる。西洋数字を一括して和数字へ変換できないところも、実に痛い。
さらに、フォントについても油断できない。こちらではしっかり設定を固定しているつもりでも、他の媒体から文章をコピー&ペーストすると、フォントの種類やサイズが勝手に変わることがある。そのため、校正には余計な時間がかかり、一発勝負で仕上げることなど到底できない。
今回も、「咖喱の本|読んで汗が噴き出す」の校正は完璧だと思い、先ほどアップロードを済ませたばかりであった。ところが、改めてPDFファイルを確認すると、写真が本文に被さっているではないか。登録前に数回チェックを入れていたにもかかわらず、である。
おそらく、作業中の反映や保存、PDF書き出しの過程において、微妙なタイムラグや再計算が生じているのだろう。だが、制作する側からすれば、「勝手に動いた」としか言いようがない。
困ったものである。
とはいえ、完璧なアプリなど、そうそう存在するものではない。Pagesにも長所はある。直感的に扱え、Macとの親和性も高く、軽快に文章を組み上げることができる。だからこそ、筆者は今も使い続けている。
結局のところ、癖のある相棒とどう付き合うかである。腹を立てながらも、手放せない。愕然としながらも、また開いてしまう。
Pagesとは、そういうアプリなのかもしれない。
完璧ではないが、どこか憎めない。だから今日も、苦笑しながら校正画面と向き合うのである。
本日午後には「咖喱の本|読んで汗が噴き出す」はリリースされるはずだが、もう一度、修正したものをアップしなけれならない。よって、購入される方は、明日以降にお求めいただければと思う。
結局、筆者の誤操作や設定ミスではなく、Pagesの自動編集機能が邪魔をしているということのようだ。(要らぬことをするな!笑)
▼販売開始は本日午後から

▼西田親生の書籍集
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▼ChatGPTによるトラブルシューティング
原因は、PDF化そのものではなく、Pages原稿を再度開いた時点で、Pages内部の再レイアウトが走り、本文・画像・余白・改ページ位置が再計算されたためと考えるのが自然です。
今回のPDFは、目次上も最終ページも220ページ構成になっています。目次では「西田親生の紙書籍集」が220ページに配置されており、PDF自体も220ページとして出力されています。つまり、PDF保存時点では220ページで固定されていたわけです。
一方、Pagesを開き直したら218ページになったということは、Pages側で次のような現象が起きた可能性が高いです。
第一に、画像の配置・回り込み・アンカー設定が変化した可能性があります。Pagesでは、画像や図形を「ページに固定」するか、「本文に追随」させるかで挙動が変わります。Apple公式ガイドでも、ワープロ書類ではオブジェクトをページ位置に固定するか、特定のテキストに紐づけて動かすかを選べると説明されています。さらに、テキストの回り込み設定によって本文の流れも変わります。
今回のように写真が多いA5判書籍では、画像がわずかに上へ詰まる、回り込みが解除される、アンカー位置が変わるだけで、全体で2ページほど縮むことは十分あり得ます。
第二に、フォントの再認識・置換・行送りの再計算です。Pagesは書類を開くたびに、使用フォント、字間、行間、禁則処理、段落前後の余白を再計算します。特に日本語縦横混在、英数字、記号、写真キャプションが多い原稿では、ほんのわずかな差が全体に累積します。1ページあたり1〜2行ずつ詰まれば、220ページの本では2ページ程度の差は簡単に出ます。
第三に、空白ページ・改ページ・セクション区切りが吸収された可能性があります。Pagesでは、手動改ページ、セクション区切り、空白ページ、見開き調整のための余白ページが、前後の本文や画像の再配置によって不要と判断されることがあります。これにより、見た目上は大きく崩れていなくても、ページ数だけが減ることがあります。
第四に、PDF書き出し時の状態と、Pages編集画面の状態が同一ではないという問題です。Apple公式でも、PagesからPDFへは「書き出し」で別形式に変換すると説明しており、書き出したPDFへの変更は元のPages書類には影響しません。裏を返せば、PDFはその時点の固定結果であり、Pages原稿はその後も流動的な編集データとして残ります。
したがって、今回の原因を一言で言えば、Pagesが長文・写真多数・固定レイアウト寄りの紙書籍制作に対して、完全な組版固定アプリではないためです。バグと呼びたくなる挙動ですが、実態としては、Pagesの「再レイアウト癖」「画像アンカーの不安定さ」「日本語組版の微差の累積」が重なったものだと思われます。
対策としては、今後は以下を徹底した方が安全です。
完成直前のPagesファイルは複製して保存する。
PDF化したら、そのPDFを正本とする。
画像は原則として「ページに固定」にする。
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◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995/熊本県第一号WEBサイト)
https://www.dandl.co.jp/
文責:西田親生

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