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遊び心が注がれて、料理は生きてくる!

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 一昨日、ランチタイム終了間際に、ダイニングキッチン九曜杏(熊本ホテルキャッスル)へ足を運び入れた。

 土曜日なので、ランチを楽しむ人たちが多く残っていたが、距離は勿論ソーシャル・ディスタンス。普通のレストランと比べれば、ホテルレストランの天井は高く広く、三密は避けられるので安心だ。

 厨房を覗くと、セカンドが陣頭指揮を取っているので、マネージャーに「今日は、セカンドに遊んでもらって!」と伝え、完全お任せとし、出てくる料理を待っていた。パンもご飯も何も伝えていない。

 先ずは、サラダ。多分に若手シェフの「O君」の盛り付けのように見える。彼は体格は良いが、作品は繊細でアーティスティック。メインの魚料理は、金目鯛、車海老、貝柱と、高級食材の可愛い盛り付け。

 朝食を抜いて、午後2時半を回っていたので、食事前から胃袋はグルグルとなっていた。メインが出た時点で、マネージャーへ「デザートと珈琲を!」と追加して、食事をゆっくりと楽しませて頂いた。

 コンソメスープは、60年の歴史と伝統を誇る同ホテルのクラシックタイプのデミタス。美しく透き通る琥珀色で、香りも立ち、艶のあるスープだ。これは、欲張って何杯頂いても良いほどとなる。

 メインの盛り付けは、女性向けのように上品なもの。金目鯛の脂のノリは今ひとつ。車海老は、言わずもがな。貝柱は、あと3個ほど食べたかった。ただ、小粒トマトの甘みは際立っていた。

 焼き立てのアップルパイがあると言うので、それをベースにデザートを作ってもらった。お味の程は、マネージャーと話をしていたので、正直なところ、一つ一つを食べた記憶が無い。

 ホットコーヒーで最後の〆に。

 普段、取材ランチで利用させていただく同レストラン。グランドメニューからランチメニューは全て食しているので、今回のように、「遊び」で作ってもらった料理は、実に新鮮で美味だった。

 現代フレンチの祖と言われる、リッツのオーギュスト・エスコフィエが「料理は音楽だ♪」と言うように、シェフの遊び心が注がれて、料理は一層生き生きとしてくるものだ。

 敢えてサジェスションするとなれば、魚料理の器とスープは、もう少し研究した方が良い。器の中でナイフが使えるのか否か、魚介とスープの馴染みがあるか否かなど、もう一工夫あれば完成度が高くなる。

 勿論、ランチタイム終了間際に駆け込み、「遊んでもらって!」と勝手放題に注文しているので、本来ならば、何も言える立場ではない訳だ。大変、申し訳ない。ご馳走様でした。


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文責:西田親生

                   

  • posted by Chikao Nishida at 2020/12/28 12:00 am
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