2010/07/14
メンタルヘルス
思い込みについて
私たちはその生活している社会での規範の影響を強く受けます。
その結果、「○○でなければならない」と固く思い込み、苦しくなることがあります。
例えばいつも会議で終始一貫した論理的な言動を期待されている役員の方は、「最初から最後まで一貫した主張でなければならない」とか「論理的に理論を展開しなければならない」という思い込みがあります。
ここであえて「思い込み」と言ったのは、会社などでの会議ならばともかく、普通の生活においても無意識のうちにそれを適用してしまうからなのです。
奥さんや気のあった仲間と月末の旅行の計画を立てているとしましょう。奥さんは最初「奥入瀬渓谷が見たいわ」と主張していたとします。ところが話が水族館に及ぶと「やっぱり男鹿半島にしましょう」「山形のサクランボも捨てがたいわ」「フカヒレなら気仙沼よね」と目的地がどんどんと移り変わっていきます。これを「趣旨が一貫していない」とか「論理的でない」とか批判すること自体意味がありません。何故なら「気分が変わったから」主張を変えたに過ぎないのですから。
このように、単に「気分が変わった」から主張を変えたりすることは日常生活では良くあることですし、非難されるほどのことではありません。
しかし「ねばならない」という思い込みに支配されている人にはそれは許せない行為として自分自身を苦しめてしまうのです。
自分は苦しい思いをしているのに、それが理解されないという経験はありませんか?
自分を追い詰めている思い込みは1人ではなかなか気付けないものです。
秘密を厳守するカウンセラーに「ここだけの話」をして、思う存分聴いてもらっているうちに、その思い込みに自分自身で気が付くことがあります。
賢いカウンセラーの利用法とも言えるでしょう。
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登録2010/07/14 22:16:46 更新2010/07/14 22:16:46
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2010/07/13
メンタルヘルス
一歩一歩
百里の道も一歩からというように、いくら考えていても、一歩を踏み出さないことには前に進みません。
逆に言えば、今踏み出した一歩が、誰も到達したことのない山頂へ至る第一歩なのかも知れません。
算数的に言えば、道のりが何キロであろうと自分の歩幅で割ればそこにいたる歩数が出ます。一歩一歩進むことで歩数は減少し、0歩になったときが目標に着くときです。
では、その目標はどこにあるのでしょうか?
そう言うと、幸福とか喜びとか快楽と答えを返してくれる方もいますが、それは目標ではなく、目標を達成したときに得ることの出来る感情です。
どんな目標を達成したときに、そのような感情を得られるのでしょうか
お金もうけですか?
いくらもうけてもお金は使えばなくなりますし、たくさんあれば幸福でいられるというわけでもありません。
宝石やブランド品ですか?
高級車、あるいは毛皮ですか?
そう言う物に囲まれているだけで、幸せですか?
お酒ですか?
心の渇きをお酒は癒してくれますか?
暑い日は一歩足を動かすのもしんどいでしょう
そんな時には、この一歩にはどんな意味があるのか
自分は何を目標に進んでいるのか
考えてみるのはいかがでしょうか
■
登録2010/07/13 20:01:51 更新2010/07/13 20:01:51
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2010/07/10
メンタルヘルス
物事のとらえ方
いつもと同じ風景なのに、見え方や感じ方がいつもと違うという体験をしたことはありませんか?
例えば、いつも買い物に行くデパートの食品売り場が、飢えを体験した後に見ると「宝の山」に見えたり、喪失を体験した後に見慣れた山や木々にわけも分からず感動したり故人の姿が風景に重なって悲しくなったり
このように、周囲は何も変化していないのに、自分の状況が変わってとらえ方が変わると世界が全く違ったものに感じられてしまうということがあります。
誰かと話しているときに「何でそんな風にしか考えられないのだろう」「なぜそんな反応をするんだろう」と感じたことはありませんか?
その人にとってはあなたの当たり前の世界が,当たり前ではないのかもしれませんよ。
■
登録2010/07/10 08:17:42 更新2010/07/10 08:17:42
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2010/07/07
メンタルヘルス
寝酒に注意
毎日暑い日が続いていますが、お元気ですか?
寝苦しくありませんか?
寝付けないときには、ついついナイトキャップというか寝酒に走ってしまうという方、お読み下さい。
私がぐだぐだと書くまでもなく、お酒は入眠を容易にしますが、深い眠りは妨げるということはよく知られていると思います。
お酒を飲むと、気分が良くなって、なんとなく活動的になりませんか?
今回はその部分にスポットライトを当てようと思います。
睡眠導入剤や抗うつ剤と一緒にお酒を飲んではいけません、というお医者さんの指示は、薬の持つ副作用が増大するという面もありますが、実は効果も増幅させてしまうからなのです。
特にモノアミン(セロトニンなど)の再吸収を阻害するタイプの薬は、コントロールの範囲以上に元気にさせる=攻撃性をアップさせるという危険性があります。
ここでいう攻撃性とは、自分自身に向けたものです。(メランコリー型のうつ病という前提ですが)
お酒によるハイな状態+攻撃性は、気分障害で苦しんでいる方がどのような思いを持つかとあわせて考えれば、好ましくないものだと言うことは分かるかと思います。
薬理作用によって本来の自分でない状態で不幸な状態になってほしくないというのが私の正直な気持ちです。
というわけで、お酒で薬を飲むのはやめましょう
■
登録2010/07/07 22:17:55 更新2010/07/07 22:17:55
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2010/07/04
メンタルヘルス
七夕に向けて
七夕といえば、1年に1度、織姫と彦星が天の川を渡って会うことが出来る日ということになっていますが、年に1度会うことが出来るというと、何か連想しませんか?
そうです、年に1度先祖の霊がかえってくるというお盆ですね。
Wikiには、お盆の準備として精霊棚とその幡を準備するのが7日の夕方ところから、「棚幡」→「七夕」→「たなばた」と呼ぶようになったという説が書かれています。
年に1度先祖を偲ぶというのは、民族のアイデンティティーの問題以前に、自分が生きているということに対する心の整理をつけるという意味もあります。
大切な人を永遠に失ってしまったという悲嘆から、普段は遠い場所から見守っていてくれて年に1度こうやって会いに来てくれる存在となったということを、心のどこかでそれを受け入れるということです。
有名な「千の風になって」という歌は、心のどこかでそれを受け入れられる状態になった時に、初めて聴く人への慰めとなり得る歌だと私は感じています。
お盆を過ぎたのに、1年たったのに、まだ心の整理がつかない、折りにつけ涙が出てしまうという方は、心配することはありません。
悲しみの容器は人によって大きさが違います。
涙が容器からあふれて、初めて人は目の前の悲しみにだけ涙を流せるようになるのです。
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登録2010/07/04 09:35:44 更新2010/07/04 09:35:44
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2010/07/02
メンタルヘルス
クローズ・アップ
山歩きをされる方などはよくご存じだと思いますが、書店等に白地図というものが売っています。図書館にもありますね。
だいたいお住まいの近くの2万5千分の1の地図か5万分の1の地図が普通だと思います。
「白地図」は名前が示すように余分な着色はなされていません。
地図を見れば何もしなくても地形が浮かび上がって見えるという達人は別にして、私のような凡人は地図を読むために色々と工夫をします。
その工夫の1つに、色を塗るというものがあります。
何だそんなことかと思われるかも知れませんが
山が知りたければ等高線を
田畑の分布が知りたければ田畑を
道路網が知りたければ道を
それぞれ必要な範囲で着色することによって、その部分が浮かび上がって見えます。
それは、脳が着色した部分を選択して、その部分をクローズアップしているんですね。
同じ地図でも使う人によって色を塗る部分や範囲が違うように
私たちが同じように生きている世界でも、1人1人クローズアップして見ているものは違います。
そう考えると、あの人は何であんな考え方をするんだろうとか、もっと違う見方をすればいいのにとか思う前に、その人がその部分をクローズアップさせた意味というものを考えていけるのではないかと思うのです。
■
登録2010/07/02 19:14:27 更新2010/07/02 19:14:27
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プロフィール
産業カウンセラーは、心理学的手法を用いて、働く人たちが抱える問題を、自らの力で解決できるように援助することを主たる業務としています。
その仕事は、時代とともに変化してきました。創成期は高度成長時代の初期にあたり、地方から集団就職してくる若者の援助者として。高度成長時時代のピークには、OA革命に象徴される職場環境の激変の中における、メンタルヘルス対策の推進者として。そして現在は、リストラに苦しむ多くの人たちや、過度なストレスにより心身の不調をきたす人たちの良き理解者・援助者として活躍しています。
また、産業カウンセラーには、その学識、技能および素養によって段階があり、資格取得後も日々自己研鑽に励んでいます。
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自分を追い詰めている思い込みは1人ではなかなか気付けないものです。
秘密を厳守するカウンセラーに「ここだけの話」をして、思う存分聴いてもらっているうちに、その思い込みに自分自身で気が付くことがあります。
賢いカウンセラーの利用法とも言えるでしょう。