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里山ピッツェリア カルペ・ディエム(2)

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 二日連続で、里山ピッツェリア Carpe_Diem(カルペ ディエム)へ足を運んだ。

 本日は取材予定はなく、お店が取り込み中につき、前庭にて少々待つことにした。陽射しは強かったが、薪小屋に設置してあるテーブルにて、キンキンに冷えたアイスコーヒーを頂いた。本日は昨日とは打って変わって青空に入道雲がニョキニョキ状態。よって、同店の玄関やその他周囲にあるオブジェを撮りまくった。フクロウや薪、そして竹箒など、じっと眺めているだけで楽しいオブジェばかりである。

 30分ほどが経ち店内に案内され、オーナーと奥様との談笑となった。世間話も枚挙に遑がないほどに盛り上がる。やがて、「食文化」や「民度」についての話が膨んだ。

 以下は、私見であるが・・・

 天皇の料理番で知られる秋山徳蔵の時代。「食文化」は世界の列強への仲間入りになる条件であるかように、大変重要なファクターの一つであった。現在、ミシュランは日本の東京や京都を相当高く評価しているが、それは当時からの料理人が苦労に苦労をし、努力に努力を重ねた結果が今に至っているのだろうと考える次第。

 話は前後するが、半世紀前の学校給食となると、脱脂粉乳や鯨肉の竜田揚げなどが当たり前の、粗末な「食文化」の時代であった。フルーツポンチがサーブされれば、諸手を挙げてアルマイトの椀を舐め回すほどに、皆飢えていた。パンは、なかよしパン。そのような「食文化」の低い時代を経験している人たちにとっては、現在のグローバルな料理群は夢のまた夢であるに違いない。

 よって、贅沢な世の中になったからこそ、逆に、「食文化」についての認識が希薄になってしまったと言うことができる。お金さえあれば、目の前のものは何でも食せる訳で、特にファストフードに慣れた世代は、かなり舌バカ(濃い味を好む)になってしまった感がある。京料理の繊細さ、フレンチのスープの透明感と喉越し、パルマの生ハムとメロンの相性など、一切気にせず口にしているように見えて仕方がない。

 ここで、「食文化」は「民度」に直結していることを忘れてはならない。現代社会は、一般的に「食文化」や「食育」を軽視する傾向にあり、行儀よろしく食す人の方が圧倒的に少なくなってきた。先般、テレビ報道で、小学校の給食中に、子供達が「犬食い」をしている様子が放映されていたのには腰を抜かした。テレビ局のクルーが、取材中に何の違和感もなく撮影し、そのまま流すとは「民度」の低さを露呈したに過ぎなかった。

 何とも情けなやの時代である。


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◎里山ピッツェリア Carpe_Diem(カルペ ディエム)
 〒861-0414 熊本県 山鹿市菊鹿町上内田(中原)4753番地/TEL:0968-41-5790
 ※営業日:木〜日(11:30-14:30)

               

  • posted by Chikao Nishida at 2018/7/28 01:20 am
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