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2009/11/27
蘊蓄(うんちく)
PoE機能_2
続き…
IEEE802.4afに準拠したPoEでは「AlternativeA(オルタナティブA)」と「AlternativeB(オルタナティブB)」の2方式あります。
(クリック拡大)
100BASE-TXと呼ばれるイーサネット(現在おそらく最も普及している方式)では、データのやり取りをコネクタの1,2,3,6番ピンで行っています。逆に言うと、4,5,7,8番ピンは使用してません。最近、広く普及しつつある1000BASE-Tは全てのピンを使用してデータのやり取りを行っていることも、ここで述べます。
AlternativeAは、電源をデータ信号と同じピンで供給する方式(図:左)
AlternativeBは、電源をデータ未使用のピン(4,5,7,8)で供給する方式です。(図:右)
ただ、主にこれらはPSE(供給機器)側の仕様となる場合が多くなります。PD(供給機器)は一般的に、両方式に対応している製品がほとんどです。
また、電源の供給源を「PSE機能付きハブなど」か「PSE供給機器を間に噛ませる」かの選択があります。(上記図参照)
PSEハブからPD機器へ直接給電する方式を「エンドポイント型」と言い、「ハブなど」と「PD機器」間にPSEを入れ込む方式を「ミッドスパン型」と言います。
エンドポイント型はPSEの仕様により「AlternativeA」でも「AlternativeB」でも、どちらでも供給可能です。一方でミッドスパン型は「AlternativeB」でしか供給出来ないことになっています。これは、途中で「1,2,3,6ピン」に重層させるとデータ信号になにがしかの影響を与えかねないからです。
と、言うことはですね。AlternativeBでは1000BASE-Tが利用できないと言うことになります。
他にも沢山のうんちくが詰まってますが、この辺が限界のようです。
最後に、「PoE」と記載されていれば、どのPSEとPDの関係でもOKと言うわけではありません。PoEでもIEEE802.4afに準拠している機器同士でなければなりません。PoEは結構、独自仕様の製品が多くあるように思います。
AV機器のネットワーク化が急速に普及している昨今…、AV屋の守備範囲じゃないとLANやパソコンを敬遠している方々を多く見かけるが頑張って知識技術の向上を行いましょう。A!A!O!
ご指摘、ご意見があれば恥ずかしながらジャンジャン受け付けます!
コメント機能またはメールでお知らせ下さい!!
■
登録2009/11/27 10:05:24 更新2009/11/27 10:13:38
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(2)
2009/11/25
蘊蓄(うんちく)
PoE機能
PoE機能(Power over Ethernet)について記述しますが、人様に説明するほど深い知識はありません。ブログに書くことにより自分自身がより理解する事になると、身勝手な趣旨です。
(平成21年度第2回工事担任者AIDD総合種試験でも2問ほど出題されました。)
PoEとはイーサネットケーブルで通信と電源供給を行う技術・規格です(IEEE802.3afー2003)。PSE(Power sourcing equipment)と呼ばれる供給機器とPD(Powered device)と呼ばれる受電側機器での構成となります。
PoE対応機器でシステムを構成すると、例えば「IP電話機」や「無線LANのアクセスポイント」などへ、LANケーブルと電源ケーブルと、2本のケーブルを敷設しなくて良くなります。AV機器関連業務では「ネットワークカメラ」と呼ばれるカメラ機器で、その恩恵を最も受けます。
PSEが収納されているカメラ制御機器の盤
(右下、ビデオエンコーダもPoE専用でPDのひとつ。H.264orJPEG変換)
PD機器(写真ではAXISのネットワークカメラ)
私が初めてネットワークカメラを販売施工したのが勤務時代の平成14年の1月でした(熊本市内のとある保育園へビクターのVN-C30など)。当時はパソコンのスペックなどにより動画再生品質や録画品質がギリギリでカメラ機器も高価な物でした。後に改良されましたが専用アプリケーションソフトがWinNTのみ対応でWin2Kからわざわざダウングレードさせた思い出があります。
今ではネットワークカメラやパソコン、周辺機器のラインナップも増え、価格も様々で機能も随分充実してます。それに加えてPoEなのです!
つづく・・・
■
登録2009/11/25 10:26:45 更新2009/11/27 10:06:12
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(2)
2009/02/23
蘊蓄(うんちく)
75Ω?50Ω??_ワイヤレスアンテナ
前回記事のコメント欄
の続きを書いていませんでしたので、ここでお送りします。
今まで見聞きし、自分なりに解釈した内容ですので間違っている可能性も含まれます。ご意見お待ち申し上げます。
ワイヤレスマイク(ラジオマイク)A型B型は、800MHzの周波数帯域を使用してます。800MHzの高周波信号伝送にマッチするインピーダンスは50Ωだと言われています。ですからワイヤレスのアンテナ仕様は50Ωと定められていました。
施工サイドにとっては、ケーブル・コネクターが50Ω仕様だと不便です。AV屋が扱う他機器は75Ω仕様が一般的だからです。
それと既設の75Ωケーブルの流用も出来ないと言う事になります。
その状況を打開するべく、RAMSA(現・Panasonic)から75Ωケーブルで伝送可能な方式が発売されました。(現在でもPanaはそのシステムだと思います。)
ワイヤレスアンテナで受信した800MHz帯を240MHz帯へ変調しチューナーまで送ることで75Ωのケーブルでマッチ可能となりました。
ですから厳密に表現するとマイクは800MHz帯ですが、チューナーは800MHzではありません。(カタログにも表記されてます。)
技術を味付けし直すのが上手な同社に、やられてしまった他社でした。それを受けて他社はと言えば…
75Ωケーブルで伝送した場合のロスを再度、測定研究しました。結果は実用では問題ないことが分かり75Ω仕様をうたったり75Ωでも可!となりました。(初めから研究しとけよ!と感じますが…)
ただ、問題ないと言っても50m以内程度での引き回しでの事です。それ以上、距離が長くなる場合は減衰量が実用範囲を超えてしまうでしょう。やはりインピーダンスは仕様に合わせ、ケーブル損失やアンテナの利得をキチンと計算し、必要であればブースターを入れるなどが必要だと考えます。
ですから、50Ωや75Ω仕様が混在しているのです。
■
登録2009/02/23 18:20:57 更新2009/02/23 18:20:57
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2008/10/03
蘊蓄(うんちく)
松下電器産業株式会社
最近仕入れた商品の箱です。
今月付けで社名変更しましたので、ある意味貴重な段ボールでしょう
でも、まぁ間違いなく産廃処理にまわすのですが。。。
昨日紹介したスピーカーのグリルを外した写真を特別に掲載
...続きを読む
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登録2008/10/03 00:09:54 更新2008/10/03 00:09:54
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2008/09/25
蘊蓄(うんちく)
液晶とプラズマ
地上デジタル放送対応のテレビに買い換えるタイミングを沢山の方から良く聞かれる筆者です。皆様こんにちは!
答えは簡単!
「買いたいな」とご自身がそう思った時が、まさにそのタイミングです。
と言うのも、弊社は民生商品はあまり詳しくないので正直わかりません。どちらかと言うと質問される皆様の方が商品知識や価格に関して詳しいと思いますよ。
そして決まって質問されるのが「液晶とプラズマの相違点」に関してです。どうもこの辺りにご興味がある方が多いみたいですので、知りうる限りで述べたいと思います。例のごとく超主観的で、更に間違った解釈をしている場合もあります。あらかじめ軽い気持ちでお読み下さい(*^_^*)
...続きを読む
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登録2008/09/25 15:21:37 更新2008/09/25 15:21:37
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IEEE802.4afに準拠したPoEでは「AlternativeA(オルタナティブA)」と「AlternativeB(オルタナティブB)」の2方式あります。
(クリック拡大)
100BASE-TXと呼ばれるイーサネット(現在おそらく最も普及している方式)では、データのやり取りをコネクタの1,2,3,6番ピンで行っています。逆に言うと、4,5,7,8番ピンは使用してません。最近、広く普及しつつある1000BASE-Tは全てのピンを使用してデータのやり取りを行っていることも、ここで述べます。
AlternativeAは、電源をデータ信号と同じピンで供給する方式(図:左)
AlternativeBは、電源をデータ未使用のピン(4,5,7,8)で供給する方式です。(図:右)
ただ、主にこれらはPSE(供給機器)側の仕様となる場合が多くなります。PD(供給機器)は一般的に、両方式に対応している製品がほとんどです。
また、電源の供給源を「PSE機能付きハブなど」か「PSE供給機器を間に噛ませる」かの選択があります。(上記図参照)
PSEハブからPD機器へ直接給電する方式を「エンドポイント型」と言い、「ハブなど」と「PD機器」間にPSEを入れ込む方式を「ミッドスパン型」と言います。
エンドポイント型はPSEの仕様により「AlternativeA」でも「AlternativeB」でも、どちらでも供給可能です。一方でミッドスパン型は「AlternativeB」でしか供給出来ないことになっています。これは、途中で「1,2,3,6ピン」に重層させるとデータ信号になにがしかの影響を与えかねないからです。
と、言うことはですね。AlternativeBでは1000BASE-Tが利用できないと言うことになります。
他にも沢山のうんちくが詰まってますが、この辺が限界のようです。
最後に、「PoE」と記載されていれば、どのPSEとPDの関係でもOKと言うわけではありません。PoEでもIEEE802.4afに準拠している機器同士でなければなりません。PoEは結構、独自仕様の製品が多くあるように思います。
AV機器のネットワーク化が急速に普及している昨今…、AV屋の守備範囲じゃないとLANやパソコンを敬遠している方々を多く見かけるが頑張って知識技術の向上を行いましょう。A!A!O!