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2010/04/10 コラム・雑感
転勤族の儚い莟の恋物語!!
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転勤族の儚い莟の恋物語!!

 幼少時は山鹿市に育った筆者。父の転勤で県内外を長期旅行のような感じで移動していた。仲の良い友人が折角できたと思うと、また転勤。初恋の相手の気持ちにも気付かず、また転勤で金魚の糞である。

 宮崎中学校1年の2学期の終わり頃だったろうか、急に父の転勤を知らされた。小学校も2度転校しているので、既に慣れていた筆者ではあったが・・・住み易さと人の好さで永住したくなるほど気に入っていた宮崎市。そこを離れなければならないのは、実に辛かった。

 宮崎市へ来て僅か8ヶ月しか経っていないのである。駅の傍にある瀬頭公園や中村園芸場、はにわ公園、一ッ葉の海岸、こどもの国、宮崎神宮など、自転車で友人と遊び回った僅か8ヶ月が何気に勿体なかった。しかし、仕方なく父の転勤で大移動しなければならない。

 引っ越し当日、両親は既に車で赴任先へ向かったようだ。私だけ遅れて宮崎駅を出発する事になった。数人の友人とは前日会って別れの挨拶をした。懐かしかった橘通りを1人で歩き、高千穂通りから宮崎駅に向かった。

 何となく後ろ髪を引かれる思いで、列車に飛び乗った。長時間列車に揺られ、何となくメランコリーな気持ちに浸っていた。孤独というのか、友人たちの笑顔や歴史有る宮崎中学校中庭の噴水、砂塵が舞うグランドの乾いた匂いが頭のなかを駆け巡っていた。

 それから数時間して目的地である延岡駅に到着した。外は真っ暗で、桜小路にある新しい官舎までの経路が全く分からない。現在のようにGPSなど無い時代なので、商店のおばちゃんに検察庁官舎の場所を聞いてみた。すると、そのおばちゃんが親切に連れて行くと言う。

 それじゃ悪いので何か駄菓子でも買おうと思い、右のズボンのポッケに手を入れた。10円玉がじゃらじゃら入っていた。眠気覚ましにクールミントガムを買った。その隣に電話機があったので、ちょっと宮崎市の友人に電話で到着報告をする事にした。

 「着いたよ!宮崎から遠いから、今からなかなか会えないよな!」と友人に言った。友人曰く「そうだね!また休みの時でも会おうよ!・・・そうそう、あのね!宮崎駅で誰か会わなかった?アケミちゃん来てなかった?」と。アケミちゃんと言われたも、私には正直ピンと来ないし、思い出してもPTAで会ったその子のお母さんがかなり美人だと皆が噂していた事だけは覚えていたのだが。

 「実はね。アケミちゃん。ずっと好きだったって!君の事。・・・で、宮崎駅に見送りに1人で行ったらしいよ。」と。筆者は全く気付かなかったが、列車が動き出した瞬間に、何となく階段のところで人気を感じた気もしたが、それは定かではない。

 10円玉がチャリンチャリンと落ちて行き、重たかったポッケが凄く軽くなった。急いで官舎の電話番号を友人に教えて、電話を切った。かなり長話をしたらしい。お店のおばちゃんもしびれを切らしたのか、「ごめんね。今から夕飯の準備をしなくちゃいけないし、店も閉めるので。」と、道順を描いたメモ紙を手渡されて、新しい官舎にやっと辿り着いた。両親は筆者の到着時間が余りにも遅かったので、心配していたようで不機嫌だった。

 新しい官舎。引っ越し荷物が山積みだ。明日から部屋のセットアップ。・・・「美少女のアケミちゃんから好かれてたんだ!」と少々頬が熱くなった。自分の部屋にある段ボール箱の荷解きをしなければならない。面倒くさいが、夕食後することにして両親と食事を共にした。

 ちょうどその時、玄関先にある黒電話がリリリーンリリリーンと鳴った。今の着信音とは全く異なる響きだ。母が「何とかアケミさんだってよ!誰?」と、慌てて電話に出た筆者だったが、なかなか言葉が出ない。彼女も言葉が出ない。サイレントーク?って感じだったが、筆者の背後には両親のダンボの耳が覆い被さっているようだった。余計に言葉が出なくなった・・・。

 転勤族の儚い莟の恋物語だ。・・・友人に感謝!

 
? 登録2010/04/10 12:02:20  更新2010/04/10 12:12:11   

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