ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

『本物』を知ると、幸せが舞い込む!?

josui-3


 昨日の記事で紹介した『本物』の「栗饅頭」だが、饅頭の中は餡と言うよりも、栗の押し競饅頭の世界である。これを一度食せば、他の栗饅頭は、手抜きしているようにも、粗悪品と知りつつ陳列してあるようにも、感じてしまう。それは、『本物』を知ったからこその感覚なのだろうと。

 人の行動パターンを決める要因の一つとして、「潜在意識」というものがある。子供が「あのプラモデルが欲しいなあ!」と思えば、そのプラモデルをゲットする為に、無意識の内にプラモデル入手の為の行動バターンと変化して行く。少ない小遣いを貯めては貯金箱を覗き込み、ガチャガチャと振る。頭の中は欲しいプラモデルのイメージで一杯だ。

 幼い頃に、戦車のプラモデルに凝ったことがあった。ソ連製のジューコフやらドイツ製のタイガやらを組み立て、数人の幼友達と、有線にてリモートして動かして遊んでいた。1年が経ち、知り合いのお医者さん(父の同級生)がブルーメタリックのマーキュリーを購入したらしく、その外車の付録だったミニチュア(20分の1サイズ)の無線リモコンカーをプレゼントして頂いた。

 正しく、『本物』のリモートコントロールが無線にて手元で可能となる訳だ。それまで有線にてコントロールしていた、軽いプラスチック製のちびっこ戦車とは大違い。長さ30cm程のボディーは金属製で重い。ハンドルもタイヤも『本物』そっくりに動くのである。正直、腰を抜かすほど嬉しくもあったが、驚きの方が断然大きかった。(これがカーキチの出発点となった)

 また、ずいぶん昔の話だが、警視庁(東京)で剣道教官をしていた大叔父が帰郷した時に、零戦の布製飛行機(ゴムを捩ってプロペラを回すもの)を土産にくれた。それまで、紙製の飛行機(竹ヒゴと紙)しか知らぬ子供だったので、その布の触感がとても高級品に思え、一度も飛ばすことなく、自分の部屋の壁に大切に飾っておいた。

 それから数十年後、社会人としてデビューして、一番の『本物』との衝撃的な出逢いは、四川料理の「満漢全席」。熊の手、虎のペニス、でっかい乾燥鮑、血燕、子豚の丸焼きなど、中国料理の中でも、最高峰の珍味のオンパレードを体験したのであった。『本物』を目の前に、当時は食材の味がどのようなものか全く想像できなかった。

 例えば、熊の手が黒豚の角煮の数十倍の旨さを知り、虎のペニスのスープが養命酒のに体全体が火照ることを知り、分厚い層(断面)の乾燥鮑の絶妙な旨さを知ることで、『本物』がどれだけ一般的な食材と雲泥の差であるかを学んだのである。出逢っていなければ、前出の「リモコンカー」の楽しさも、「満漢全席」の素晴らしさも分からぬまま、この世を去ることになる。

 御多分に洩れず、筆者も庶民であるが故に、『本物』の高級品を入手するのは困難である。よって、たまたま好機に恵まれると、人生において「ビックリドッキリの本物」が少しずつ増えて行く訳だ。勿論、一般常識的な「所作」であったり、「国際儀礼」であったり、「」であったりと、手に取って重さを感じない『本物』の「ソフトウェア」も沢山ある訳だ。

 世の中に無数に存在する、『本物』。人間は生きている内に、どれほどの『本物』に遭遇し、それをモノにできるのだろうか!?・・・次の出逢いが楽しみである。


▼『本物』の「栗饅頭」(熊本県山鹿市菊鹿町)
HONMONO-4


▼『本物』の「満漢全席」(熊本ホテルキャッスル 四川料理 桃花源)
mankan



ロゼッタストーン公式サイト(since 1995/熊本県第一号WEBサイト)
 https://www.dandl.co.jp/Link
文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2020/12/5 12:00 am

2020年下半期の写真群(1)

josui-3



 今年の下半期に撮影した写真から7枚ずつを抜粋して、今年を振り返ることにした。(下半期は本日から4回連載予定)

▼高画質でご覧いただく場合は、「Behance」で!
 https://www.behance.net/chikaonishidaLink

 子供の頃は、花より蝶などの昆虫を追うことが多かった。夏休みの自由課題としては、女子は押し花、男子は訳のわからぬ発明もどき。筆者の感覚に偏りがあるかも知れないけれども、その目線にて世間を見ていたようだ。

 写真以下は、下半期の取材写真から抜粋してみた。

 (1)アゲハチョウの乱舞は、偶然の編隊飛行にて、幸運なショットだった。普段だったら有り得ない構図である。今年の10本指に入ると自負しているが、今後二度と同じようなショットはなかろうと。

 (2)竜門ダムは、南側のダムの下を恐る恐る覗き込んで撮影したものだ。同地は過去に数回ほど足を踏み入れた処だが、2016年4月14日の熊本地震当時の昼前後に訪れた。撮影が終了し、孔子公園を経由してオフィスに戻った夜に、激震が熊本県を襲った。

 (3)上内田神社の彼岸花は、二度目の撮影となる。同社は、熊本県山鹿市菊鹿町を流れる上内田川沿いにある、すこぶる小さな神社である。ただ、彼岸花のシーズンになると、同社が真っ赤に染まるほど、彼岸花が咲き乱れるのである。また、周囲の田園風景も素晴らしい。

 (4)菊鹿町の栗饅頭は、知り合いの母親が作る、極上ものである。この本物の栗饅頭を知ってしまうと、言葉は適切ではないが、その他店舗で販売している栗饅頭が粗悪品に感じてしまう。栗饅頭を中心から割れば、栗がびっしりと詰まっているのに驚き、齧り付く。

 (5)熊本市動植物園のフンボルトペンギンは、正直なところ、今まで積極的にレンズを向けることはなかった。しかし、母と子のペンギンの様子を伺っていると、ヤンチャな子がギャーギャーおねだりしている瞬間に惹かれて、つい連写をしてしまったのである。

 (6)コスモスの花々は、高台にあるために風に揺られて、少しもじっとしていない。それを苦労して撮影するところが面白く感じる次第。因みに、県北のコスモスの名所では、今年は背の低いコスモスが圧倒的に多かったように思える。

 (7)熊本県農業公園の秋薔薇は、毎年足を向ける薔薇園である。同園の薔薇の手入れはしっかりとしており、黒点病になっている薔薇は皆無に近い。ただ、春薔薇の方が派手派手にゴージャスに咲いているようで、来年の春に期待する次第。

 
▼(1)アゲハチョウの乱舞/孔子公園にて
HONMONO-1


▼(2)竜門ダム(熊本県菊池市)
HONMONO-2


▼(3)上内田神社の彼岸花(熊本県山鹿市菊鹿町)
HONMONO-3


▼(4)菊鹿町の栗饅頭(熊本県山鹿市)
HONMONO-4


▼(5)熊本市動植物園のフンボルトペンギン
HONMONO-5


▼(6)コスモスの花々(熊本市北区)
HONMONO-6


▼(7)熊本県農業公園の秋薔薇
HONMONO-7



ロゼッタストーン公式サイト(since 1995/熊本県第一号WEBサイト)
 https://www.dandl.co.jp/Link
文責:西田親生

               

  • posted by Chikao Nishida at 2020/12/4 12:00 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp