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器で一服・・・

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 熊本市が美味しい地下水に恵まれている事は、過去のBLOGニュースで取り扱った事があるが、冗談抜きに熊本の水は旨すぎる。

 幼い頃に、転勤族の金魚の糞として県内外について回っていた頃を思い出すと・・・父親の転勤先から家族全員が熊本に帰って、「やっぱり、熊本の水は旨かああ!」と叫びながら、水道水をコップに注ぎ、皆揃ってグビグビと一気に飲み干していた。

 世界最大級カルデラ阿蘇山からの伏流水の恩恵を受けている熊本市は、世界の人口50万人以上の都市の中で、唯一、生活用水を地下水だけで賄っているという、非常に珍しい地域でもあり、海あり山あり・・・大自然に囲まれた住みやすい処でもある。

 学生時代に珈琲に目覚め、社会人となり有田焼などの器に目覚め、更には料理に目覚めて行ったのだが・・・中でも、喫茶店やホテルラウンジなので、ちょっと考え事をしながらの珈琲や紅茶、茶はすこぶる旨い。特に、ブランドや拘りを大切にしている処のそれらは、必ずお洒落な器と共にサーブされてくる。

 拘りのある器で出されると、その中身の液体の美味しさもさることながら、呑みながら器のデザインや絵柄を見たり、口当たりなどを試しているだけでも、大変心地良くなってしまうものである。

 写真上は、筆者が取材の旅に出たり、食事をしたり、打ち合わせ会議中などにサーブされた器である。・・・どれもこれも素敵だが、一押しを選べと言われるのであれば、1列目、右から2番目の珈琲カップが実に印象深かった。・・・確か、ホテルオークラ福岡の鉄板焼さざんか個室で頂いたものだが、凄く品格があり、口当たりもよく、またサーブされた時の珈琲の温度が抜群に良かった記憶がある。

 一口呑んで一服、器で一服。・・・大都市の喧噪から逃れ、静かな中で、このようなティータイムを楽しめるのが、精神衛生上、一番なのかも知れない。・・・残念ながら、熊本県内のホテルにおいて、とびっきり美味しい珈琲や紅茶、緑茶をサーブするところは、実に少ない。・・・経営者の趣味趣向の問題でもあろうが、食文化のベクトルにやや歪みがあるのは、否めない事実なのである。


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  • posted by Chikao Nishida at 2014/1/27 12:00 am

極上デザートは、リピータを増やす。

▼熊本ホテルキャッスルで食したデザートの一部写真
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 デザートと言えば、やはりバリエーション豊富なデザート群を誇る洋食がメインとなる。ブリュレ、ショコラ、シャーベット、アイスクリーム、クッキー・・・などなど、枚挙に遑が無い。

 ところが、和食となると・・・大抵の場合、旬のフルーツに生菓子などがついてくるのがスタンダードとなる。特に、なま物扱いが多い寿司店(街場)に足を運ぶと、デザートらしきデザートが無いところも多い。

 随分前・・・30年ほど前に、熊本市内高級マンション一階に、鰻料理とデザート(葛きり)で人気急上昇の店があった。我々は、その鰻よりも、きんきんに冷えた甘くて上品な葛きりと黒蜜との組み合わせが珍しく、何度も足を運んだ事があった。(値段も結構高めだったので長続きしなかった)

 何故に、洋食や中国料理には多くのデザートが準備してあるのに、和食には僅かな種類のデザートしか無いのかと、いつも首を傾げる筆者であった。以前のBLOG記事でも取り扱ったように、筆者なりの考えだが、多分・・・和食の調理中で、十二分な糖分を含ませてあるからこそ、食事の〆としてデザートに重きを置かないのかと・・・。

 されど、日頃足を運ぶ高級シティホテルの食事処を見廻すと、圧倒的に女性陣が多く、彼女たちは長時間の会話を楽しみながら、男性が腰を抜かすほど大量の料理を胃袋に入れている。そして、「デザートは、別腹です♡」と、すんなりと最後のデザートまでペロリと完食するのである。

 百貨店でも、婦人や子供対象のイベントやバーゲンが主流となり、ターゲットは常に「女性」に絞っている。・・・よって、女性が圧倒的にレストランホールを占有するとなると、レストランとしては、デザートにもっと力を入れても良いことになる。ところが、やはりどこの和食店を覗き込んでも、そこまでデザートを十分に揃えているところは皆無に近い。

 筆者は両刀遣いで、甘党であり、辛党でもある。・・・そうなると、和食を食した後に、ご相伴茶を呑みながらつまめる極上のデザートは必須。・・・京都烏丸だったか、280年の歴史と伝統を誇る京菓子店があった。・・・そこには昔ながらの、和三盆、四畳半と名付けられた京菓子の詰め合わせなどあるが、そのようなストーリー性のある極上デザートは、リピーターを増やすのではないかと考える次第。


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  • posted by Chikao Nishida at 2014/1/26 12:03 am

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