ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

カテゴリー » 湯の街 山鹿 そぞろ歩き

連載 山鹿発見伝(3)

▼日輪寺 南無と紅葉
2016-12-5



<素敵な方々との出会い>

 連載第三弾は、2016年12月6日から16日に掛けて撮影した写真を準備した。この頃は、夏から秋にかけての嫌な思い出が一気に吹っ飛んでしまうような、素晴らしい人たちとの出会いがあった。

 数十年間、プライベートもオフィシャルも遮断された郷里へ足を運ぶのは、実は心の中はワクワクドキドキの気持ちで、期待だけが大きく膨れ上がるばかりだったが、運悪く、他人の誹謗中傷や揶揄が渦巻くダークスポットに足を踏み入れてしまった。

 幼稚園や小学校の良き思い出しかない筆者にとっては、幼い頃の純朴な友人の記憶を辿るしか無かった。しかし、大人への切り替わりの段階で、極僅かな確率であることを信じたいが、豹変した人との接点を持つことは、思いの外危険な行為であることに気付かされたのである。

 会ってもいない第三者を、何故に、有る事無い事、悪い噂で塗り潰そうとするのだろうか。何の根拠もないことを、情報通の人間を装い、如何にも知り尽くしているかのように喋り捲るのだろうか。筆者にとっては99%はネガティブ情報なので、ちくわ耳をもって対処することにした。

 ここで、良き人たちとは、どのような人だったのか!?・・・それは、ふらりと訪ねた自転車販売の老舗に始まった。立ち話の中で、50年ものの古びた自転車や昔の菊池川周辺の話を沢山してくれたので、次第に、筆者の記憶の箱の蓋が次から次へと開かれて行き、昭和の良き時代の映像が、脳裏を駆け巡ったのである。

 それから、また二十数年ぶりに再会した人物が、凹みきった筆者を励ましてくれた。話をしている内に、一度、郷里からすっかり遠ざかりたいという心を持ち始めたのたが、本格的な個展(写真展)をしてみないかとの誘いに、間髪を入れず、首を縦に振ったのである。よって、翌年(2017年)の2月に、山鹿市で個展「如水」を開催する運びとなった。

 世の中で、一番難しいのは、人間関係である。同じ地域に住む人間でも、隣人の家庭のスタンダードは、千差万別であることを知ってはいるものの、これ程までに土着性の強いダークスポットの方々の考え方や挙動は水と油の世界であり、全く受け入れることは出来ない。・・・ちなみに、ダークスポットが大きく多ければ、地球に磁気嵐を呼ぶことになる。

 筆者が嫌うのは、電話をしてもコールバックしない人、メールに的確な返事をしない人、口約束を一方的に破る人、初対面の人のことを知ろうと努力しない人、自分自身を神棚に奉る人、人の失敗を喜び成功を妬む人、懐疑心に包まれた人、無償で情報を入手し真似する人、苦言助言を真摯に受け止めない人、「Give & Get」の精神のない人・・・などである。

 最終的には、ダークスポットからのネガティブな見えざる手の呪縛から逃れることができたのは大きな収穫でもあり、これまで抱いて来た、郷里に対する情熱を燃やす余白が沢山できたことに、心から感謝する次第である。

▼岳間渓谷の吊り橋(山鹿市鹿北町)
2016-12-6


▼さくら湯(山鹿市山鹿)
2016-12-7


▼フクロウの置物
2016-12-9


▼不動岩
2016-12-16



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)・・・熊本県第1号WEBサイト
 http://www.dandl.co.jp/Link

                     

  • posted by Chikao Nishida at 2017/7/23 12:00 am

連載 山鹿発見伝(2)

▼熊本県立装飾古墳館にある埴輪
2016-10-7


<非礼なる相乗り商法に、愕然となる。>

 さて、山鹿発見伝の始まりである。連載2回目は、2016年10月24日から11月29日まで、山鹿市のあちこちで撮影した写真から5枚を選んだ。

 1枚目は、熊本県立装飾古墳館(熊本県山鹿市鹿央町)の駐車場近くにある埴輪からワンちゃん?(メスの鹿にも見える)を撮影した。この埴輪はレプリカではあるが、幼い頃に、チブサン古墳(前方後円墳)の周囲には、本物の埴輪の欠けらがたくさん土中に埋もれていたのだった。なんとも言えぬ、素朴なワンちゃんの顔。とても癒された。

 2枚目は、鹿本町の川沿いに咲く秋桜。風に激しく揺れ動くので、シャッターを切る時のフォーカスが大変だが、そこら一面に賑々しく咲いていた。

 3枚目は、岩原横穴群の山手の木々にぶら下がる木の実。蜂があちこちを飛び回っていたので、その場を数分で退散したことを覚えているが、ここは木陰で、昼休みをとるドライバーが訪れるところでもある。

 4枚目は、鍋田横穴群上空を飛ぶ鴨軍団を捉えたものだ。同横穴群近くを岩野川が流れており、鴨や白鷺、青鷺、五位鷺などが餌を求めて飛来する。川沿いの道は国交省管理下にあるので、一般車の通行は原則として厳禁。よって、野鳥を撮るには超望遠レンズが必携となる。

 最後の5枚目は、上内田川の中流域で、イチョウの葉が川面に落ち、流されて行く姿を写したものである。とても幻想的で、次から次へと葉が上流から流れてくるので、何枚も撮影してしまった。

 上述のように、2016年10月、11月は、熊本県立装飾古墳館、岩原古墳、鹿本町穀倉地帯、岩原横穴群、鍋田横穴群、そして菊鹿町の上内田川に立ち寄った訳だ。

 熊本地震から半年後の取材である。余震はまだまだ頻繁に続いている時期。当時は、身の危険のない熊本県北部を中心に駆け巡り、当時は、すこぶる郷里の恩恵を受けたのだった。

 話は前後するが、2016年の夏場に、「在りし日の熊本城写真展」というミニ個展を、二箇所で開催した。しかし、残念にも、筆者が意図する写真展とは異なるベクトルに歪んでしまい、とても心を痛めたのである。展示会場となった二箇所の人たちは、今でも自らの非礼さ、非常識さを自覚していないのだろうと・・・。

 完全ボランティアで、写真を額装し、ハガキサイズの写真も訪れた方々へ無償でプレゼントする仕組みだったが、結果的に、完全に相乗り商売をされてしまった。筆者独自の企画に「コラボ企画」と書かれたり、1ヶ月の開催期間を勝手に延長し展示されたりと。熊本城復興を祈る「在りし日の熊本城写真展」という筆者の構想が、足元から崩される結果となった。

 写真出力料も、額装代も、運搬代も、すべて自腹でやった企画もの。それを、1円の負担なく、自分たちの都合だけで商売に繋げた人たちに、閉口するのみならず、人間性を疑った。ビジネスライクに考えれば、絶対に許されぬ行為でもある。

 商売は、「損して、得せよ!」が大原則。更に、如何に親しい知人であろうが、同級生であろうが、商売となれば「Give & Get」が鉄則だ。それを、常に「Get & Get」で考えている人間がこれほどまでに多いのかと、愕然とした昨年の夏。礼節も弁えず、よくもまあ、商売ができるものだと、郷里の腐れたローカルスタンダード(一部の人間)に腰を抜かしたのである。


▼鹿本町の川沿いに咲く秋桜
2016-10-24


▼岩原横穴群の山手の木々にぶら下がる木の実
2016-11-17


▼鍋田横穴群上空を飛ぶ鴨軍団
2016-11-24


▼上内田川の中流域
2016-11-29



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 http://www.dandl.co.jp/Link

                   

  • posted by Chikao Nishida at 2017/7/21 12:22 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp