ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

カテゴリー » コラム・エッセイ

「大人のムシケ」は、薄幸駅への片道切符。

▼記事内容と写真は関係ありません。

PURE-PIGEON


 コンビニでレジ前に立つ客を見ていると、すこぶる滑稽だ、立ったまま片足貧乏揺りをして、待つ時間への苛立ちをボディーランゲージにて訴える。買い物カゴを放り投げるようにレジカウンターに置く仕草など、民度の低さを堂々と周囲の不特定多数の人たちの面前で演じるのである。

 駐車場先の公道への狭い出入り口に、出て行く車があるにも関わらず、強引に突っ込んで、駐車場へ入り込もうとする人がいる。必要以上に大きな音を立てて、車のドアの開け閉めをする人がいる。買ってきた缶コーヒーを飲み干し、駐車場から出る間際にポイ捨て。猿が人間の着ぐるみを着ているようだ。

 レストランで、敢えて周囲に聞こえるような大声で、ワイワイガヤガヤ。そして、下品な笑い声がこだまする。去った後のテーブルは、食い散らかしのゴミだらけ。猪が畑を荒らしたように、そのテーブルだけが美観を損ねる。時には、自ら持ち込んだゴミをテーブルに置き去りにする。

 「ハーーークション!」と大音響のクシャミをして、その後、「あ〜♪」と満足げな顔をする人もいる。手洗いで、鏡や壁に水飛沫を飛ばしまくりの人がいる。ペイパータオルを何枚も引き出し、そのまま丸めて捨てている。また、手も洗わぬ人もいる。劣悪な生活臭が漂う瞬間である。

 これらの人たちは、見えざるものへ、何を訴えたいのだろうか。物に当たり、人に当たり、そして、自分自身の「今」に当たっている。アンガーマネジメントでもしっかりと学び、己の愚かさ、恥ずかしさ、情けなさを十分知る必要がある訳だが、そんな学習能力があるはずもない。

 それを、「大人のムシケ」と名付けることにした。身勝手さが罷り通れば、それに味しめて、強がったり、難癖つけたり、周囲への迷惑行為を続けるようになる。周囲は、誰も貴方を見ていないし、誰もその低民度に興味もない。しかし、目立ちたいのだろうか、お構いなしに蛮行が続く。

 以前、あちこちのホテルの担当者から聞いた話だが、部屋のドライヤーやトイレットペーパー、更には、手指消毒液のボトルなどを、チェックアウトの時に持ち帰る人もいると言う。窃盗である。もしかしたら、偽名を使って宿泊していたのかも知れないが、実にさもしい人間である。

 さもしいと言えば、某ベーカリーのレジにて、年配女性がパンを購入。購入後にカード裏側にスタンプを押してもらうのだが、一度現金で買った6個のパンの内、3個を返品しその分の返金を受ける。そして、何食わぬ顔して立ち去った。結局、3個のパンで、6個分のスタンプを貰ったことになる。

 まあ、「大人のムシケ」を日常としている人は「勝手にどうぞ!」だが、それは、薄幸駅への片道切符であることを思い知るが良かろうと。しかし、日本国の教育システムは大丈夫なのだろうか!?余りにも、人間の着ぐるみを着た猿が多すぎて、絶句するばかりとなる。・・・本当に、さもしすぎる!


PURE-ROSE


PURE-01



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link
◎ロゼッタストーンBLOGニュース
 https://www.dandl.co.jp/rsblog/Link
◎Facebook
 https://www.facebook.com/chikaonishida.dandlLink
文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2021/6/29 12:00 am

企業繁栄の鍵はヒューマンウェア

dandllogo


 昔から「企業は人なり」と言うが、まさしく人があってこそ企業は形成される。ところが世間の話題になるのは、企業の顔である経営者ばかりだ。価値の置き所がズレているため、腐敗した経営者であっても、広告出稿が多ければ神輿を担ぐマスコミが現れる。

 2000年初頭、帝国ホテルを立て直したのは熊本県出身の吉村勲人氏である。就任挨拶で示された「ヒューマンウェア・ソフトウェア・ハードウェアの三位一体論」はあまりにも有名であり、筆者にとっても今なお思想の指針となっている。

 我々の世代で歴史に名を残す起業家といえば、海外ではApple社のスティーブ・ジョブズ、国内では筆者が実際に話を聞いた碓井優氏(コスモ・エイティ創業者/国内ベンチャーの草分け)だろう。さらに遡れば、現在再評価が進む渋沢栄一氏に行き着く。

偉大な起業家と「モドキ」の対比

 突出した天才的起業家であれば、その生い立ちや歴史、実績をひも解くだけでも多くを学べる。一方で、そうした存在を知れば知るほど、現代で吠え散らす「起業家モドキ」との落差に驚かされる。

 近年振り返れば、パワハラ・セクハラ、過剰接待や横領などの背任行為、違法行為の証拠隠滅、企業ぐるみの隠蔽、不当解雇、債務不履行、著作権侵害といった事件が次々と報じられてきた。

 時には、演技性人格障害を抱える経営者による犯罪も見受けられる。職位を悪用し、恫喝・脅迫・名誉毀損が常態化し、精神的に病む社員が続出している。それでも体裁を優先し、悪徳経営者を野放しにする企業が現実に存在する。

「黒魔術」が支配する組織

 悪徳経営者がトップに居座れば、周囲の役員も同じ病に感染し、社員や企業の未来など二の次。少数の役員の損得ばかりを優先し、理不尽を正当化して社員に責任を押し付ける蛮行が蔓延する。

 こうした状況を是正するために「リスクマネジメント部門」や「第三者委員会」が設置されるが、多くは形骸化している。パワハラ被害者が相談しても、裏では密室での「個別面談」によって恫喝や洗脳が行われ、結局は「我慢の強要」や「依願退職」に追い込まれる。これこそ悪徳経営者の黒魔術である。

 さらに監査役や顧問弁護士までが感染すれば、被害者は「念書」を書かされ、退職後の発言や訴訟を封じられてしまう。

解決のカギは「敬愛の念」

 しかし、廃絶の方法が全くないわけではない。根本的な原因は、経営陣と社員との間に「敬愛の念」「リスペクト」が欠落していることにある。これを確立できれば、どれほど濁った組織であっても浄化される可能性は残されている。

 経営陣は社員にとって範となるべき存在であり、社員は「ヒューマンウェア」として企業の繁栄に寄与すべきである。筆者がコンサルティング事業で最も重視するのは、この「敬愛の念」と「ヒューマンウェアの確立」である。

 足元を固めれば蛮行は激減し、黒魔術は衰退していくはずだ。しかし、過去に幾度も蛮行を繰り返してきた経営者であれば、即刻解任するのが最善である。性格や病的傾向は容易に治るものではないからだ。

現代版「水戸黄門」

 長寿番組「水戸黄門」を思い出すと、物語の冒頭には必ず「のみ・うつ・かう」「横領・袖の下・乗っ取り」などが背景にあり、悪代官や悪徳商人が暴かれ、弱者が救済されて物語が結ぶ。現代社会も同じであり、黒魔術を使いたがる輩は今なお暗躍している。

 「ヒューマンウェア」の存在なくして企業は存立し得ない。だからこそ、コンサルティングを委託されるのであれば、この点をしっかり理解した上で臨んでほしい。「ヒューマンウェア」は企業の宝であり、その宝を見下し粗末に扱うことは許されない。社員こそが、未来を切り拓く伸び代を持つ存在なのである。


dandl-1-new


dandl-2-new


2021dandl


2021chikaonishida-1


2021chikaonishida-2



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link
◎ロゼッタストーンBLOGニュース
 https://www.dandl.co.jp/rsblog/Link
◎Facebook
 https://www.facebook.com/chikaonishida.dandlLink
文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2021/6/26 12:00 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp