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動けない人、動かない人、そして動く人。

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 動けない人とは、考えすぎたり、過去の何かがトラウマであったり、ジレンマに陥ったりして、頭の中はぐるぐる回るばかりで、心身のバランスが壊れて、気づけば動けなくなっている自分に気づく。それも、毎日、毎週、毎月、同じ繰り返しが自分の悪いルーチンワークとなり、底なし沼に沈む。

 それに対して、動かない人とは、ずる賢い人、損得ばかりを考える人、元々怠慢な人、石頭で融通が利かない人などが多い。よって、前述の動けない人よりも始末に悪く、そのような人とは接するに値せずと言っても過言ではない。ただ、ここ一番という時の、どしっと構えて動かない人とは訳が違う。

 動けない人のことを、もう少し掘り下げて考えてみることにする。何かの目標に向かって、死んでも達成するぞとなれば、動けないというよりも、動かねば何も得ることはないのだから、動かねばならない。ただ、その目的意識が軟弱なために、毎日自問自答で終わり、突破口が見出せないことになる。

 昔から、「言うは易し行うは難し」という言葉があるが、聞いたことを頭の中で反芻して口に出したとしても、それは理解していることにはならない。口に出すのならば、「口約束も契約なり」の大原則を守り抜く責任感が必要となる。それがないから、毎日同じ波に流され、結局は動けない人になってしまう。

 生まれ育ちの環境や持って生まれた資質にも左右されるけれども、それは考え方次第で、動けない人から脱皮することは可能である。一歩前に進むには、ある程度強情であったり、負けん気であったり、壁に突き当たっても壁を押し倒してでも突進するほどの厚かましさなどあれば、全てが何とかなる。

 僅かその一歩が、仕事でも趣味でもブラッシュアップ、スキルアップ、ポリッシュに繋がるのだが、そこに気づくか否かで、人生は決まってしまう。のんびり屋で、危機感がなく、おっとりとしたスローな人がこの話を聞けば、「ありえん!現状維持でよかよか!」(熊本弁)と言い放つに違いない。

 目の前の事象が全て好循環になるかどうかは、「Depends on you!」となる訳だ。目標とは、達成するためにあるものだ。だったら、くよくよ考え込まずに、突破口を見出す努力を日々行い、そのバックドアでも見つかれば、思いの外、目標早期達成に繋がるようになる。それが、動く人のタフさと言われるものである。


▼真鯛のポワレ(熊本ホテルキャッスル ダイニングキッチン九曜杏)とサラダ、グリーンピース冷製スープ
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写真・文責:西田親生

                 

  • posted by Chikao Nishida at 2022/4/14 12:00 am

2016年4月の熊本地震から6年・・・

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 6年前の4月14日21時26分に、ドロドロという地鳴りと共に、ガタガタと大きな揺れがあった。これまでに経験したことのないような、突然の大きな揺れだったので、心臓が止まりそうになった。しかし、30年ほど前の台風19号と違い、その時は停電がなかったので、平静を保つことはできた。

 しかし、4月16日未明、余震はあったけれども、やや油断していたところに、ドカーンとかなり長い時間の強い揺れが熊本県を襲った。二階建ての家が折れるのではないかと、死の予感が脳裏を過るほどのもので、身動きできない時間が止まっていた。身の危険を感じ、自宅を出て、八景水谷公園へ避難。

 あれから6年。次第に県内外の被害状況が伝えられるたびに、思いの外、激震であったことが実感として湧いてきたのである。特に、益城町は壊滅状態であるとの情報に、身の毛がよだった。後日、益城町の様子を伺いに行ったが、アスファルト道路は波打ち、悪魔の爪で切り裂かれたように亀裂が無数に走っていた。

 下写真は、地震直後に撮影したものであるが、難攻不落と伝えられてきた熊本城の姿が、余りにも悲しく、苦しそうに見えて仕方がなかった。多くの櫓の石垣は崩壊し、神社社務所は潰され、拝殿も落ちていた。100年に一度と言われる大地震。今も、国内あちこちで地震の通知があるが、何よりも怖い災害である。

 それから災害への向き合う気持ちが変わったように思える。これまで2週間以上も水道やガスが止まったことがなかったので、これほどまでにライフラインが遮断されると、生きた心地がしないのである。スーパーもコンビニも水は全くなく、陳列棚には食料品もガラガラの状態であり、生活に困ったことを思い出す。

 教訓としては、大災害時に如何に日頃から災害対策を講じ、災害時には困った人たちを最優先して配慮できるかが、重要なものではなかろうかと。コロナ禍で世の中のリズムが崩れ、ロシア軍のウクライナ侵略により世界平和が潰されるという大変な時期だが、人災であるウクライナ侵略だけは、今日にでもストップして貰いたいものである。


▼熊本城遠景
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▼熊本城(大天守、小天守・宇土櫓)
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▼桜馬場 城彩苑より撮影した大天守
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▼戌亥櫓の石垣崩落
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▼近くの神社社務所が崩壊
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▼十八間櫓の石垣崩壊
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▼2015年12月8日撮影(右から戌亥櫓、宇土櫓、大天守、小天守)
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  • posted by Chikao Nishida at 2022/4/11 12:00 am

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