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写真は、記憶喪失防止の役割を果たす・・・記憶のガラスに付着しつつある結露を取り去り、鮮明な映像により、当時の記憶を呼び起こす。

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 ものの本に書かれていたのか、人から聞いた話なのか忘れてしまったが、「写真は少なからず、認知症予防に効果あり!」であると結論づけていた。

 筆者は、写真は趣味の一つとして、仕事との両立を図り、時間が許せば、可能な限りお散歩カメラでも良いので、周囲の四季折々の花々や野鳥、そして風景や人物像、料理を切り撮っている。

 「認知症予防効果」の情報が正しいのか否か分からないが、昔の写真を取り出してみることにした。それは、筆者が撮影したものもあるが、更に昔の父がLeicaで撮影したものや、海外研修先で撮ってもらったものなどをピックアップしてみることに・・・。

 動画は、撮影されたものを、編集された時間の尺で見続ける必要がある。しかし、無音静止の写真一枚は、瞬間的に、脳内であらゆるリレーショナルデータベースの連結が行われていることに気づく。

 時が経てば、当時の或る出来事なりの存在さえ忘れることもある。何故、そこに自分がいるのか、誰がその一コマを写してくれたのか、横にいるのは誰なのか、その時食べた料理はどんな味だったのかなど。

 写真は動画と異なり、短時間にて何十枚、何百枚もの静止画を見て、想定外に大容量ビジュアル情報が頭の中を駆け巡る。それも、ランダムに見ていると、時系列とは真逆な展開に、脳内はストームを起こしそうな勢いだ。だから、認知症予防に繋がるのかと、素人ながら、根拠なく頷いてしまった。

▼山鹿温泉祭り(熊本県山鹿市の裁判所手前の路地)
写真左手前が筆者、右は隣に住む幼友達。

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 この祭りの写真は、近所の幼友達と付き添いのお母さんたちの写真である。熊本県山鹿市。温泉祭りの様子だが、そこで写真を撮られたという記憶は、脳内のガラスの結露により、よく覚えてはいない。

 ただ、裁判所手前の路地に皆が集合しており、当時の裁判所、検察庁、そして祭りの山車や三味線を手に持つご婦人らのイメージが蘇ってきたのである。現在では、このスタイルの祭りが続いているのか分からないけれども、父自慢のLeicaのシャッター音が聞こえてきそうな、懐かしい写真だ。

▼初めての個展を開催した頃のもの
この撮影場所は、熊本ホテルキャッスル ダイニングキッチン九曜杏
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 撮影するのが好きなので、自分自身を撮ってもらうというのは、かなり苦手である。笑顔も作れず、斜に構えて、レンズを嫌っているのが筆者である。被写体となる方の、微妙な緊張感が分かるような気がしてならない。よって、やや距離をもって、レンズは85mm(俗称、お姉ちゃんレンズ)を使用すれば圧迫感はなかろうと。

▼熊本市内で出逢った野良猫
すごく利口な猫だったことを思い出す。
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▼山鹿市内の或る商店のペット
少々気難しいワンちゃんだったことを思い出す。
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▼熊本地震前に撮影した熊本城大天守
誰と一緒に撮影に行ったかを想い出す。
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▼マレーシアのランカウィ島での取材風景(撮影は某ホテルオーナー)
筆者手持ちのカメラは、Leica。
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 何十万枚とある写真データであるが、ストック場所を確保するのが難儀である。一応、iCloudや外付けのハードディスクなどを連動させて管理はしているものの、タグなり保管場所なりのツリー構造を最初にしっかりと組み立てておかないと、筆者のようにざっとした管理となるので、要注意!

 何はともあれ、この記事を書きながら、「写真の認知症予防効果」があるように思えてならなくなってきたが、今回、僅か数枚の写真を時系列も考えず、バラバラに見てきた中で、何となく、ニンマリとしている自分がいる。このように、時折、写真の整理をすれば、精神衛生上も良いのかと、思い込み激しく、感じ入ってしまった次第。

 いやはや、写真は人生のアルバムなので、できることならば、もっと一枚一枚を愛情込めて撮影し、もっと大切に整理整頓、そし保管しておきたいものだ。

 最後に、今日の記事を書いて、記憶のガラスに付着しつつあった結露が一気に取れ、記憶が蘇ったような気がしてならない。

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文責:西田親生

                       

  • posted by Chikao Nishida at 2022/6/21 12:00 am

他人様を好き嫌いで判断すると、仕事が逃げて行く!

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 これは自戒を込めて、且つ、周囲をじっくりと見渡しての話。それは、「他人様を好き嫌いで判断すると、仕事が逃げて行く!」ということである。

 ハリセンボンのようで「カミソリ」とあだ名された頃の筆者は、勿論、若気の至り云々で言い訳はしないが、負けず嫌いで、尖り過ぎた自分が余り好きではなかった。よって、誤解を招きやすく、勘違いされた結果、仕事の縁が切れたものが、幾つかあったように思えてならない。まあ、自業自得だが。

 まさしく、「他人様を好き嫌いで判断すると、仕事が逃げて行く!」の典型である。実は、好き嫌いという漠然とした基準ではなく、善人か否かで直感的に決めてしまうので、どうしても、善ではないと判断すると、即、その接点を切りたくなる。さっさとその場から退散し、空気の旨いところで深呼吸するのである。また、父の仕事の関係で、数年に一度の転校生(小中高2つずつ)だったので、自分なりに気丈に生きてきた結果が、これなのかも知れない。

 自己評価はこれくらいにして、話は「他人様を好き嫌いで判断すると、仕事が逃げて行く!」に戻すことに。これは、地方の狭い領域では、その傾向は隠し難いほど、わんさと存在する。昔から、「人の噂も七十五日」という諺があるけれども、田舎に至っては、それは通用しない。延々と悪い噂が、蛇花火のようにニョキニョキと伸びて行く。悪さもしていないのに、陰で悪人に仕立てられ、「悪事千里を走る」のベクトルへと・・・。

 人は勝手なもので、自分を正当化し、自分以外の人には全く関心がない。時には、サービス業の最高峰となるホテル業においても、思いの外、壁の向こうでは蛇花火で揶揄遊びしている人も少なくはない。例えば、苦手な常連客でも玄関から入ってくると、サッと姿を消す人間もいる。お客の噂を面白おかしくするなんぞもっての外だが、田舎では平気で目の前にいない人の噂話に花が咲く。酷い時には、三尺玉の花火を打ち上げるほど、盛り上がっている。

 よっぽど暇なのか、噂のターゲットとなる人物が苦手なのか、嫌いなのか、とことん馬鹿にして鬱憤を晴らしたいのか知らないが、捏造されたルーモアを第三者へ、糸電話ゲームで伝達して行く訳だ。大都市部であれば、有名人へのパパラッチやストーカーは仕方ないが、一般社会人の間では、上記のような愚行を日々繰り返す暇な人はいない。万が一、蛇花火男が居たとしても、誰一人として耳を貸さず、相手にしない。

 田舎は、怖い。本当に、怖い。「あの○○さんだったか!?」と、噂の雨霰。「あの社長は最近ボケて、もう先は無かろう!」と平気で言う人がいる。よく見ると、その人の方が断然老けており、以前の姿を想像できぬほど痩せ細っている。口は災いの元。まあ、悪さをしたり、脛に傷ある人間は、プロパガンダ的に周囲を悪人に仕立て、自らの正当性を唱えたいのかも知れないが、余りにもお粗末としか言いようがない。

 つい最近の話だが、名刺を渡して、名刺をくれなかった人がいた。筆者よりも若いけれども、どれだけ偉いのかと調べると、なるほど会社労務管理のおっさんである。名刺交換のマナーもダメダメで、話し振りも味がない。流石に、人を弄る部署にいる人間のようで、目が笑っていなかった。実は、その人物が若い頃から知っているけれども、そこまで豹変するのかと、自分の目を疑い、腰を抜かすほど驚いてしまった。

 最後に、すごい噂話を思い出したので、ここで披露しておきたい。私事ばかりで申し訳ないが、27年前に母が若くして他界したのだった。糖尿からの合併症で絶命したが、葬儀が終わり、筆者はその日から酒を完全に止めることにした。ところがである。それから数ヶ月経ったろうか、夜の帳から筆者のことを「最近、肝臓を悪くして、入院したらしく、瀕死の状態らしいよ。」との事だった。まあ、話題にしてもらっただけでも有難いが、人の噂とはこのように、実に陳腐なものである。


▼とろとろ卵の玉天丼(熊本ホテルキャッスル ランチ)
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▼料理長からの贈り物
TOROGORO202206-02


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写真・文責:西田親生

               

  • posted by Chikao Nishida at 2022/6/19 12:00 am

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