ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

タグ » 渋沢栄一

天は人の上に人を造らず、人の下に・・・!?

▼記事と写真は関係ありません

JOSUI


 「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず...」とは、余りにも有名な諭吉の教えである。この文節だけを読めば、あたかも、人は天から皆「平等」を与えられていると解釈してしまう。更に、「学問のすゝめ(初編は1872年発刊)」というタイトルで、高等教育を平等に受ける権利を有するかのようにも受け止められる・・・。

 勿論、世の中の全ての人は常に平等であるべきである。しかし、学歴主義であったり、世襲制であったりで、思いの外、人の上に人を造り人の下に人を造っている現実において、我々のような凡人の人生が凹まぬように、しっかりと学問をしなさい!と、諭吉は諭しているに違いない。よって、核となるところは、日本に根付いた封建的なものを痛烈に批判する中で、実用的な西洋学問の必要性を唱えているのである。

 巷にある企業や団体などを見渡すと、地方は特に、昭和縦割り社会のオンパレードにて、人の上に人を造り、黒塗りの高級公用車にて、あたかも海外からのVIPのような出立ちで、ホテル玄関をガニ股で歩く。(運転手は車内待機)また、人の下に人を造り、施設清掃担当者を見下し、「おつかれさま!」の声掛けもできない、偽善者がわんさといる。非礼極まりない罵声を連発し、挙げ句の果てには「虐め」を楽しむ能無し経営者も沢山いる。履き違えもよいところだ。

 社会人となる前に、学問とは縁遠く学びがなかった人は、大抵、この不平等なる社会のドロドロとした中で、苦渋を舐めることになる。それが、現実であるのは、周知の事実。聞くところによれば、子供を東大に通わせている家庭の平均年収は1500万円を超えているらしい。これじゃ、簡単に、人生凹まぬようにするために、学びなさいとは無責任に言えなくなってしまう。

 しかし、どんなに高学歴であっても、人格が備わらず、社会人としての常識に欠ける人たちは、社会人となって墓穴を掘り大失態を繰り返したり、また、詰め込み過ぎた脳内が爆発し、伸び代ゼロで役立たずの人生を送る人もいる。よって、我々凡人は、社会人となっても、常々、自分に不足するものを見出し、日々学びを続ければ、学歴なくとも、資格がなくとも、最前線で突出して活躍することが可能となる訳だ。

 話は横道に逸れてしまうが、そろそろ諭吉の1万円札も、栄一の1万円札に変わるようだ。渋沢栄一は、皆さんがご存知の通り、生涯500社以上の企業を創設した超人でもあり、日本経済の神的存在である。国内ホテルのホテルと言われる、帝国ホテル創設の時も、渋沢は、大倉喜八郎と共に、豪商の一人として、多大なる貢献をしている。よって、政府は日本経済の将来に光が射すことを願い、1万円札に渋沢を選んのかも知れないと、勝手ながら思い込んでいる次第。

 時代は、「令和」。昭和の悪しき慣習は、近頃、システムエラーの連続となっている。時代は秒進分歩の勢いにて、変革を遂げている。そこで、過去の悪しき慣習にどっぷりと浸かっている履き違え族は、じわじわと篩(ふるい)に掛けられ、その存在に「違和感大賞」のレッテルが貼られることになる。次から次へと最新技術が導入され、社会構造も変わりつつある中で、最終的には「学び」を続ける人が、勝ち組に残ることになるのだろうと・・・。


▼一つ目神社(熊本県山鹿市)
HITOTUME-JI-004


HITOTUME-JI-002


HITOTUME-JI-003



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link
◎ロゼッタストーンBLOGニュース
 https://www.dandl.co.jp/rsblog/Link
写真・文責:西田親生

         

  • posted by Chikao Nishida at 2021/9/7 12:00 am

企業繁栄の鍵はヒューマンウェア

dandllogo


 昔から「企業は人なり」と言うが、まさしく人があってこそ企業は形成される。ところが世間の話題になるのは、企業の顔である経営者ばかりだ。価値の置き所がズレているため、腐敗した経営者であっても、広告出稿が多ければ神輿を担ぐマスコミが現れる。

 2000年初頭、帝国ホテルを立て直したのは熊本県出身の吉村勲人氏である。就任挨拶で示された「ヒューマンウェア・ソフトウェア・ハードウェアの三位一体論」はあまりにも有名であり、筆者にとっても今なお思想の指針となっている。

 我々の世代で歴史に名を残す起業家といえば、海外ではApple社のスティーブ・ジョブズ、国内では筆者が実際に話を聞いた碓井優氏(コスモ・エイティ創業者/国内ベンチャーの草分け)だろう。さらに遡れば、現在再評価が進む渋沢栄一氏に行き着く。

偉大な起業家と「モドキ」の対比

 突出した天才的起業家であれば、その生い立ちや歴史、実績をひも解くだけでも多くを学べる。一方で、そうした存在を知れば知るほど、現代で吠え散らす「起業家モドキ」との落差に驚かされる。

 近年振り返れば、パワハラ・セクハラ、過剰接待や横領などの背任行為、違法行為の証拠隠滅、企業ぐるみの隠蔽、不当解雇、債務不履行、著作権侵害といった事件が次々と報じられてきた。

 時には、演技性人格障害を抱える経営者による犯罪も見受けられる。職位を悪用し、恫喝・脅迫・名誉毀損が常態化し、精神的に病む社員が続出している。それでも体裁を優先し、悪徳経営者を野放しにする企業が現実に存在する。

「黒魔術」が支配する組織

 悪徳経営者がトップに居座れば、周囲の役員も同じ病に感染し、社員や企業の未来など二の次。少数の役員の損得ばかりを優先し、理不尽を正当化して社員に責任を押し付ける蛮行が蔓延する。

 こうした状況を是正するために「リスクマネジメント部門」や「第三者委員会」が設置されるが、多くは形骸化している。パワハラ被害者が相談しても、裏では密室での「個別面談」によって恫喝や洗脳が行われ、結局は「我慢の強要」や「依願退職」に追い込まれる。これこそ悪徳経営者の黒魔術である。

 さらに監査役や顧問弁護士までが感染すれば、被害者は「念書」を書かされ、退職後の発言や訴訟を封じられてしまう。

解決のカギは「敬愛の念」

 しかし、廃絶の方法が全くないわけではない。根本的な原因は、経営陣と社員との間に「敬愛の念」「リスペクト」が欠落していることにある。これを確立できれば、どれほど濁った組織であっても浄化される可能性は残されている。

 経営陣は社員にとって範となるべき存在であり、社員は「ヒューマンウェア」として企業の繁栄に寄与すべきである。筆者がコンサルティング事業で最も重視するのは、この「敬愛の念」と「ヒューマンウェアの確立」である。

 足元を固めれば蛮行は激減し、黒魔術は衰退していくはずだ。しかし、過去に幾度も蛮行を繰り返してきた経営者であれば、即刻解任するのが最善である。性格や病的傾向は容易に治るものではないからだ。

現代版「水戸黄門」

 長寿番組「水戸黄門」を思い出すと、物語の冒頭には必ず「のみ・うつ・かう」「横領・袖の下・乗っ取り」などが背景にあり、悪代官や悪徳商人が暴かれ、弱者が救済されて物語が結ぶ。現代社会も同じであり、黒魔術を使いたがる輩は今なお暗躍している。

 「ヒューマンウェア」の存在なくして企業は存立し得ない。だからこそ、コンサルティングを委託されるのであれば、この点をしっかり理解した上で臨んでほしい。「ヒューマンウェア」は企業の宝であり、その宝を見下し粗末に扱うことは許されない。社員こそが、未来を切り拓く伸び代を持つ存在なのである。


dandl-1-new


dandl-2-new


2021dandl


2021chikaonishida-1


2021chikaonishida-2



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link
◎ロゼッタストーンBLOGニュース
 https://www.dandl.co.jp/rsblog/Link
◎Facebook
 https://www.facebook.com/chikaonishida.dandlLink
文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2021/6/26 12:00 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp