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壊れた歯車としての日本人

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 昨夜、長時間の討論会のような場で耳を傾けていると、どうしても年齢や世代を持ち出す発言が目立った。「20代はこうだ」「30代はああだ」と、世代ごとの考え方を勝手に決めつける人がいたのである。根拠なき一方的な発言に、唖然とせざるを得なかった。まさに視野狭窄の典型であろう。

 海外、特に欧米では、年齢を聞いたり世代で区別・差別することはないと信じている。しかし、この島国日本では、なぜか世代を区切りたがる傾向が強い。では、29歳の人が翌日誕生日を迎えて30歳になったら、すぐに「30代」という枠に放り込まれ、考え方まで急変するのか。到底納得できない話である。

 さらに気になるのは、近所の高齢者たちの挨拶の欠落である。自分の子や孫には挨拶を厳しく躾けてきたはずなのに、いざ本人が通りすがると、会釈もなく仏頂面で歩き去る姿をよく見かける。このような大人の姿を見て、果たして子供や孫たちが健やかに育つだろうか、疑問を抱かざるを得ない。

 加えて、SNSや日常において「構ってちゃん」と呼ばれる人々の増加にも驚かされる。完全主義を自負する人が白黒はっきり意見を述べるのは構わない。しかし、歪んだ考えを正論と称して押し付けたり、政治家を知りもしないのに誹謗中傷を繰り返したりするのは、履き違えも甚だしい。

 こうした人々に共通するのは、年上・同世代・年下を問わず「敬愛の念」が欠落している点である。その結果、「個人主義」と「利己主義」が混同されている。個人主義と利己主義は本来全く異なるものであり、精神的自由を意味するリバティと、身体的自由を意味するフリーダムを混同しているのも同根である。

 気に入らないことには全て否定的な見解を示し、自らを神棚に上げて不毛な罵詈雑言を重ねる。人や組織を根拠なき誹謗中傷で塗り潰していく姿は異様である。特に「構ってちゃん」と呼ばれる人々の論理思考はすでに壊れており、整合性のない詭弁を延々と続け、最後には泣き崩れるという結末に至る。
 結果として、国内のSNS空間には「荒らし」の常習者が頻繁に出没している。人に迷惑をかけている自覚がない。人の話を途中で折り、サジェッションを拒絶して反発を繰り返す。まさに人格の欠落を疑わせる言動が横行しているのである。

 加えて、日本語力の低下も深刻である。ごく普通の日本語ですら理解できない者、逆に支離滅裂な発言を繰り返す者が増えている。そのような流れの中で、討論会の話題は最終的に教育問題へと移行した。

 ある小学校の先生によれば、学習指導要領は進化しつつあり、授業の中で「対話」を重視する方向に変わりつつあるという。しかし筆者としては、教科ごとの付属的な「対話」ではなく、「対話・会話」そのものを一つの重要な教科として確立してほしいと強く感じる。

 幼少期を振り返れば、日常的に対話不足の子供たちは語彙が乏しく、自分の思いを言葉にできずに引っ込み思案になる傾向があった。「本を読め」と一方的に言われても耳を貸さない子供は多い。むしろ「対話・会話」を通じた耳学問の方が、よほど身に付くのではないかと考える。

 結局のところ、これは将来の「民度」の問題へ直結する。幼少期の教育は、子供たちの未来をほぼ決定づける。だからこそ、教師が一人ひとりの資質を的確に評価し、子供の興味や得意分野という潜在能力を引き出すことに専念するべきである。その先にこそ、社会全体の民度の向上がある。

 机上の空論を並べ立てるのは容易である。しかし、コロナ禍という時代を迎え、社会が元に戻ることはもはやない。目の前にそびえる分水嶺を前にして、いかに対処し、生き抜くべきか。その答えはまだ見つからない。ただ一つ言えるのは、コロナ禍によって我々は非常に難しい試練を突き付けられたという事実である。


▼もっと自然に目を向けて、「自然体」を意識せよ!
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文責:西田親生

                     

  • posted by Chikao Nishida at 2021/2/20 12:00 am

COVID-19のワクチンの副反応・・・

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 昨夜、SNSにて、ニューヨーク在住の人が、COVID-19ワクチンの副反応について、以下の様に、ワクチン注射後の経緯や副反応について語ってくれた。

 「初回の筋肉注射の針自体の痛さはなかったのですが、ある程度時間が経って、注射を打たれたところがやや腫れたり、痒みがあったり、更には、38.5度ほどの熱が出ました。食欲はあったのですが、5日ほど経って、その違和感は消えました。しかし、二度目の注射の時は、五十肩かと思うほど肩の痛みを覚え、頭痛もあったりして、副反応をしっかりと認識致しました。」と。

 上記のように、ワクチン注射の経過を実際に聞いたことはなかったが、体験者の生の声を聞けば、副反応が如何なるものかが良く理解できた。昨年の大統領選の最中に、トランプ大統領もCOVID-19に感染し、1週間ほどはマスクの上に見える険しい表情(目付き)を思い出すのだった。よって、COVID-19を見くびってはならず、現段階でのワクチンの副反応に対しては、いささか覚悟する必要があろうかと・・・。


▼谷尾崎梅林公園の梅の花
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  • posted by Chikao Nishida at 2021/2/19 12:00 am

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