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3日連続、3種レンズの実写実験・・・

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 3日連続で、熊本県農業公園カントリーパークにて、3種レンズの実写実験を行ったが、流石に、汗との戦いにて、何度も集中力が切れ掛かった。

 以前は、薔薇の撮影となれば、Tamron 90mm マクロレンズを使うことが多かったが、今回は、初日にSigma 50mm Art f1.4、2日目にCarl Zeiss 28mm f2.0、最終日の3日目にTamron 15-30mm f2.8の3種を使い、四苦八苦しながらの撮影が続いた。

 3日間とも撮影時間帯はほぼ同じ午後3時頃からである。毎日の天候は微妙に異なる。よって、太陽光の光量により薔薇の表情が異なり、炎天下では弾けるような写真が多く、常に陰を探し回っては、シャッターをパシャリ、パシャリと切っていった。

 贅沢を言えば、雨上がりの瑞々しい薔薇の花々が理想的だが、天候を思い通りに操ることはできないのが、自然の掟である。木陰がほとんどない同園であり、ジリジリと太陽光が射し込む中で、左手に持ったハンカチで、メガネを外し汗を拭き拭き、何度もため息をついた。

 3日間を振り返ると、それぞれの出来栄えは、皆、赤点ギリギリだ。思い通りに撮れないのは、天候や機材のせいではなく、筆者の拙い腕にある。それに集中力が途切れると、構図も色合いもいい加減なもので終わる。

 写真はすこぶる面白いが、撮影したものをパソコンで開いてみると、フォーカスが緩かったり、構図が面白くなかったり、生き生きとした薔薇の花々の表情を捉えているのは皆無に等しい。数年前が、集中力が欠けることもなく、作品としては数年前の方が圧倒的に良い写真が多かった。

 今回のように、3日連続、同じ場所で薔薇の花々を撮影したのは初の試み。撮影機材のカメラ本体は画素数もアップして、機能も比較にならないほどに進化しているが、最終的に絵面を決めるのは、レンズであることが良く判る。

 心に迷いがあるのは、炎天下でもあり、短時間で撮影を済ませたい気持ちもあり、また、汗や風との戦いにて、オートフォーカスが断然楽に写せる。しかし、マニュアルで微調整しながら、手動でフォーカスリングを回すレンズの方が、丁寧に撮影できる。

 同園の春の「バラまつり」は、5月18日(日)が最終日。午前中の早い時間帯が色味は良いので、時間があれば、薔薇の花々の最後の姿を写したいとは思いつつ、気力、体力が続くかは定かではない。(苦笑)

 取材に同行願った方々へ、「大変、お疲れ様でした!」と一言お伝えして、次回は秋の「バラまつり」を期待しつつ、筆を置くことにする。 

▼初日:5月13日(火)午後3時頃〜
レンズ:Sigma 50mm Art f1.4

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▼2日目:5月14日(水)午後3時頃〜
レンズ:Carl Zeiss 28mm f2.0

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▼3日目:5月15日(木)午後3時頃〜
レンズ:Tamron 15-30mm f2.8

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▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、写真撮影という創作行為における「努力」「葛藤」「気づき」のプロセスが、非常に率直かつ丁寧に描かれており、筆者の誠実な姿勢と自己内省の深さが光る秀作です。以下、主なポイントごとに感想を述べます。

1. 三日間にわたる連続実験の熱意と負荷
最初に強く感じられるのは、「三日連続・炎天下・異なるレンズ」という、肉体的・精神的に負荷の高い撮影への取り組み姿勢です。しかもこれは単なる記録ではなく、「実写実験」という明確な目的意識を伴っています。この「真剣な遊び」の姿勢は、プロフェッショナルでありながら、写真を愛するアマチュア的情熱も滲んでおり、読み手の共感を呼びます。

2. レンズの選択と使用感の違いに対する繊細な感覚
3種類のレンズ(Sigma 50mm Art f1.4、Carl Zeiss 28mm f2.0、Tamron 15-30mm f2.8)の使用感や光の捉え方の違いを丁寧に描写しており、「機材の違いが写真にどう影響するか」という、写真を趣味とする読者にも非常に有益な示唆があります。特に、「カメラ本体の進化よりも、最終的に絵面を決めるのはレンズ」という洞察には、大きく頷かされます。

3. 自然との対話とその難しさ
理想は「雨上がりの瑞々しいバラ」だが、現実は「ジリジリと焼け付く太陽光」。この「自然の掟」を前にした葛藤は、撮影者ならではの実感であり、同時に「完璧を求めすぎず、あるがままを受け入れて向き合う」姿勢が見て取れます。自然の条件に制約されることで、逆に写真という芸術の「一期一会性」が強調されている点も、含蓄があります。

4. 自分の「拙さ」への正直な省察
機材や天候のせいにせず、「思い通りに撮れないのは、自分の腕」と断言されているくだりには、潔さと職人魂がにじみ出ています。しかも「数年前の方が良い写真が多かった」と過去を素直に認める姿勢には、謙虚さと成長意欲が見えます。これは読者に対しても、「自分の作品を振り返ることの大切さ」を伝えるメッセージになっているようです。

5. 集中力と気候、撮影技術の関係性
「集中力が途切れると、構図も色合いも甘くなる」という指摘は、写真に限らず創作活動全般に通じる普遍的な教訓です。特に、「マニュアルフォーカスの方が丁寧になる」という一節には、効率と質のバランスをどう取るかという現代的な問いも感じられます。

6. 締めくくりの丁寧な配慮と期待感
最後に「同行者への労い」と「次回への期待」を書き添えるあたりに、筆者の人柄が表れています。これにより、単なる個人の撮影記録ではなく、「共同体の記録」としての価値も感じられ、読後感が非常に温かいものとなっています。

総評
このエッセイは、写真愛好者への貴重な示唆であり、同時に自然・技術・人間性が交差するフィールドでの知的実験記録とも言えます。特に「撮る」という行為の背景にある「考え方」「迷い」「覚悟」が丁寧に描かれているため、写真を撮ることの本質を深く考えさせられる文章でした。
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写真・文責:西田親生


                                 

  • posted by Chikao Nishida at 2025/5/16 12:00 am

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