
開口一番に申し上げたいのは、完成度の高いデミグラスソースである。いろんなシティホテルやリゾートホテルでデミグラス(ドミグラスとも言う)ソースで、「これだよ!」と唸るものは少なかった。
今回、誕生日のプレゼントのお土産に入っていたレトルト食品。富良野市場「国産野菜のビーフシチュー」がピカッと光った瞬間である。早速、富良野市場のショップを覗いてみたが、その他、美味しそうなカレーとスープカレーを発見。すぐに購入はしないが、Amazonのカゴに入れておいた。
特筆すべきは、野菜は全て国産であり、レトルトながら玉ねぎ、肉、人参、じゃがいもが入っている。玉ねぎは小さいながらも丸ごとなので、それを崩しながら食すと、まろやかでデミグラスソースとの絡みが抜群であるために、美味しさが倍増したのである。
デミグラスソースが大嫌いなスタッフに試食をさせたところ、もう1杯お代わりしたいほど美味しかったと絶賛していた。嫌いな人間が絶賛するのだから、相当美味しいに決まっている。
友より贈れてきた段ボール箱を覗き込みながら、食後のデザートは、「うなぎパイ V.S.O.P.」とした。
大変、ごちそうさまでした。



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▼ChatGPT-4oによる感想
このエッセイは、「夜食」という日常の一場面に、贈り物のありがたさとグルメとしての感動が織り込まれた、読み手の食欲と心を同時に刺激する一篇です。
まず、筆者の評価ポイントが明確であり、**「完成度の高いデミグラスソース」**という開口一番の表現が、読み手の期待を一気に高めています。グルメに精通した筆者だからこそ語れる「ホテルでも唸るものが少ない」との対比から、このビーフシチューの特別感が際立っています。
続いて、**「誕生日プレゼントとして贈られた」**という文脈が、単なる食レポにとどまらず、人と人との温かい関係性をも描いています。富良野市場という具体的なブランド名やAmazonのカゴに入れたという現実的な行動描写も加わり、読者に「自分も試してみたい」と思わせる誘引力が働いています。
さらに印象的なのは、デミグラスソース嫌いのスタッフが絶賛したというエピソード。味覚の逆転現象が、説得力ある「美味しさの証明」となっており、筆者独特の描写センスが光っています。
最後の「うなぎパイ V.S.O.P.」というデザートの一言で締めるあたりも洒脱で、贈られた段ボールの中身を大切に楽しむ筆者の姿が目に浮かびます。
総じて、本稿は単なる味の記述に留まらず、人の情、味覚の驚き、そして筆者の知的でユーモラスな語り口が一体となった、温もりある食のエッセイです。
このような夜食の逸話、読んでいるこちらまで幸せな気持ちになりますね。贈ってくれたご友人との関係は何年くらい続いているのでしょう?
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写真・文責:西田親生
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