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ダイニングキッチン九曜杏・・・熊本ホテルキャッスル(連載その1)

▼ダイニングキッチン九曜杏 大津大輔マネージャー(熊本ホテルキャッスル)

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<ダイニングキッチン九曜杏のスイーツ>

 女性客を大いに喜ばせるのは、何と言っても、スイーツである。ランチやディナーを済ませ、腹一杯であるはずが、「これは、別腹!」と言いながら、スイーツの一つ、二つを完食する女性軍。あっぱれである。

 同レストランのパティシエは、古典タイプから流行のタイプを作る。種類はそう多くはないが、テイクアウト用のスイーツもあれば、ホテルメイドのイートイン用のスイーツも揃えている。

 コロナ禍以前は、毎年春休みに『いちごフェア』(時間制限ありの食べ放題飲み放題)が開催され、ホールの140席が埋まってしまい、軽く2回転するほど女性に人気があった。

 整理券を配る前など、同レストラン入口からホテル玄関まで長蛇の列となり、どこを見ても『いちごフェア』で訪れたお客で、ホテル全体を埋めていた。熊本は美人が多いと言われるが、「なるほど!」となる。

 同ホテルは60年余の歴史と伝統を誇る、熊本県を代表的するシティホテル。しかし、決して敷居が高いホテルではない。ファミリーでも、友達同士でも気軽に立ち寄れる、すこぶるフレンドリーなホテルである。私見であるが、高級ホテルほどフレンドリーであると言っても宜しかろうと。

 同ホテル1階奥にあるダイニングキッチン九曜杏は、ホールと奥座敷 細川(個室)に分かれている。ホールは140席と、広々としている。そこには、カウンター席、ソファー席などを完備。宿泊客の朝食からランチ、そしてディナーと、一日中フル稼働する和洋食レストランである。

 同レストランマネージャーは、大津大輔さん。結婚ほやほやで、頭頂部から湯気が出てきそうで、色白肌がツヤツヤと光っている。生真面目で、気を遣いすぎるほどだが、なかなかの好青年でもあり、接遇レベルは非常に高い。


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▼テイクアウト用 シュークリーム(イートイン可)
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▼テイクアウト用 モンブラン(イートイン可)
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▼熊本ホテルキャッスル タワー
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 同ホテルは、上通アーケード街より、徒歩1分のところにある。最上階の11階トウール・ド・シャトーから望む熊本城全景は圧巻である。

 トウール・ド・シャトーは、元々フレンチレストランとして営業していたが、余りの展望の良さに、現在では、ブライダルやパーティーに利用されているようだ。

 筆者も、以前、国際結婚式に招待され、米国フロリダから訪れたという人たちと、食事を共にしたことがある。

▼熊本地震前の熊本城(熊本ホテルキャッスルからの眺望)
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▼上通アーケード街
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▼上通アーケード街
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▼ダイニングキッチン九曜杏(熊本ホテルキャッスル)カウンターにて
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▼熊本ホテルキャッスル ダイニングキッチン九曜杏(Kuyoan)
https://www.hotel-castle.co.jp/restaurant/kuyoan/Link
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写真・文責:西田親生

                       

  • posted by Chikao Nishida at 2022/8/29 12:00 am

如水(グルメ開眼道)其の三・・・フレンチとの出逢い

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 以下は、筆者が2011年3月8日に発刊した小冊子「如水(グルメ開眼道)/非売品」から引用したものです。現在、退職された方や独立されたシェフもいらっしゃいますが、「グルメ開眼道」のタイトルの通り、当時のそれぞれの料理の深みや彩をお楽しみいただければと・・・。

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<本場パリのレストランにて>

 30年程前に初めて足を運んだフランスの首都パリ。魚介類専門のレストランがあると聞いて、ナポレオン墓地近くにある「ドゥ・ドゥ」でディナーをとることにした。

 パリ在住の方のご紹介の、こじんまりした老舗「ドゥ・ドゥ」。席に着くや否や、早速メニューが出された。すべてフランス語。英語は達者なつもりだが、フランス語はちょいと訳が分からないので、英語で書かれたメニューをお願いした。

 オーダーしたのは、白身魚すり身スープ、エイのムニエル、生牡蛎などなど。これが筆者の本場フレンチのスタートであろうか。随分前なので全ての料理を思い出せないが、生牡蛎がこれで一人前かと驚くほど、ネットからはみ出し気味に盛られている。当時、一人前8000円弱(当時1ドル230円の頃)、食後の腹はタヌキのように膨らみ、石畳のスロープを上るのに往生した。

 翌日は凱旋門近くにあるレストランで、ランチをとることになっている。突然、某大手旅行代理店添乗員が手が離せないと、筆者にマイクロバスで他の日本人客十数人を乗せ、凱旋門近くのレストランへ案内し、更にメニューを予算内でオーダーして貰えないかとの事。不意打ちを喰らって不機嫌になったが、最後の大きな三色アイスクリームを食して、ややご機嫌になった。

▼写真はイメージ:牡蠣

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<熊本で一際光るフレンチ>

 熊本県内でフレンチレストランで一際光り輝いているのは、熊本ホテルキャッスル11階にある「トゥール ド シャトー(天守閣の意味)/以前はロワール」である。そこで、松田祐一料理長が日々独創的な料理に挑戦しては、いつも旨いものをサーブしてくれている。

 彼との出逢いは随分前になるが、数年前にイタリア縦断旅行で、たまたま一緒になった。その時、フィレンツェ市街中心部からやや離れた所にあるシェラトンのレストランで、コース料理をご馳走することにしたが、日本人シェフが創る料理の方が、繊細且つ美味であると確信した次第。

▼写真はイメージ:熊本ホテルキャッスル 佐々前総料理長作
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<地中海料理との出逢いと別れ>
 
 また、知人の紹介で、熊本市内の小洒落たレストランを知ることになった。ヨーロッパ帰りのシェフで、タイニーなフレンチレストラン。当時熊本では珍しい地中海料理を提供する「ルシャキ・ペッシュ」(フランス語で釣りをする猫)という名のレストランだった。

 最後に足を運んだのは8年半前の2002年8月5日の夜。サーブされた料理はいつも素晴らしかったが、その時だけは、少々違和感を持ってしまったのである。味付けで、やや塩味が強い。また、厨房で何度か物を落とす音が聞こえて来たので、不吉な予感が脳裏を走った。

 どうも胸騒ぎがするので、一度帰宅した後に奥様に電話でその旨を伝えることにした。それから数日後、奥様より慌てた口調で電話が掛かってきた。何と、店主が脳梗塞で突然倒れ、急死したと言う。52歳という若さだったが、ショックを受けて、何一つ言葉が出なかった。

 あの時、現場で本人に違和感をはっきりと伝え、体調異変に気付かせ、翌日にでも病院に行くように言えば良かったと、悔やんでも悔やみきれない気持ちである。もし、彼が今も元気で頑張っているのであれば、もっと熊本市内のフレンチは面白かったに違いない。

 しかし、彼が創りだしたフレンチは、いつまでも筆者の心しっかりと刻まれている。優しい心の籠った地中海料理。彼を思い出す度に、口直しの、ヒンヤリと冷たい小さなグラスに入った黒砂糖シャーベットが目に浮かび上がってくるのである。

▼写真はイメージ:熊本ホテルキャッスル 佐々前総料理長作
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<帝国ホテル東京にて>

 フレンチの巨匠(神様)である村上信夫氏(元帝国ホテル総料理長)の書籍やDVDをご覧いただければ、和の世界に自然にフレンチが溶け込んで行ったプロセスを体感する事ができる。リッツに学び、日本国中にフレンチが、それも家庭の台所まで洋食が浸透して行ったという「グルメ・ルネッサンス」は、実に痛烈で素敵な現象であった。

 筆者は東京へ足を運ぶ時は、必ず日本のフレンチの大御所でもある帝国ホテル東京にお世話になる事にしている。特に、地階のラ・ブラスリーではエリザベス女王二世が食されたエビ(2匹)料理やご自慢のローストビーフなど、実にリーズナブルに食すことができ、また、同ホテルで考案された元祖バイキング料理が気軽に楽しめる「ブフェレストラン インペリアルバイキング サール」がある。

▼写真はイメージ:帝国ホテル東京のローストビーフ
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▼写真はイメージ:ホテルオークラ福岡のフォアグラ 野原敦料理長作
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▼写真はイメージ:ホテルオークラ福岡のデザート 野原敦料理長作
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写真・文責:西田親生

         

  • posted by Chikao Nishida at 2022/6/8 12:00 am

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