2009/01/24
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その15
それを踏まえた上で、大切な人を支えているあなたは、どのように相手に対して行けば良いのでしょう。
それは、相手を無理に励ましたり、アドヴァイスをしようとしたり、叱咤しようとする必要がない、という事です。
大切な人が今立ち向かっている苦しみを、自分の経験に照らしてではなく、相手が今感じているように感じ取ってあげる事です。
とは言っても、同一人物ではないのですから全く同じ苦しみを味わう事は出来ませんし、その必要もありません。
相手の言葉の1つ1つ、態度、表情、声それらを大切に受け止める事です。
そうすれば、相手にとって今、何が一番必要なのかを感じる事が出来ます。
大切な人は今まで頑張って、頑張り続けて、力尽き、あなたの前にいます。
あなたにしか話せない、という思いと、大切なあなただからこそ、話して心配をかけたくないという思いに揺れています。
あなたから欲しい言葉は「頑張って」ではない事は、容易に理解いただける事かと思います。
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登録2009/01/24 15:39:00 更新2009/01/24 15:39:00
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2009/01/23
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その14
ありのままの自分を受け入れることが、健康に生きるための1つのコツと言えます。
自分の失った部分と、自分に残された部分を正しく理解することが、自分らしく生きようとした時に役立ちます。
よく、病名告知を受けたけど、動揺もしてないし、なんて事なかったよとお話を伺う事がありますが、実は実感というのは何か行動を起こしたときに衝撃とともにやってくる事が多いのです。
以前の自分なら当然出来ていた事をしようとして、出来ない自分に焦り、いら立ち、不安を覚え、それが積み重なると絶望を覚えます。
そうなると、目は失った部分しか見る事が出来ず、何でもそれに関連づけて悲観的に考えるようになります。
自分が以前のように出来ない、仕事にしても誰かに迷惑をかけてしまうリスクを背負った事を事実として受け入れて、エネルギーを上手に配分できるようになるのは、実はとても時間がかかる事なのです。
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登録2009/01/23 20:49:40 更新2009/01/23 20:49:40
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2009/01/22
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その13
では、健康というのはどういう状態を言うのでしょうか。
身体には何ら問題がなくても、毎日生きるのが辛い人がいます。
障害や難病を抱えても生き生きと生活している人たちがいます。
健康は、障害や病気がないという状態を指すのではなく、例え自分ではどうしようもない運命を背負い込んでいたとしても、
自分に残された部分で自分のできることを自分の意志で行うことが出来る状態
だと言えるのではないでしょうか。
だから病気は放っておけという意味ではありません。
治療によってより状態が良くなるのならば治療を受けるべきです。
ここで言いたいのは、治療の道がなくなった状態にあっても健康であることは可能だ、ということです。
例え、残された日が寝ていることしか出来なくなくなったとしても、自分が生き続けていることが自分の周囲の人たちのためになっているのだと実感が出来、今現在の自分に向けられる援助の手に感謝が出来る状態ならば、健康なのだと私は思います。
あなたはどうですか?
食べることは出来ますか?
寝ることは出来ますか?
本を読むことは出来ますか?
音楽を聴くことが出来ますか?
感謝の心を持つことは出来ますか?
例え今、スポーツが出来ない状態であっても、仕事ができない状態であっても、
あなたにはまだ出来ることがあるのではありませ
んか?
■
登録2009/01/22 19:08:46 更新2009/01/22 19:08:46
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2009/01/21
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その12
大切な人を支える上で、特に重要なのは、精神科治療を受けることを決心したならば、その決心を貫くことです。
どういうことかと言いますと、特に抗うつ剤は副作用が先に出て、効果が実感できるまでに2週間ほどかかるのが普通です。副作用や症状の改善状況を見ながら、その人に最適な処方を探し、血中濃度を上げていきます。
その間、現れた副作用や、一体いつになったら良くなるんだろうといった不安などがあなたにぶつけられることがあります。
退院後も、まるで食事をするかのような大量の錠剤を見て、あなたの方が不安に感じるかもしれません。
そこで、つい「そんなに飲まなくても」などと言ってしまったら、大切な人の回復を送らせることにもなりかねません。
受診や通院の際に一緒にいること、入院中もこまめに面会をして、主治医から治療について十分な説明を受けてくことは、このような不安の解消につながります
■
登録2009/01/22 00:10:58 更新2009/01/22 00:10:58
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2009/01/20
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その11
精神科というと、やたら病名を知りたがる方がいますが
病名は、あくまでも診断基準に照らして、どのカテゴリーに含まれるかというラベル付けであり、ある一定の期間、こういう症状が続いたらこういう病名ですよというものもありますので、受診の際に病名を告知されなかったからといって落胆する必要はありません。
病名がつかなくても、つらい症状を治療してくれますし、薬も出ますので、症状を感じているままに医師に伝えることが必要です。
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登録2009/01/21 00:07:13 更新2009/01/21 00:07:13
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2009/01/18
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その10
それでは、具体的に、大切な人が精神科受診を勧められた場合、どうすればいいかを考えてみます。
通常、初めての精神科受診は不安なものです。
生きたいという気持ちと、死にたいという気持ちが葛藤を起こして大変なエネルギーを使い、動くのもやっとな大切な人にとって、受診手続きだけでもぐったりしてしまうことがあるのです。
また、医師や看護士に対しても弱みを見せられないという習い性から、話すのにも、元気そうに見せるのにも、ものすごいエネルギーを使ってしまいます。
もし、あなたが付き添って受診できるのなら、そういう不安を感じずにすみます。
あなたが家族であるなら、医師が自殺の危機が迫っていると判断しているのに本人が入院を拒否している場合にも、同意書を書くことによって一時的に入院させて治療してもらうこともできます。
また、過去を思い出すのも苦しい本人にかわって、治療方針を立てるのに必要な情報を提供することもできます。これは、簡単にメモしていくと言い忘れや誤解を生まずにすみます。カウンセラーが同伴できるようであれば依頼しておきます。
入院するにせよしないにせよ、その治療方針と服用する薬の種類、飲み方及び副作用は聞いておきます。入院なら関係ないと思われるかもしれませんが、副作用や治療の実感がわかずに本人から電話がかかってきた場合、知っていれば動揺せずに対応できるからです。
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登録2009/01/18 17:17:54 更新2009/01/18 17:17:54
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2009/01/16
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その9
大切な人が「死にたい」と言った場合、それはどういう事かというと、
心が骨折している
状態です。
本人は辛く・苦しく・絶望の最中にありますが、外見ではそうは見えません。
だから「気のせいだ」とか「考え方を変えねば」とか「放っておけば何とかなるだろう」と捉えてしまう事があります。
実際に骨折をした人に「考え方を変えれば痛くなくなる」などと言いますか?
すぐに病院へ行って手当をし、固定をしてもらうでしょう。
カウンセリングは救急車に乗るまでの応急処置と退院した後のマッサージだと考えていただければ、役割がよくわかるかと思います。
何らかの事情で心の骨折が起きると、脳の神経細胞の神経伝達物質の流れが悪くなる事がわかっています。これは精神科に入院して適切な治療を受ける事によって回復する事が出来ます。
人は何がなんだかわからないという状態を放っておけないため、なぜ死にたいと言うのか、その原因を突き止めてそれを解決しようとします。原因さえ解消すれば死にたくなくなるだろうという発想です。
しかし、それはたいてい上手くいきません。
骨折した子供を見て、原因となった鉄棒を撤去してもう痛くないだろうというようなものだからです。
逆に、死にたいと言う気持ちが消えてしまえば、原因だろうと思われていたものが、本人にとって何ら問題にならない、といったことすらも起こります。
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登録2009/01/16 18:19:16 更新2009/01/16 18:19:16
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2009/01/15
メンタルヘルス
ストレスの多い現在を生きるために その8
そういう場合のカウンセラーを利用するメリットについて考えてみます。
まずは、相談をあなた1人で背負い込まなくても良くなったという事です。
大切な人のサポートチームです。
少し距離が出来た事により、大切な人と、相談を受けた自分自身を少し冷静に見る事が出来るようになります。
次に、カウンセラーには守秘義務がありますので、大切な人だからこそ言い出せないでいる事でも、案外楽に話す事が出来ます。
カウンセラーは話しを聴く訓練を受けていますので、カウンセリングの50分間は大切な人が思う存分苦しさを表現する事が出来ます。
ある程度の精神科知識も持っていますので、特に死にたい気持ちがあると確認した場合には、速やかに精神科治療を受けるように伝えてくれるでしょう。
「カウンセラーが言うんだから仕方ないか」と受診を納得してくれるかもしれません。
これは簡単なようで意外と難しい事です。
死にたいと打ち明けられたとき、特に相手が大切な人であれば尚更動転して、いつの間にか説得大会になったり、茫然自失してしまう事は良くある事です。
その後の沈黙にじっと耐えて寄り添えるほど、人は強くないのです。
■
登録2009/01/15 19:05:47 更新2009/01/15 19:05:47
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プロフィール
産業カウンセラーは、心理学的手法を用いて、働く人たちが抱える問題を、自らの力で解決できるように援助することを主たる業務としています。
その仕事は、時代とともに変化してきました。創成期は高度成長時代の初期にあたり、地方から集団就職してくる若者の援助者として。高度成長時時代のピークには、OA革命に象徴される職場環境の激変の中における、メンタルヘルス対策の推進者として。そして現在は、リストラに苦しむ多くの人たちや、過度なストレスにより心身の不調をきたす人たちの良き理解者・援助者として活躍しています。
また、産業カウンセラーには、その学識、技能および素養によって段階があり、資格取得後も日々自己研鑽に励んでいます。
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