2009/04/27
メンタルヘルス
DVからの生還
※ このブログに取り上げている事例は全て終了したカウンセリングから相談者の承諾を得て掲載しています。
また、意見や主張については私個人の振りかえりであり、カウンセリング中に話し合った事ではないと言う事をご理解下さい。
最近はDVと言えば意味が通じるくらいに、近親者の暴力はふるう方が悪いという常識が定着して来ました。
しかし、どうも忘れられがちなのが,DVを受け、別れる事が出来た被害者(多くは女性)のその後の心のケアではないでしょうか。
行政や司法は,DVからの離隔や加害者に対する処罰,関係を白紙にするところまでは介入してくれます。
しかし、それで「きれいさっぱり」といかないのが人の心です。
別れて何ヶ月も,場合によっては何年も,寂しさと罪悪感が入り乱れ、「私がもう少し我慢していれば」とか「あの人にもいいところがあった」とか「もう一度やり直せたら」などと、客観的に見れば何も自分には非がないにもかかわらず,そう思わずにはいられないのです。
そんな嘆きを友人の立場で見ていると,最初は同情していても,そのうち「なにをいつまでもぐじぐじと」いい加減にしてちょうだい、と思い,煩わしく感じてしまうものです。
そこで、友人だからこそ、立ち直らせようと掛ける励ましの言葉に,本人は深く傷ついてしまうのです。
そういう友人に心当たりのある方は,どうか思いつきの慰めや激励を与えようとはせず,じっと何度でもぐるぐると出てくる,それこそ聞いていて嫌になってしまうような話しにつき合うか,そのような話に寄り添えるカウンセラーをご利用下さい。
大切な人を支える窓口は,いくつあってもいいのです。
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登録2009/04/27 19:41:47 更新2009/04/27 19:43:28
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2009/04/25
メンタルヘルス
大切な人を亡くしたあなたに
大切な人を亡くしたのに,何も感じない。私は冷たい性格ではないのでしょうかという相談を受ける事があります。
自分にとって大切な人であればあるほど,心はその衝撃を和らげようと感情を抑え込みます。ちょうど,抜歯前に麻酔を打たれると,抜歯前の処置の時も抜歯の時も痛みを感じなくなるのに似ています。
そして正常な感覚までも麻痺をして,あとからじわりじわりと、心の痛みが現れて来ます。
葬儀の時には,各種手続きや親類への対応などで忙しく,ゆっくりと自分の心と向き合っていられません。
しかし、告別式も終わり,ほっと息をつけるようになった頃から,ちょうど麻酔が切れたかのように,自分の心に押し寄せ始めるのです。
それが意識に上がるか,どのくらい続くかは人それぞれですが,心の衝撃との戦いは,かなりの精神エネルギーを必要とします。
簡単に言えば,疲れやすいのです。
3年寝太郎という話を聞いた事があるかと思います。
本当の自分自身の力を取り戻すまでには,とても長い時間がかかるのです。
それを私たちの祖先は経験から導きだして,「喪に服する」という制度を作り上げました。
現代は何でも効率重視で,「いつまでくよくよしているんだ」と言う人も少なくありません。
しかし、社会が発達しようが技術が進歩しようが,私たちの心は切り替わってはいないのです。
7日ごとに、月ごとに,年ごとに故人と向き合うことは,自分自身の心を整理して,必要であれば悲しみの器をもう一度満たして、故人と自分の人生の意味付けをして、また歩き始めるための心のエネルギーを得るために大切な事なのです。
どうか、悲しみに向き合っている方をせかすような事をしないで下さい。
どんな元気付けの言葉よりも,あなたが横でそっと手を握ってあげる事の方がどれだけ勇気づけられる事でしょう。
それは物理的な距離や時間ではなく
そういう状態にあると言う事をお互いに感じられれば,また歩き出す事が出来ると言う事です。
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登録2009/04/25 15:46:54 更新2009/04/25 15:47:37
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2009/04/18
メンタルヘルス
今ある場所で出来る事から
自分が心からやりたい事や資格,そして現在の仕事がマッチングしていると言うのは、非常に幸福な事で、また非常に稀(まれ)な事です。
自分の夢や理想があっても、それを叶えられる場所になく,ただ不本意な労働へのエネルギーだけが消費され、俗にいう五月病に陥って行くケースがかなりあります。
しかし,現実には、例え自分で会社を設立したとしても,自分のしたい事が100%出来るとは限りません。世の中には色々な制約が存在しています。
このような社会で燃え尽きないようにするには,どうすればいいのでしょうか。
高い理想や夢を持たないこと?
答えはNOです
あくまでも、自分の夢や理想をしっかりと見据えて,いま軸足を置く場所で,出来る事からはじめると言う事が必要です。
よりその仕事がしやすい場所へ飛躍して行くのは,あくまでも今現在こつこつと積み重ねている「できること」の結果に他ならないのですから
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登録2009/04/19 00:06:19 更新2009/04/19 00:06:19
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2009/04/13
メンタルヘルス
わかってもらえない?
恋をしている相手なら別ですが、そうでなければ、他人の事にはそれほど目がいかないのが普通です。
ましてや、言葉を交わさなければ、相手が何を考えているかなどと言う事は分かりません。
誰も分かってくれない,とか、分かってもらえなかったという言葉は,親が神様のように絶対的なものだと思い込んでいる子供にとっては,重要な意味を持ちます。
しかし、自立した大人の方ならば,まずは、相手を理解する努力からはじめてみてはいいかがでしょうか
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登録2009/04/13 23:07:26 更新2009/04/13 23:07:26
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2009/04/11
メンタルヘルス
変化が怖い
いかに生存のためのえさ場を確保しておくかという原始人だった頃のDNAがあるせいか、私たちは本能的に変化を嫌う意識があるようです。
もちろん新しい世界や新しい職場へ飛び込んでポジティブに活動している人はたくさんいます。
そんな人でも、「これだけはゆずれない」という部分があるのではないでしょうか。
それが非合理である場合には、それを直視しないように違う次元からの理由付けがなされます。
だから、面と向かってその部分を指摘されると、本能が隠そうとする最も変化を嫌う部分だけに、自分の中に侵入されて来るようで不快に感じるのです。
色々な人の悩みの中には,第三者から見ると、簡単に解決出来るじゃないかと思うような事が少なくありません。
しかし、その解決策を提示したところで何の役にも立たない事の方が多いのです。
なぜなら、意識しているかどうかは別にして,解決する事による変化を本人が望んでいないからなのです。
それどころか、非の打ち所のない素晴らしいアドバイスをしているのに、恨まれると言った不毛な結果に終わる事すらあります。
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登録2009/04/11 18:28:35 更新2009/04/11 18:28:35
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2009/04/10
メンタルヘルス
お日様とストレス
日1日と暖かくなって、太陽の光を意識する季節になって来ました。
ストレスは人生のスパイスとはよく言われますが,私は陽の光のように,どこにでも誰にでも平等に降り注いでいるものではないかと感じています。
もちろん、人によって,それを心地よく感じたり,まぶしく感じたり,熱く感じたりするでしょうが,なければ生きて行けないし,過剰に浴びたら命にかかわることもあります。
太陽に向かって,陽の光を加減しろと言う事は出来ません。
偶然雲が日を遮ってくれる事はあっても,いつでもその雲がそこにいるわけではありません。
木陰に入ったり,日傘を差したり,暗くなるまで外に出ないようにするのも,みな、その人が選んで行動に移している事なのです。
太陽の光が眩しい,なんとかしてくれとグランドの真ん中に寝そべって大声でわめく人はいないでしょう。
しかし、これがストレスになると,自分で遮れるにもかかわらず,遮ろうとはせず,ストレスに押しつぶされそうになっている事で自己満足を得る人が多いのが不思議なところです。
■
登録2009/04/10 21:20:35 更新2009/04/10 21:20:35
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2009/04/06
日常
桜を見上げて
今が盛りと咲いている桜
場所によってはもう葉桜になっていたりしますが
清明の空に淡いピンクがとても映えて
思わず猫のように空を見上げていたりします。
若い頃はそれほど桜を美しいとも思わなかったし
目の前の事に夢中で、ゆっくり桜を眺める事もなかったような気がします。
歳を重ねる事で豊かになる情感と言うものはあるのですね。
■
登録2009/04/06 22:39:34 更新2009/04/06 22:39:34
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2009/04/02
メンタルヘルス
通って来た道
新社会人になった皆様,おめでとうございます。
新社会人を受け持たれている方,お疲れさまです。
「今の若い者は」という言葉が古代からあるように、経験豊かなベテランから見ると、ついつい覇気がないとかやる気が見えないとか、辛口の評価をしてしまいがちです。
そういうとき、頼りなげに映っている目の前の若者は、自分自身の若い頃の姿だと思うと、相手が今感じている不安が少しだけ見えて来たりします。
モチベーションはその仕事への情熱と人間関係の相乗効果で上下します。
厳しい時代の厳しい仕事だからこそ、にこやかな雰囲気の職場でありたいものです。
■
登録2009/04/02 20:12:52 更新2009/04/02 20:12:52
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プロフィール
産業カウンセラーは、心理学的手法を用いて、働く人たちが抱える問題を、自らの力で解決できるように援助することを主たる業務としています。
その仕事は、時代とともに変化してきました。創成期は高度成長時代の初期にあたり、地方から集団就職してくる若者の援助者として。高度成長時時代のピークには、OA革命に象徴される職場環境の激変の中における、メンタルヘルス対策の推進者として。そして現在は、リストラに苦しむ多くの人たちや、過度なストレスにより心身の不調をきたす人たちの良き理解者・援助者として活躍しています。
また、産業カウンセラーには、その学識、技能および素養によって段階があり、資格取得後も日々自己研鑽に励んでいます。
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こんばんは
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こんばんは
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そうだね。
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