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エレベータにカメラを設置

AV屋がエレベータ(以下、ELV)に何かするってケースは珍しくありません。代表的なのは非常業務放送スピーカや防犯カメラ設置であろうと思われます。他にはカゴ内にパソコンと液晶モニタを設置してLAN経由にてスケジュールやコンテンツを書き換えると言った変態的なシステムも有るには有ります…。まぁしかし断トツでカメラ関連で関わる事が多いです。ただ最近ではELV純正が最初から設置されていて、そこに信号を取りに行くってパターンが多いのではないかと実感しております。そんな中、今回はELVカゴ内にカメラなんて付いてない比較的古いThe ELVって機種(三菱電機製ACE2LEA)ですので、カメラ設置と久しぶりに配線も行う事になりました。

変態的なシステム実行例…
http://www.dandl.co.jp/kas/kblog/index.php?ka=1186Link
http://www.dandl.co.jp/kas/kblog/index.php?ka=1204Link

ACE2LEA



弊社はELVに関しての知識・経験は全国のAV屋の中でもトップクラスに入ると自負しております!

何故かって?

生まれた時から手元には制御盤やら巻き上げ機やら何やらが転がっていて、矢印と1から10が認識出来る様になったら現場へ連れて行かれる英才教育を受けていたので当然です!簡単に言うと実家の家業がELV屋で父ちゃん実兄は現役のELVエンジニアってだけです…。

さてさて、弊社だけでも十分に施工が可能なのですが、該当機種は当然ながら保守会社と契約を結んでありますので、そちらへひと言断りを入れます。今回は立ち会いもされる事になりました。まぁ、普通はELVの昇降路内に入る手段を知らなかったり、知っていても勝手に入る勇気は無いと思うので立ち会いは必須でしょうけど、連絡を入れるのは大切です!異常発報して、ちょっと面倒な事になったりもしますので怠ってはなりません。

先にも書いたとおり、最近では信号を取りに行くケースが多いので、本当に久しぶりにカゴからの配線作業を行う事になります。以前勤務時代に施工して以来ですので10年ぶりとかのレベルです。ELVに配線する場合は、元から配線されているELVの制御ケーブルに沿わせる形で行うのが一般的です。カゴ内には行き先ボタンや開閉ボタン等の制御信号に非常用インタホンや照明電源など元から配線がフラットケーブルで配線されています。メーカやメンテ会社などによっては、ELVのケーブルに万が一絡んだりしたり、ケーブルが擦れる音を嫌がったりして認めてくれない場合もあります。私も実際、素直に認めて頂けなかった事も過去にはあります。今回は何の問題もなく沿わせる方法で行えそうです(他に方法があるのか…??)が、沿わせる為の定番の部材が手元にありません。


T50L-DH-HSB



定番の部材は、パンドウィットのダブルホースクランプタイ
PDF資料>>
http://eeg.panduit.co.jp/pdf/sa-elcb03-jp_A32.pdfLink

困った事に、500本単位の販売なのでカートに入れるのを躊躇してしまいます。。。せいぜい10本そこらしか必要ないのに、500本も仕入れたら材料費オーバしてしまいますし、仮に在庫しても次回使用は未定で賞味期限切れどころか、どこに行ったか分からなくなる最悪パターンは軽く予想出来ます、困ったばい…

単純にフラットケーブルに完全に固定してしまうと、ケーブルに撚りなどのストレスが生じて断線しやすくなると考えられています。固定してしまっても良さそうな気もしますが、ここはセオリ通りに固定では無くガイドさせる方法を検討します。ケーブルに結束バンドのメーカのサイトを本気でウロウロして出した結論が、1本でループを2つ作る事が可能な、上記写真のヘラマンタイトンのダブルヘッドタイT50L-DHです。こちらは100本/1袋なので仕入れ費も在庫量も抑えられます。最初のロックをフラットケーブルにしっかりと固定して、2個目のループは同軸ケーブルを巻いて余裕を持たせた所で締め込むのを止めます。実績が無いので上手く行くかは未知数で、逆に出費が増えるリスクもありますが、深く考えない方なので実行です…。
今回、徹底的に結束バンドを調べましたけど、ダブルに留まらずトリプルヘッドや他にも特殊な製品が沢山あるんですね!勉強になりました。


結束状況1(仮止め)


仮に止めてみました。イメージ通りです!

結束状況2



結束状況3



ケーブルはカナレ電気のL-3C2VS(白シース)です。在庫が白シースだったので汚れが1番目立つのですが白を採用です。そのうち白シースだったとは思わないくらいに汚れてしまいますので大丈夫です、きっと…。

とりあえず、導入時点では問題は起きてませんけど、今後どうなることやら経過観察です。


清崎音響システム at 2013/11/21 05:44 pm
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超短焦点プロジェクタ

既存のスクリーンが小さすぎるので、とにかく大きいスクリーンを至急設置して欲しい!と言われまして・・・、「200インチくらいドーンと付けちゃってよ」なんて所からスタートしました。200型でも300型でも喜んで〜♪なのですが、弊社が扱うメーカのラインナップは、170型までだと廉価機種が存在するので、200型となるとポーンと価格が上がってしまいます。メリット・デメリットなどご説明させて頂きまして、やはり、ワイド170型で実行です。

スクリーンサイズが決まったら今度は、投影するプロジェクタの設置位置などの環境を検討となります。スタンダードな機種で170型だと、投影距離は5m前後がメーカー問わず目安なんですけど、今回の建物の形状ではその距離付近への設置が困難の様です。2m以内か、30mほど後方にある調整室へ設置ならば施工面では現実的です。現実的とは言っても、2m以内で170型なんていくら短焦点でも厳しいだろうと、対応する訳ないと、実質、調整室に設置してオプションのズームレンズで決まり!オプションレンズに対応している点以外は、過剰スペックと今回なりますが、仕方有りません。と、下見の時は思ってましたよ。

これまで一度も超短焦点と呼ばれる機種を扱った事がありませんので、EPSON、NEC、Panasonicの資料を大至急確認です!超短焦点は文教市場に納めるモノで、熾烈な戦いや出来レースなど弊社には縁がない世界の事だと・・・ハード先行型で、結局使われなくて○△※¶♀∃☆〃◆…と、思い込んでましたので頭の片隅にあったと言うか、プロジェクタのラインナップをゴチャゴチャさせる原因だと邪魔者扱いしていた大馬鹿者でしたね。


PT-TW331R



PT-TW331R_2




ビツクリ!ビツクリ!
16:9ワイド170型に2m弱の投影距離に対応する機種があるじゃないですか!!!! 
これが使えるのであれば、お客様にとって予算面では凄く優しいので提案したいのですが、超短焦点の実績が無いのに、いきなり170型にだなんて怖くて提案したくありません。泣きを見る事になるんじゃないかと不安だらけです。

2mで170インチ



提案したくは無かったのですが、計算上ではおさまりそうでしたので行くしか無い!(やってみたかったんですけどね。)

なんとか納品レベルで無事に設置できましたけど、仮に手持ちでのテスト投射の時は久しぶりに緊張してゲーしそうでした。スクリーンを目の前にして、いくらなんでもこりゃ近すぎるだろ!と自分自身で突っ込むレベルでしたからね…。しかし、距離はクリアしましたが、10mmでも距離を変えると投射サイズが大幅に変化してしまいます、この機種、単焦点なので設置位置にまったく遊びありません。いつでもミリ単位の施工を心掛けてはおりますが、迫られるのはひと味違ってやりがい倍増ですね♪

スクリーン



いや〜、それにしても久しぶりに170型とか設置しましたけど、施工前の感覚が100型と同じで想定していたので参りました・・・。
投射距離ばかりに気を取られ、スクリーンの事を深く考えてませんでしたからね。

と、言うか、このスクリーンでブチ切れる事がありテキスト起こしたいのですが、現在進行形の問題なので結論が出たら書かせて頂きます。


清崎音響システム at 2013/11/19 09:43 pm
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