ロゼッタストーン静岡ブランチ-ブログ- [クリスマスイブ]

クリスマスの前夜、いかがお過ごしでしょうか。
毎年この時期になると、賛否諤々（がくがく）のクリスマス論争などがあったりするのですが、日本ではなぜクリスマスとバレンタインデーがお菓子屋さんを不況から救うがごとく国民に支持され、イースターやハロウインやラマダーンはそれほど普及しないのか、というあまり高尚ではない次元で考察してみたいと思います。
もともと多神教の国日本では、海外からの神様関連イベントを導入する事はやぶさかではないのですが、やはり何かしら日々の生活からの解放とか、自己を主張しない若者たちの出会いの場とかいう目的がないと、根付くものではありません。
この点、春から秋にかけてはお彼岸やお盆があり、祖先供養や収穫祭にあわせ、集団でのあまり技巧を要しない踊り（盆踊りと呼ばれる）によって、神仏やご先祖に見守られながら男女が知り合う機会を得るという意味合いを考えれば、あえてイースターやハロウインを差し挟む必要性を感じないのです。
その点、１２月は師走時ですが、ちょうど年末進行から解放されたり、一息付けるタイミングで、イルミネーション・ケーキ・浮き立たせるBGMなどのアイテムによって、家族でケーキを食べたり、子供に滅多に出来ないサービス（サンタさんの贈り物という形で）したり、高級ホテルやレストランを予約する決心をさせるための口実として、付随的効果としてパーティーなどでの男女の出会いの可能性など、日本アレンジされて根付いたのは、当然であったのかも知れません。また、お歳暮のタイミングとも合うこともあり、商業戦略も展開しやすかったでしょう。
２月は１月の正月行事も終わり、３月の桃の節句までの間のちょうどいいタイミングであり、女性から男性へチョコレートを贈るという画期的発明により、日本に根付き、また３月のホワイトデーでの収益も見込めるというイベントとなっています。
これも現代版男女の出会いの場（交際のきっかけ作り）という意味合いが強いことがあげられます。
日本人はかくもこのようなイベントを仕掛けられることを歓迎するほどに、恋愛に関してシャイな民族だと思うのですが、いかがでしょうか（^o^）