ロゼッタストーン静岡ブランチ-ブログ- [その決心待った！]

うつ底（エネルギーが無くなって、いちばん落ち込んでいる状態です）にいる時には、何も考えられなかったという方でも、エネルギーが回復するに従って、様々なことが頭をよぎり、思うように身体が動かない戸惑いを感じてみたり、おかしく感じないのに笑ったりする自分に驚いたり、残された休める期間に焦りを感じたり、誰かに迷惑をかけていると思い込んだり、もちろん、個人差はありますが。
メンタルヘルスを勉強されている方なら、「うつが治るまでは重大な決心はするな」という大原則をご存知だと思います。
この決心とは、今日のお昼はカレーとカツ丼どちらにするか、というレベルではもちろんなく、会社を辞めたり、転職したり、離婚したりすることで、今はその方が楽だと思っていても、何かを失う事、そして新たな環境に身を置く事は、まだ回復しきれていない方にとって、とても耐えきれないほどのストレスとなって、うつを長引かせたりすることがあります。
もちろん、元の職場に戻っても、職場の人間関係や過重な仕事量による疲労がトリガーとなってうつを発症した場合、何の環境調整もされずに同じポストで同じ量の仕事を求められるのでは、悪化しても回復は望めないのではないかと思います。
現実の問題として言えば、職場では回復を待つためにおいておくポストを作るだけの余裕もないでしょうし、少しは楽だと思えるポストも、既に同様のケースで埋まっていると言うこともあるでしょう。
そして、つけられるポストがなくてなかなか職場復帰できず、それがうつ病の罪悪感を刺激して、やめて行ってしまうというパターンもあると思います。
どうすれば、会社のために働いて来てくれた人の戦力を回復して、また元気に働いてもらえるか、それには人事担当者だけではなく、職場の管理職、衛生担当者、産業カウンセラー、産業医などが連携して、その職場に応じた復職プランを作る必要があります。
それは、勤労者であるあなたが「辞めます」と意思表示しない事が前提となります。