2010/01/30
日常
言葉が荒れる?
よく有識者の方から「最近の若者言葉は」ということを耳にします。
確かに、私くらいの世代では「早急に」を「そうきゅうに」と読まれると、ものすごく耳に触ります(さっきゅうに、と言って欲しいのです)。耳に触るくらいならいいのですが「全然OK」などと言われると、背中を逆なでされたような感覚になります。(全然のあとには否定形をつなげて欲しいのです)
しかし、それは悪いことだと決めつけるのは短絡的ではないかと思います。
古来日本語は変化を続け、漢字や文化を大陸などから取り入れつつも、使いやすいようにアレンジしてきました。
例えば、「折檻」という意味が日本と中国では正反対であるということは有名です。(日本では親が子供に対して実力行使に出る時に用いられる場合が多いでしょう、中国では目上の(元々は皇帝ですが)人を諫めるのに用いるのだそうです)
意味そのものを変化させたり短縮「あけおめ等」させたりするのは、昔からあったことで、それ自体を指して「言葉の乱れ」というのはちょっと待てよ、と思ってしまうのです。
問題はそれよりも、日本語で言い表せないので何となく横文字を並べてみましたという、語彙の貧弱さの方にあると思いますが、いかがでしょうか?
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登録2010/01/30 01:31:19 更新2010/01/30 01:31:19
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2010/01/28
メンタルヘルス
「何してもいい」は本当にいいのか?
時折、思春期の子たちと話す機会があると、ドラマなどだと不幸に分類されるであろう環境にある子供が素直にのびのび育っていたり、何も不自由なさそうな子が元気なかったりして意外に感じることがあります。もちろん人間は全ての面を相手にさらけ出しているわけではないので、断言は出来ないのですが。
例えば、少しくらい不自由な環境にあっても、自分がやるべき事が明確にわかっていて、それを行うことに意味を見出している場合、とても目が生き生きとしています。
逆に1から10まで何をやるにも怒られる等、がんじがらめにされると意欲をなくしてしまうのは理解できると思います。
しかし、お小遣いをたくさんもらっていても、親が全く目を向けてくれない状態(大人の言い方でいえば、子供の自主性に任せている状態、辛らつな言い方をすれば放任状態)にあると、何をしていいのかわからずにエネルギーが心の中で暴走してしまうような状態になる子もいるようです。「お前には○○が合ってるんじゃないか」という言葉に救われたそうです。
子供には、その子に合った方向に向けてやり、力を発揮できる自由を与えてあげることが大人の役割なんだなぁ、と私は感じました。
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登録2010/01/28 20:45:54 更新2010/01/28 20:45:54
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2010/01/24
メンタルヘルス
大人って何?
子供から大人になったと言うことは、どういうところで実感しますか?
嫌いな食べ物がなくなったこと? たとえば、ピーマンやにんじんなどが食べられるようになったこと?
自分の感情をうまく隠せるようになったこと?
人によって色々あると思いますが、私は、自分とは違う部分をそのままの姿で受け入れることが出来るようになることだと思っています。
その部分が好き嫌いは当然あるでしょうが、そういう部分を持った人なんだと言うことを受け入れる。つまりはその嫌いな部分だけを見てその人を全否定したりしなくなるのが大人になると言うことだと思います。
色々話を聴いていると、50歳になっても60歳になっても、自分とは違う部分を受け入れられない、子供のままの大人っているんだなぁと、そしてその人から全否定されている目の前のクライエントの苦しみなんて気がつくことはないのだろうなと感じることがあります。理不尽なパワハラ等で退職等に追い込んだその人は、自分自身で気がつくまで、ずっとそれを続けるのでしょう。
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登録2010/01/24 22:24:47 更新2010/01/24 22:24:47
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2010/01/23
メンタルヘルス
6月は有楽町で会いましょう
おら東京さ行ったことねえ、と不安な方も心配無用!
毎回産業カウンセリング全国大会にはサポーターによる懇切ていねいな案内・誘導が各所に立っています。
また、交流会では志を同じくするカウンセラー・医師・教授・学生その他の方々との輪を広げると同時に、その土地その土地での催しがぎっしり詰まっています。
今回の分科会も、全てに参加したいほどの魅力のある内容です。
細部は
http://www.toptour.co.jp/conv/3913/jica-tokyo/
をご覧下さい。
ここから参加登録・オンライン決済が出来ます
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登録2010/01/23 08:25:01 更新2010/01/23 08:25:01
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2010/01/18
メンタルヘルス
産業カウンセリング東京大会のご案内
いよいよ1月20日から、東京大会の申し込み受付が始まります。
カウンセラーの資格のない方でも参加できますので、詳しくは産業カウンセラー協会のホームページをご覧下さい。
特に人気の分科会はあっという間に定員が埋まってしまうことが予想されますので、3月の締め切りに間に合えばいいやと先延ばしにされない方が無難です。
特に今年は創立50周年の記念大会でもありますので、いつも以上に賑わうことが予想されます。
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登録2010/01/18 22:32:31 更新2010/01/18 22:32:31
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2010/01/16
日常
結婚行進曲
結婚式にごく当たり前に使われている行進曲といえばワーグナーの「ローエングリーン」の中で歌われる婚礼の合唱と、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」の中で使われているファンファーレ付きの行進曲でしょう。
私は子供の頃から、どうしてローエングリーンの音楽が使われるのか不思議でなりませんでした。
ローエングリーンはあまりにも有名な物語で、あらすじは検索すればすぐに手に入ると思いますので、私は騎士ローエングリーンの視線で物語を追ってみたいと思います。
騎士ローエングリーンは行方不明になった弟を殺した疑いをかけられているエルザ姫の心の声を受け取り、決闘による裁判に臨み、エルザの疑いを晴らします。
聖杯の騎士にとって決闘の勝敗によって神が裁きを下す神明裁判に、潔白な側に立って勝利するのは当たり前のことだったからです。
しかし、裁くのは神であり、生き残った男とそそのかした魔女を直接手にかけるわけには行かないローエングリーンはエルザの夫となってその身を守り、領地も守ることを決心します。
神に仕える騎士には名前や素性を明かしてはならないという掟があり、それに触れぬようエルザに誓わせます。
決闘に敗れ、追放を待つ身になった男と魔女のたくらみにより、疑いを抱いてしまったエルザは婚礼の夜、とうとう騎士に素性を尋ねてしまいます。
その直後、素性を訪ねた途端に魔法が解けて弱くなると思い込んだ男がローエングリーンに襲いかかりますが、返り討ちにあってあっけなくたおれます。騎士は本当に強かったのです。
騎士は自分が手にかけてしまった顛末の釈明と、尋ねてはならぬ事を尋ねてしまったエルザへの回答のため、決闘裁判が行われた河畔へ皆を集めます。
そこで、ローエングリーンは自分の素性と名を名乗ります。
魔女は最後の復讐をしようとしますが、ローエングリーンは魔女によって白鳥に姿を変えられたエルザの弟の魔法を解き、魔女を破ります。
ローエングリーンはエルザの弟へ守護を与えてそこから立ち去ります。弟の魂を奇跡によって戻したのは、この先エルザを守って欲しいという意思表示だったのでしょう。
しかし、エルザはローエングリーンが立ち去ると、悲しみのあまり弟の腕の中で息を引き取ります。
だいたいこのような話なのですが、いかがでしょうか。
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登録2010/01/16 20:25:04 更新2010/01/17 08:33:41
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メンタルヘルス
新しいこと
人はどうしても新しいことに不安を感じます。
大昔からの、生きていくための本能のようなものなのかも知れません。
新しいことをはじめる、つまり自分にとっての冒険は、生存を保障してくれている生活パターンを崩すことになります。
その上、見知らぬ場所には猛獣がいるかも知れないし、木の実や飲み水なども確保できるという保証はありません。力を出し合って助けてくれる仲間もいません。
しかし、幸運に恵まれればより豊かな生活が得られるかも知れません。
就職や転職、進学その他、人には様々な転機が訪れます。
不安から、つい、誰かに道を示してもらいたくなることもあるでしょう。
重要なことは、自分の進む道を決められるのは自分にしかできないということです。
自分自身で進む道を決め、それにともなう責任は自分で引き受けるということが、人生から与えられた課題を解くことになるのです。
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登録2010/01/16 02:33:13 更新2010/01/16 02:33:13
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2010/01/12
メンタルヘルス
今が問題
死にたい気持ちを持っている人の話を聴いていると、周囲の人からの温かな助言(アドバイス)を受け、意外なことにその事によって傷ついていることがあります。
どうしても自死は「いけないこと、恥ずべきこと」という意識を持ちがちです。そのような価値観を根底に持っていながら「死にたい気持ちは分かる」「そんなことを考えてはいけない」と言うことがどれほどその人の役に立つでしょうか。
「来年になったらよくなる」「2〜3年の辛抱だ」というのも、今の苦しみがもう耐えられないと感じている人の耳には残酷に響きます。
死にたくなる気持ちというのは、環境だけでなく、病気などによって引き起こされることもあります。
また、最初はアドバイスなどしていた人でも、相手がどんどんネガティブになっていき、話が長時間堂々巡りをはじめると嫌になって放り投げてしまう人がいますが、こんな話をすると見捨てられるのではないか(見捨てられたくない)という不安を持っていますので、途中になって放り投げるくらいなら早々に専門家(医師やカウンセラーなど)につなげた方が賢明でしょう。
苦しみを持っている人に対しては、過去を暴いてこれが原因だと言うことが救いになるのではなく、明るい未来を示すことが救いになるのでもありません。
それらがエネルギーになるのはもっと先のことです。
今は、今の苦しみに寄り添うことが大切なのです。
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登録2010/01/12 19:47:25 更新2010/01/12 19:47:25
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プロフィール
産業カウンセラーは、心理学的手法を用いて、働く人たちが抱える問題を、自らの力で解決できるように援助することを主たる業務としています。
その仕事は、時代とともに変化してきました。創成期は高度成長時代の初期にあたり、地方から集団就職してくる若者の援助者として。高度成長時時代のピークには、OA革命に象徴される職場環境の激変の中における、メンタルヘルス対策の推進者として。そして現在は、リストラに苦しむ多くの人たちや、過度なストレスにより心身の不調をきたす人たちの良き理解者・援助者として活躍しています。
また、産業カウンセラーには、その学識、技能および素養によって段階があり、資格取得後も日々自己研鑽に励んでいます。
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