ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

「事勿れ主義」は賢明のようだが、何の変化も進化も齎さず!

newstop


 起業する前は、筆者は新聞社に勤務するビジネスマンであった。当時を思い起こすと、入社当時気付かされたのは、1)正義正論を貫く先輩、2)事勿れ主義の先輩、3)小狡い先輩、4)酒癖悪い先輩、5)豪快すぎて困る先輩、6)ケチな先輩など、いろんな人格をお持ちの方々がいた。

 筆者がジャーナリストとして支持するのは、やはり1)の正義正論を貫く先輩である。2)は頼りなく、3)は小物すぎるし、4)は病気、そして5)は今の時代に通用しない豪傑すぎるバンカラであり、5)はどうでも良い。

 中でも、2)については、日々情けなさを感じるばかりで、何か問題が起きても、仮にその内容をご本人が熟知しているとしても、決して口には出さず静観するばかりで、自分に矛先が向かぬよう慎重に構えていた。

 上司が間違った判断をして、間違ったことを語ろうが、絶対に反論しない「事勿れ主義」の先輩。見ているだけで、イラっとする毎日だったが、その人物は、アフターファイブは「麻雀三昧」であり、仕事はその前座的なものであったように思えて仕方ない。

 たまたま高校の先輩(二回り上)でもあったけれども、アドバイスも飲みの誘いも何もなく、仕事上での話を聞くこともなかった。いつも目が充血気味で、徹マンであったことはバレバレだが、時間にだけは正確だった。正午にはサッとランチで外出、午後1時にはデスクに戻り、午後5時過ぎには麻雀の誘いを受けていた。

 特に、熊本市内は「高校閥」なるものが存在しているので、当時は、同窓となれば、先輩後輩が一丸となり、群をなして闊歩するような時代でもあった。しかし、この先輩だけは、常に「事勿れ主義」であり、麻雀友達以外との胸筋開いて話すなど皆無であった。

 よって、何か問題が起こるたびに、役員から呼び出されるのはこの「事勿れ主義」を貫く先輩である。戻ってきた時は、額に汗して、真っ赤な顔しているが、立腹しているのか、恥ずかしがっているのか分からない。そして、デスクにつくなり、一つため息をついて終わり。

 先祖は、元々豪農のようで、自宅周辺には広大な敷地の田畑や山を保有し、あちこちに貸家もあるなど、自分のサラーリーは、ほとんど麻雀で飛んでいったのではないかと思われるほどだった。麻雀も上手い方ではなさそうで、負けてもニコニコ楽しんでいるのが不思議な存在として、筆者の目に映っていた。

 言葉は適切ではないけれども、「存在感の薄い人物」のように思え、高校の先輩として、歯痒さだけを感じていた。しかし、それもその方の人生観であり、日常の楽しみ方なので批判するものではなく、そういう生き方もあるのかと思わねばと、自分に言い聞かせていた時期もあった。

 ただ、マスコミとなれば「公正中立」が鉄則であり、「正義正論」を貫くがジャーナリストと思っていたので、自らに変化進化を好まぬ人の存在は、社内改革の一員としては不甲斐ないばかりか、足枷となってしまうだけだと、否定的な気持ちも無きにしも非ずであった。

 まあ、人生いろいろだけれども、筆者は1)の「正義正論を貫く先輩」に憧れ、その影響を強く受け、現在に至っていると自負している。

 蛇足ながら、5)の重役ともお友達となり、随分、重役の浮気の「盾」ともなり、支えてきたのが筆者であったが、当時の現場での我々の会話を思い起こせば、吹き出すばかりで、それもまた素敵で幸せな人生を送った方であろうと、「敬愛の念」を持つばかり。

 ビジネスマン時代に、筆者が幸運だったのは、「悪人」と言われるような人物が、周囲に誰一人もいなかったことであろうか。それは、諸先輩に素晴らしい人格者が多かったという証と言えるが、感謝しかない。
tsuranaru20221217


----------
◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link
書・文責:西田親生


                       

  • posted by Chikao Nishida at 2023/3/27 12:00 am

熱量ある若者(原石)を育てよ!

egg2023-2


 地方の中小企業を見ていると、同族企業が圧倒的に多いように思えてならない。それはどうでも良い話だが、同族企業であるが故に、親族最優先、他人である社員は二の次、三の次といった人事をよく見かける。

 更には、若手社員の中にも、先々必ず光り輝く「原石」があるにも関わらず、「依怙贔屓」大好きな経営者がいるとなれば、さっさと他人である若者の芽を摘み、「処世術」に長け、「忖度」する人間を優先的に取り扱うこともしばしば。

 経営者も人間であるが故に、好き嫌いも多かろう。ただ、「原石」である若者見落としてばかりいては、残念ながら、近未来における、その会社を牽引する有能な人材の多く失ってしまうことになる。

 全てが信念ある若者とは言えないが、中には立派な若者がいる。その若者は遠慮気味にて、冷静に目の前の事象を見ているのものの、無駄口を避け、不平不満を呑み込み、勤めている会社を繁栄させようと苦慮している。

 このように努力している「原石」を尻目に、心無い経営者は「依怙贔屓」たっぷりに一部の部下だけを呑み食いに連れて行き、特別扱い、差別扱いを公然とやってしまうケースもある。

 社会人となる時に、多くの若者は未来に向けて「大きな夢」を思い描く。それを、心無い経営者や底意地悪い先輩たちの存在が、一瞬にしてその「夢」を断ち切ってしまうのである。あってはならぬことだが、過去において、若者が夢破れた話を沢山聞かされたものだ。

 特に、経営者の中でも悪質なる者は、若者を単なる「駒」と思っている。若者の僅かなケアレスミステイクに付け込み、降格処分や配置転換したり、酷い場合は、会社を辞めざるを得ない状況に追い込んだりする。

 それは、ブラック企業と批判される所以であるが、昔から同様のパターンで人を入れ替えては人件費の節約と正当化し、「原石」である若者を遠慮なく次から次へと「捨て駒」として放り投げる。

 悪徳経営者は、若者を「駒」としているだけではなく、その私生活や家族のことなど眼中にはない。ただ、社内統制を強化するために、「給与」と「人事」により圧力を掛けることで、有無を言わさず、「裸の王様」として君臨している。

 ここ数年を振り返っても、若者からの相談事は多かった。それは、上述のような悪徳経営者による「パワハラ」や「セクハラ」、「嫌がらせ」など。労基局へ何人も足を運んでいたようだが、同局は強制力がないために、改善されぬまま現在に至っているところが多い。

 しかしながら、若者に限らず、地方の「道の駅」などのパートタイムで働く高齢者に対する取り扱いも、前述のような「駒」として手荒な扱いが多く、さっさと切ってしまうような管理者も少なくはない。実際に、その高齢者が話してくれたのであるが、筆舌に尽くし難いほどのものであった。
aa2023


----------
◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link
書・文責:西田親生


                     

  • posted by Chikao Nishida at 2023/3/26 12:00 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp