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『Macintosh』を手にしたのが1984年。・・・このマシンが世界を変え、我が人生も変えてしまった!

▼1984年生まれの『Macintosh』

macintosh


 日頃から皆さんが『Mac』と呼んでいる可愛いペットのご先祖が、写真上下の『Macintosh』(1984年製/カナダの可愛い姫林檎だと記憶している)である。

 モニター画面はモノクロ、3.5inchフロッピーディスク、エクスターナルドライブ、プリンタ、サンダースキャンなどをフル装備した、実に可愛いワンちゃんのようなマシンであった。

 更に、写真下2枚は、初代『Macintosh』の進化系である『Macintosh Color Clasic II』。1993年にリリースされている。

 当時のPCと比較して、全く異なるのがモニターの表示方法であった。普通のPCはキャラクタ表示で、画面に表示できる文字の数は固定されており、柔軟性に欠けていた。

 ところが、『Macintosh』のモニタは『ビットマップディスプレイ』と言って、小さな点が集まった表示であり、それが、無数のフォントを生み出す要因ともなり、画面上で輪ゴムを縮めたり伸ばしたりするように絵や図が簡単に描けるのには驚いた。

 他のPCが使用する外部記憶メディアは8inchか5.25incのフロッピーディスク。対して、『Macintosh』はハードケース入りの3.5inchである。ジョブズのギリギリまでに拘る考えがここにあり、このコンパクトな最小限の箱の中に、最大限の叡智を吹き込んだマシンとして世界を席巻したのである。

 ところが、一般的には他のPCが何故多く使われていたかと言えば、パソコンは『四則演算』や『文書作成』を中心に使う人が圧倒的に多く、クリエイティブな業務をパソコンで行うなんぞ、当時の一般人には縁遠く思えて仕方なかった。PCは業務マシン、『Macintosh』はゲーム機という感覚であった。

 『Macintosh』が日本上陸して、38年が経つ。それから世界を震撼されるほど影響を与えたのが、その子孫となる『iMac』である。ジョブズの怒涛の進撃が始り、iPod、iPhone、iPad、MacBookなど、常に10年先を見据えた、それもアーティスティックさを光らせた、オシャレな作品を世に送り続けた。(スティーブ・ジョブズは100年先を見据えていた)

 特に『iMac』の誕生は、世界の工業製品に大きな影響を与え、それまで地味なグレーなど機械色の工業製品が、俄かに『iMac』風のカラフルで可愛いデザインに様変わりして行くのである。

 前置きが長くなったけれども、筆者が1984年に『Macintosh』を手にして先ず思ったことは、「これはマシンじゃない!ペットだ!」ということである。自分の頭に描いたものが、全てビジュアル化できるという天才的なペットだったのである。

 当時は新聞社に勤務しており、自前のパソコンなんぞ持ち歩く人間はただ一人もいなかった。しかし、筆者は『Macintosh』専用バッグを肩に担ぎ、住んでいたマンションから歩いて10分ほどの新聞社へ持ち込み、企画書を書いてはプリンタで出力し、また、会場などの図面を『Mac Paint』『Mac Draw』などのアプリを使い、自由自在に自分の頭の中のビジュアル化を進めて行った。

 勿論、ペイペイの社員であるが故に、周囲の部長らの反応は最悪であった。「新聞社は鉛筆と万年筆で仕事するんだよ!君!」と、筆者のツールを見下した発言が多かったように思えてならない。ある日突然、筆者のマシンがゴミ箱に捨てられていたこともあった。稚拙なる嫌がらせである。

 ただ、その部長たちが定年退職した後に再会したのだが、その時「あの時、あなたにMacを習っておけば良かった!」と言ってくれたのが、何よりの救いである。更に、「あなたが若くして新聞社を辞めていなかったら、電算化やインターネット事業は10年早く本格化したと思う!」言ってくれた元重役。鳥肌が立つほど嬉しかった。

 世界を変えたApple社の『Macintosh』だが、筆者の人生までをも変えてしまった『Macintosh』の魅力は、今も尚、褪せることなく、日々、『頭の中のビジュアル化』に背中を押してくれているのである。

 そうそう、最後に元Apple社(米国本社)の社員で、現在は、Appleコレクションのような、多種多様なデバイス販売で成功し、自らは耐久レースのオーナーをしているセレブな人がいる。その人物から「あなたは、最高のMac馬鹿ですよ!」と言われたのが、快感だった。因みに、熊本地震の時に、一番先に『大丈夫?』のメールをシンガポールから送ってくれたのも、彼であった。

 最後に、何故『Mac』が使いやすく、ストレスが溜まらないのか!?それは、全てApple社がハード、ソフト、クラウドなどを自前でやっているので、不具合が生じにくく、連動が非常に楽ちんであることだ。それを考えると、他のPCと他社デバイスの連動は面倒であり、設定するだけでも時間の無駄ばかりが生じていた。

 他社PCをお使いの人で、『Mac』に興味がある方は、是非、一度手に取られて、自分の頭の中をビジュアル化されても宜しかろうと。おかしな話だが、急に自分自身が頭が良くなったような錯覚に陥ってしまうに違いない。これこそ、『Mac Magic』である!

 追伸として、新聞社を若くして退社し起業したけれども、新オフィスは『Macintosh』だらけで、デスクに整然と並んでいた。今思い出すだけでも鳥肌が立つが、九州でも稀有なる『Mac Office』であったと自負する次第。当時、わざわざApple Japanから視察と雑誌の取材に来てくれたほどであった。

▼1993年生まれの『Macintosh Color Clasic II』
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▼3.5inchフロッピーディスク挿入口
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写真・文責:西田親生

                     

  • posted by Chikao Nishida at 2022/11/18 12:00 am

25年前に書き綴った原稿・・・

▼イメージ写真

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 倉庫の整理中に、25年前に書いた「マイツール論」などの論文や原稿が見つかった。写真下には、当時のRICOHがパソコンの主力アプリケーションとして推進していたMyToolについて原稿を依頼され、執筆したものがあった。この原稿は、懐かしい内容だけでなく、1988年7月26日にMacintosh(Apple社製/1984年購入)を使用して印刷したものであることが記されている。

 新聞社では殆どがNECのPCを使用していた中で、唯一、筆者のみApple社製のMacを使っており、MacDrawやMacPaint、Sheet、Chart、Thunderscanなどを駆使していた。当時のMS-DOSの支持者から見れば、筆者は異端者かも知れない。それでも、異端者とされた筆者がAppleのMacを使い続け、既に29年が経過している。

 話は前後するが、前出の「マイツール論」を再読してみることに。正直なところ、駄文であることに恥じ入るばかり。他人様に見せるには程遠い原稿だが、25年前の筆者が何を考え、何を伝えたかを見極めるために、特定の要点だけを抜粋して読み直すことにした。

 導入部分では、媒体(メディア)について述べている。「インディアンは狼煙を使って敵の動きを知らせ、鏡で太陽光を反射させ合図を送ったり、近代になるとサーチライトや電信で情報を伝えたりしていた。」とある。言葉遣いは稚拙だが、メディアの進化についての考察であった。

 また、中盤では、「AI(アーティフィシャル・インテリジェンス=人工知能)についても触れている。現在のコンピュータと比較して、人間の頭脳の素晴らしさを強調し、視覚、聴覚、嗅覚、触覚に焦点を当て、戦略的思考を持った人間がコンピュータを「セクレタリ・ツール」(私設秘書)として利用すべきだと述べている。

 更に、「コンピュータは、人間の頭脳に代わりに超速CPUを、視覚や触覚の役目を果たすセンサーを、手の代わりにプリンターを、足の代わりに通信機能を持つべきだ」と述べている。

 総じて、25年前の筆者が伝えたかった要点は以下の通りとなる。

(1)AI(人工知能)が進化しても人間の頭脳に勝るものはない 。(2)メディアの進化に伴い、情報形態は変わるが価値は変わらない。(3)戦略的思考をもってパソコンを活用せよ。 (4)アプリを巧みに使用しパソコンを私設秘書のように活用せよ。

 当時はまだインターネットが存在しない時代である。自らを褒めるつもりはないが、25年前の筆者を一つだけ評価できる点は、「足の代わりに通信機能」を提案し、当時の日本電信電話公社(現在のNTT)の企業通信システム本部ブレインズ(東京霞ヶ関)に連絡を取り、通信事業を調査し、300ボーレートという極めて遅いモデムを使用しながら、実際に通信の実験を行っていたことだろうと。

 1988年に通信に目覚め、1990年に新聞社を経て起業。マルチメディアオフィスを設立し、1995年には熊本県内で初のポータルサイトを開設した。今振り返ると、「通信事業の夢」が何かしらの形で筆者の中に根付いており、それが現在に至っているようだ。


▼1988年7月26日に書き綴った原稿
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  • posted by Chikao Nishida at 2013/12/24 03:04 am

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