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恩を仇で返す・・・・・

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 昔から、「恩を仇で返す」という諺がある。今まで、そのような蛮行を目の当たりにしたことは無かったが、最近、にわかに「恩を仇で返す」ような人種が増えてきたように思えてならない。

 民度高き人は、「恩を仇で返す」ような人は皆無に等しい。お世話になった人のことを、ひと時も忘れることなく、「その人のお陰で、今の自分がある。」と一礼するほどだ。

 私事で申し訳ないが・・・

 起業して僅か8ヶ月の頃、第1期決算書の手前の段階にて、数千万円もする高額なCG専用マシンとCGアプリケーションのリースを、リース会社重役に直談判したことがあった。

 「あなたの事業計画書は難し過ぎて分からないけれども、明日の役員会にて提出するので、通ったならば、すぐに電話します。あなたを信じていますから、頑張って下さい。」と。

 実は、前日(日曜日)の午後9時に重役のご自宅を訪ね、午前0時まで、持参した事業計画を延々と説明したのだった。帰り際に、「明日の役員会に必ず提出するから!」と、肩を叩いてくれた。

 昼前に電話が入った。「通しましたよ。決算書なしで。とても高額なリース物件なので、これから5年間、しっかりとお仕事を取られて、毎月のリース料を滞り無くお支払い下さい。」と。

 その方は、残念ながら他界されたが、今も尚、時折、その当時の遣り取りが思い出され、筆者の本気モードを、しっかりと受け止めて頂いた事が、どれほど幸運であったかと頷くばかり。

 その方が暴走してくれねば、当時、全国テレビ局の番組オープニングCGタイトルなど創れるはずがなかった。当時の高額なパソコンとは、全く異次元のワークステーションであったのだ。

 あれから、既に30年近くが経つ。しかし、当時のことを思い出す度に、全身鳥肌が立つほど、勇気づけられた言葉であったことに感じ入り、その方のご自宅に向かって最敬礼するのである。

 しかし、時代は全く変わり果てた。どんなに一所懸命になって相手に愛情を注いぎ、多種多様なノウハウを教授したとしても、感謝の念もなく、さっさと「恩を仇で返す」ような人が増えてきた。驚きだ。

 「恩を仇で返す」を堂々とやってのける人物のDNAは、子々孫々にまで受け継がれ、悪い手本を見せられた子や孫たちは不幸でもあり、無意識な中に、ある日突然、蛮行を繰り返すのだろうと。

 特に、目の前の小金に目が眩むと、にわかに挙動不審となり、「恩を仇で返す」を蛮行と認識せず、己の醜態にも気づかずに、低民度の人生にどっぷりと浸かり、更に、蛮行は加速する。

 ワンチャンでさえも、恩を忘れず、「恩を仇で返す」ことなどしない。人間とは、何と愚かで不可解で、醜い動物なのだろうかと・・・・・。


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文責:西田親生

       

  • posted by Chikao Nishida at 2020/9/12 12:00 am

この記事に対する
コメント・トラックバック [1件]

Up
1. 山本博之 — 2020/09/12--07:27:50

大切なお話ですね。

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