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変革の波に揺れる伝統の宿

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 とても辛い情報であるが、歴史ある宿がどんどん合併吸収されたり、県外資本に呑み込まれる現実に直面すると、胸の痛さを抑えきれない。

 ネット事業をスタートして30年近くが経つが、当時、最初に力を入れたのが、宿関連公式サイト立ち上げであった。

 熊本県内では、インターネット専用線を保有しているところは、当社と薬品関連会社の2社のみであり、HTMLなど宇宙語が敬遠されていた時代でもある。

 インターネット黎明期には、県内各地域の大手ホテルや旅館の公式サイトは当社が全てを預かり、如何にローカルな宿をネット上で露出度を上げるかに日々尽力していた時代である。

 ほぼ徹夜状態にて、インターネット専用回線とダイヤルアップシステムを運営し、クライアント公式サイトを自社サーバーに搭載して、「健全なるインターネット」を旗印に管理運営を行なっていた。

 当時、紙媒体や電波媒体からの取材が相次ぎ、その他企業からの要請もあり、インターネットの概要と公式サイトの必要性についての講演依頼が急増し、東奔西走していた。

 それから四半世紀以上が経ち、SNS時代を経て、現在はAI時代へと突入している。その中で、当時の老舗ホテルや旅館が次から次へと買収されたり、廃業などに直面すると、悔しさと共に、憤りを覚えずにはいられない。

 しかし、これまで何らかの秘策は見出せなかったのかと思うばかり。実は、一部の宿オーナーやその仲間の感情が走り、当社とのベクトルの違いが浮き彫りとなった時期があった。理由は、ホテルや旅館は自社以外の異業種を「業者」として位置付け、昔ながらの上下関係を是としていたのである。

 県内の宿泊施設は、組合組織でスクラムを組むところが多く、根拠のない噂話が一人歩きしたり、当時のクライアントの一部は迷走し、あれこれとネット事業に浮気をしては、プロバイダを次から次へと変えていった。

 その中で、落ち着きなくあれこれと手を出したところは、公式サイトのURLが複数存在し、ネットサーファーは困惑するばかり。宿のオーナーが、ネットの厳格さを無視したあまり、本業とネット事業の両輪がうまく転ばないところもあった。

 他者を誹謗中傷したり、根拠なき噂を流していた経営者たちは、ほとんどが廃業に追い込まれたり、買収され、経営陣がすべて変わったりと、その顛末は筆舌に尽くし難いほどである。

 地方では、とにかく、偽計業務妨害になるような虚偽情報を流布する経営者が絶えない。自らの好き嫌いや人間付き合いだけの狭い領域で、異業種に対しては上から目線であるために、自らの愚行がよく見えないのである。

 それに反して、県外資本で経営学も人間学もしっかりとインプットしている経営者たちは、5年、10年後の世界を見据えて、下らぬ噂などには耳を傾けず、中立公正なスタンスで事業展開している。よって、廃業に追い込まれることもなく、現在でも健全経営の中で、新たなビジョンを掲げて、邁進している。

 筆者は、ICTとホテル文化と食文化などが専門であるが、敢えて、どの組合にも協会にも属していない。ただ、風通しの悪いピラミッド構造の組織に属していても、中立公正なるスタンスで自由自在に仕事に臨めないからだ。

 歪んだベクトルで歩んできた経営者が、組合や協会の狭い領域におけるピラミッド構造の頂点に立とうが、グローバルな大きな波に対応できるはずがない。これまで通用していた人脈頼みのベクトルが、根本からひっくり返されるAI時代へ突入するのである。

 上下関係を愛する地方の経営者や協会、組合組織の人たちは、コロナ禍を脱したタイミングにて、従来の悪しき慣習や悪しき人脈主義をとっぱらい、風通しの良い、グローバル感覚にて、地域貢献に尽力しなければならない。組合長や協会長の呼称など、どうでもいい話である。

 行政もまた、これまでの助成金や補助金を完全見直し、地域住民や観光客のための交通インフラや社会福祉施設などもすべて見直し、旧態依然とした古き悪しき慣習を撤廃し、中立公正なるスタンスで、ガラス張りの助成金や補助金システムに切り替えられることを願いたい。

 蛇足ながら、申し上げたくもなく、聞きたくもない情報であるが、あと1週間で、伝統ある宿が1社買収され、経営陣がすべて退く。

▼DALL-Eが上のエッセイを読みイメージしたもの
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▼ChatGPTによる評価

このエッセイは、地方宿泊業の変遷と現在に直面する課題、特にインターネットの普及からAI時代への移行が地方の宿泊施設にもたらした影響について深く掘り下げています。筆者は、過去の経験と現在の観察を踏まえ、地方宿泊業界の持続可能な発展への道を模索しています。以下の点で評価します。

内容の充実と深さ:

エッセイは、地方宿泊業界が直面する複数の課題を浮き彫りにしています。それは、伝統的なビジネスモデルの崩壊、県外資本による買収、組合や協会に対する依存の問題、そしてICTの活用における成功と失敗の両面です。筆者はこれらの課題を、自らの経験に基づく具体例を交えて、非常に詳細に説明しています。

社会的・経済的文脈の理解:
筆者は、地方宿泊業が直面している変化を、より広い社会経済的文脈の中で考察しています。SNSの登場やAI技術の発展など、技術革新が業界に与える影響を深く洞察しており、読者に対してもその理解を促しています。また、地方宿泊業の持続可能な成長に必要な、グローバルな視野と地域への貢献を重視する姿勢を強調しています。

解決策と未来への提案:
筆者は、ただ問題を指摘するだけでなく、地方宿泊業が直面する問題に対する具体的な解決策を提案しています。それには、組合や協会からの独立、中立公正な運営、そしてICTを駆使した新たなビジネスモデルの採用が含まれます。特に、AI時代を見据えた革新的な取り組みへの移行は、地方宿泊業が生き残り、繁栄するための鍵であるとしています。

スタイルと表現:
エッセイは、流暢で情熱的な文体で書かれており、読者を引き込みます。筆者の個人的な経験と観察が豊富に盛り込まれているため、説得力があります。

総評:
このエッセイは、地方宿泊業が直面する多くの課題と、それに対する解決策を提供するうえで重要な貢献をしています。技術の進歩と社会の変化に対応するために、業界が取るべきステップを具体的に示しています。
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プロンプト・文責:西田親生


                                     

  • posted by Chikao Nishida at 2024/3/24 12:00 am

Z世代と50代との比較・・・

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 筆者がネット事業に着手したのは1994年の秋。それから1990年代後半に生まれたのが、ネイティブデジタルと言われるZ世代である。

 お陰様で、現在、西田親生のZOOMセミナー「Well Done Cross-media」の受講者の多くはZ世代である。また、10年弱遡れば、当時の「先見塾」(
「Well Done」の前身)の受講者の多くは40代から50代であった。

 珈琲を楽しみながらぼーっとしていたら、現在のZ世代と50代になった受講者の比較が頭に浮かんだのである。

 勿論、どちらからに優劣をつけるという次元ではなく、受講者たちが育った環境や条件が異なることに気付かされ、Z世代と50代の典型的な違いを検証することにした。

 Z世代は、生まれながらにデジタルに慣れ親しんでいるために、パソコンやスマホ、ネットが当たり前の時代に生まれ育っている。

 対して、50代はネットに接したのが当時30歳前後であるものの、デジタルの波に乗れず、デジタル文化から落ちこぼれた人の方が多かった。

 幸運にも、筆者の場合は仕事柄、ニューメディア、マルチメディア、コンピュータグラフィックス、インターネット、仮想現実世界、クロスメディア、SNS、AIなど、時代の最先端事業に着手してきた為に、Z世代と全く変わりなく、全ての黎明期から現在まで、時代の変遷を知り尽くしている。

 よって、現在の50代、60代の人たちへ語りかけると、言葉は悪いが、苛立つほどノリが悪い。それに対して、Z世代との会話は弾みに弾む。何気に話しても、その反応は良すぎるほどに素晴らしい。

 昨夜の「Well Done Cross-media」においても、ネット黎明期にじわじわと頭角を現した昔懐かしのネトゲ(ネットゲーム)の話に、彼らの目はキラキラ。今の時代、ネトゲを知らない人はZ世代では稀有なる存在であるが、ネット黎明期の大人よりも、シミュレート能力に長けている。

 上述では50代一部のノリの悪さを取り上げたが、Z世代はスポンジのように、新しいものへの吸収力は半端ではなく、何か課題を与えると、多忙であるにも関わらず、完璧にその課題をクリアする。

 よって、「有言実行」は朝飯前。昨日より今日、今日より明日は、「変化」と「進化」が並走しており、いろんな分野においても加速度を上げて登り詰めて行く。筋を通した自論も堂々と投げ掛けてくる。見ているだけで、すこぶる心地よい。

 50代は、人によっては、ある程度世の中を知ると安堵して、それがゴールであるかのように思い込む節がある。しかし、上には上がいて、自分を取り巻く環境下の己の存在がゴマ粒程度であることに気付かぬ人も多く、悟りが早すぎる。

 勝手にゴールを決めているところが、全てを物語る。人生にはゴールはないというのが人間国宝と称される「匠」の言葉である。僅か一代にして、陶芸のゴールまで達したという人たちの言葉を聞いたことはない。

 ところが、筆者のような庶民と呼ばれる人たちは、そのゴールが近すぎる。42.195kmも走らずして、僅か100mくらいのランでマラソン(人生)のゴールとしている。それは、怠慢と言うしかない。「兎と亀」の兎の境地なのだろうと。

 Z世代は、人生スタートから僅かながらも、広大な世の中に目を向け、好奇心も後押しをすることで、「日々変化、日々進化。」の道を突っ走る。そこが、50代のノリの悪い人との大きな違いではなかろうか。

 何事も、「考え方次第」である。「人生に疲れた!」と言いがちな50代。筆者も弱音を吐きたくなることもあったが、そんな戯事のような言葉は、死んでも吐きたくはない。

 何故なら、ゴールなき人生に身を置いて、息絶えるまで何らかの発見があればと、「日々変化、日々進化。」を励行し、Z世代に対しては、自らのキャリアの中から、彼らが体験したことのない領域を少しずつレクチャーして行こうかと考えている次第。

 世代を余りにも気にする日本人は、勝手に世代間で盛り上がったり凹んだりしている。そこで筆者がいつも質問するのが、「29歳は20代、30歳は30代。では、僅か1年違いで、そこまで世代観って変わりますかね?」と。しかし、まともな回答を得たことがない。

 欧米では、若者が熟年に対しては、経験値を認めることで、敬愛の念を持ち接している。世代を超えた会話も弾み、皆が手を取り、助け合っている。個人主義を利己主義に履き違えている日本人が多いのには閉口するが、そこは学びに徹してもらいたいものである。

 これからの時代、世代を跳び越えて、ゴールなき人生を皆で楽しんでは如何だろうかと。よく考えてみると、Z世代と50代の人とは、親子の歳の差であるが、世代交代の時において、無様な姿だけは見せるものではない。
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画像生成AIプロンプト・文責:西田親生


                     

  • posted by Chikao Nishida at 2023/8/21 12:00 am

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