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無名写真家としての写真観・・・

▼八景水谷公園の小鷺
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 この世に、有名写真家とい言われる人も万といる。更に、無名写真家はその数百万倍、数千万倍もいる。

 筆者は、後者の無名写真家の一人だが、コンテストに出品したのは僅か1回だけだ。ある日、その事前説明会なるものに参加して、呆然としてしまった。審査員の資格を持っている人なのだろうが、一つ一つの言葉に説得力なく、裏技的な話をするだけで、核心に触れることは皆無であった。

 敬愛の念を持つことができない人の話を聞いても無駄な時間である。自分の制作活動に何の糧にもなりはしない。紅葉を撮るために、予め美しい落ち葉を拾って、人が去った後に、整然と並べて水をうち、照明を焚いて撮影するなんぞ、創作意欲を押し潰すような言葉に、自分の耳を疑ってしまった。

 それから2年ほど経ったろうか、日々、ストリートフォトグラファーのように動き回り、目の前の被写体を追い求めながら、ファインダーのフォーカスポイントを微調整して、シャッターを切って行く。そこにあるのは、被写体への「集中」のみである。何の駆け引きも、演出もない。

 正直なところ、高い技術を持った人様の作品には全く興味がない。それより、レンズ交換にモタモタしている人の作品の方がずっと生々しく、その人の素の部分が作品に注ぎ込まれ、そのオモロさに、拝見する時、楽しさや喜びが倍増するのである。

 今や、SNS時代。

 どんなに名のある専門家があれやこれやと言ったとしても、写真や動画の価値観や表現手法など、昔と全く変わってしまい、国内を見るだけでも、瞬く間に1億総クリエーター時代に染まってしまった。ドローンを使った撮影や、360度撮影されたVR世界など、平面を飛び出している。また、三次元空間に時間までもが記録されるTIMELAPSE。楽しいことが眼前にゴロゴロと転がっている。

 筆者は1990年代に本格的なCGを手掛けたので、前述のものは、すこぶる良い傾向であると考える。構図やアングル、被写体の表情などどうでもいい話である。その作品を見て共有する人たちが喜べば、それで十分作品としての価値があることになる。(商売としては成り立たない)

 写真は美しいに越したことはない。しかし、常にデジタルエフェクトありきで、自分のスキルを誤魔化して、度肝を抜くようなデジタル映像を捏造しても何もならない。されど、そのような手法で喜び楽しんでいる人もいるのだから、全てを否定するものではない。

 ただ、写真とは、人様の模倣では実につまらぬ物に成り下がることだけは、頭の片隅に入れておいた方がよかろうと。オリジナリティあってこそ、唯一無二の写真であってこそ、価値あるものなのだろうと。また、facebookの写真同好会グループサイトなので、新たなカメラを買ったの、レンズを手に入れたのと呟く人も多いようだが、それは、自分の胸の内で呟いておく方が、奥ゆかしくもあり、スリムな趣味になりはしないかと感じる次第。


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▼八景水谷公園のカワセミ(KINGFISHER)
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▼八景水谷公園での取材風景
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  • posted by Chikao Nishida at 2017/10/26 01:50 am

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