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心を映し出す水面

▼古今伝授の間にある手水鉢 NIKON Df+SIGMA 24mm モノトーンで撮影

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 人生、山有り谷有り。・・・誰しも歳を重ねれば重ねるほど、その山も険しかったり、気が遠くなるような深い谷だったりする。長いようで短い人生において、出来る事なら、その山もなだらかで、谷も浅いに越したことは無い。

 いくら平穏無事な日を送りたくても、有る日突然・・・不慮の事故、裏切り、罠などで、人生が滅茶苦茶になる場合もなきにしもあらず。家族や知人友人の急死・・・これは、諦めつかなくても、現実として直視しなければならない。しかし、これが心無き人間による裏切りであったり、罠であれば、正々堂々と立ち向かう以外に、自分を守ることはできないのである。

 法的に保護される事、若しくは、優位に動くのであれば、情けなどを一切掛けず、自分や家族、知人友人の命を守ることに傾注すべである。そこで、万が一、情に棹させば、相手にそれが少しでも伝わるなど、夢のまた夢。理想論として、人として温情を掛けることが美徳のように言う人も居るが、一度裏切ったり、目の前に罠を仕掛けた輩には、不要なエネルギーを消耗するだけの話だ。

 筆者の体験談ではあるが、一端の大人が泣きじゃくり仰々しく土下座までして言い訳をした人間を、今まで二人見た事がある。今思い起こせば、ジェスチャーが単に上手いだけで、心の中は腐り果て、悪質極まりない輩であった事が、遅ればせながら、後日になり判るのである。

 仕事柄、たまに写真の整理をしていると、その輩の写真がちょろんと飛び出して来ることもしばしば。凝視し、観察すると・・・当時のおとぼけトークや躾の悪さが思い出され、だらだらとした言い訳ばかりの人生を送る人間なんだろうと、逆に、悲しくなってしまうのだ。そうなれば、如何に学歴が高かろうが、多くの友人を持っていようが、全てが藻屑と化してしまうのである。

 多忙な仕事にかまけて、自分自身を客観視することを忘れることもある。・・・時には、落ち着きをもって、鏡の正面に立ち、自問自答することも大切なのかも知れない。

 先般、先見塾の写真撮影会で、水前寺成趣園の古今伝授の間に足を運び、茶室の横にある手水鉢を覗き込んだのだった。何故か、その水面にフォーカスを当てると、何とも言えない透明感と心地良い霊気を感じた。そして水面に映り込む木々の動きが、すーっと心を落ち着かせてくれたのだった。・・・有り難いことである。


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  • posted by Chikao Nishida at 2014/1/19 03:40 pm

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