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極上鰻三昧は、水前寺東濱屋で!

▼特上鰻の白焼き
SHIRAYAKI


 通い詰めて、三十有余年。明治10年創業の鰻専門店「水前寺東濱屋」は、自称グルメ通である筆者のスタンダードの一つとなっている。何方に尋ねられても、鰻であれば、間髪を入れず「水前寺東濱屋」をお薦めしている。それだけ、質も量も、立ち寄る客を十二分に満足させることができるのである。

 今回も嘉瀬川から上江津湖に向けて取材をする前に、同店に立ち寄った。車を降り、同店の目の前を通るだけで、艶やかで脂が乗った、最高級鰻蒲焼の匂いが漂っており、玄関の引き戸を開ける瞬間には、既に腹の虫がおさまらない状態となっている。

 注文したのは、特上鰻の白焼き(写真上)。最近は、白焼きを頼むケースが増えているが、白焼きの方が、通常の蒲焼と比べ、鰻自体の質や味がダイレクトに伝わってくるので、店によっては、当たり外れが多いことになる。しかし、同店の白焼きは抜群に旨い。ポン酢と山葵だけで、心行くまで極上鰻を堪能できる。

 また、数人で同店で食事をする場合、同じメニューをオーダーされても構わないが、例えば、3人の仲良しで食す場合は、一人が白焼き、一人が蒲焼、そして最後の一人がせいろ蒸しを注文されても面白い。取り皿を頂き、三種の極上鰻を、贅沢にも一度に楽しめることになるので、その満足度は筆舌に尽くし難いものとなる訳だ。

 このように記事を書き綴っていると、頭の中は鰻一色となる。深夜には毒のような話だが、まだ同店の極旨な鰻を体験されてない方は、是非、年明けにでも足をお運びいただければと・・・。


▼特上鰻のせいろ蒸し
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▼特上鰻の蒲焼
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▼レディスセット(DX)
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◎水前寺東濱屋公式サイト
 http://www.dandl.co.jp/higashihamaya/Link

                       

  • posted by Chikao Nishida at 2016/12/29 02:04 am

初めて食した本物の「鰻」

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 これは、30年近く昔の話である。或る商社支店の部長が食事をご馳走してくれると言う。筆者がまだ青二才で、新聞社の係長になったばかりの頃だった。・・・連れて行かれたのが、現在の近代文学館の敷地にあった川魚料理と鰻の老舗「水前寺東濱屋」。・・・現在、140年の歴史と伝統を誇る、熊本でも有名な食事処だ。

 話は前後するが、筆者は元々熊本県北部の山鹿市の出身。山鹿と言えば、清流菊池川の鮎や山手の竹の子、西瓜やメロン、米が有名で、余り本物の鰻料理を食した記憶が無い。・・・或る日、父が釣りに出かけて、たまたま天然鰻を釣ってきた時に、台所でシャーッと鰻の腹を割いて、蒲焼きにしたものを食した程度だろうか。・・・余り美味しいという記憶も無かったのである。

 鰻の本物の味ってどんな?と頭の中は「??????」の状態。当時の水前寺東濱屋は料亭で、周り廊下のある純和風の古い建物であった。一の膳、二の膳・・・眼前にしたのは、過去に見たことが無い、すこぶる肉厚で大きな鰻の蒲焼きだ。芳ばしく、箸で摘み口に入れると、この世の物では無いほどの美味しさに腰を抜かしたのだった。皮がカリカリと、そして身はふわふわと臭みも無く、まったりとした艶々のタレを付けて、ほっかほかの湯気立つ真っ白なご飯の上に乗せ、ガツガツと胃袋に流し込んで行ったのだった。

 それから数年経っただろうか。水前寺東濱屋のあの鰻の味を忘れることが出来ず、近代文学館の真向かいに移転したばかりの同店の暖簾を潜って行った。・・・「あれ、どこかで見たことのある若女将さん!?」・・・じろじろ見ていたら、何と、筆者が2歳頃から世話になった幼友達の従妹さんだった。互いに、じろじろ。また、じろじろ。なかなか言い出せ無かったが、「尚子ちゃん!?」と言うと、「あら、親生ちゃん?」と・・・互いに吃驚仰天。・・・二十数年ぶりの再会であった。

 そんなこんなで、同店には30年近くお世話になっているので、筆者の鰻のスタンダードは同店のレベルになってしまい、なかなか他店でそのレベルを上回る鰻を見付けることが出来ないまま現在に至っている。蛇足だが、四川料理も熊本ホテルキャッスルの四川料理 桃花源がスタンダード、広東料理もホテルオークラがスタンダードとなっており、なかなかそれらを上回る店が出てこないと言うのが正直なところなのである。

 同店の上質の鰻の極旨な理由は、戦後から受け継がれる秘伝のタレ(太平洋戦争で昔のタレは焼失)、そして、独特な鰻の焼き方にある。これから先は企業秘密なので語ることは出来ないが、是非、140年の歴史を誇る水前寺東濱屋の鰻をお試し頂ければと考える次第。・・・熊本に足を運ばれて、食欲無いぞと悩んでいる方。是々非々、この芳ばしくジューシーな極上鰻重をご賞味あれ!!!


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【水前寺東濱屋公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/higashihamaya/Link

               

  • posted by Chikao Nishida at 2013/7/20 12:18 am

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