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実話・「守銭奴」の愚策と実態・・・

▼記事内容と写真は関係ありません

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 随分前に遡るが、目の当たりにした「守銭奴」の愚策に腰を抜かした事があった。或る日の会食の事である、11名の仲間が集い、町場のフレンチレストランにて、ゴージャスな料理を楽しむことがあった。会費は一人1万5千円。

 さて、2時間ほどの楽しい会食が終了し、レジでの清算となる。ところが、その中から或る人物が幹事の如く現れ、各自から1万5千円、15万円を徴収したのだった。「ここは良いですから!私が済ませます。」と言いながら・・・。

 何事もないかのように、その即席幹事はテーブル席をぐるりと回り、自分以外の人たちから合計15万円を徴収し、レジに向かった。そこで、即席幹事は定員に向かって曰く「このカードでお願いします。」と。周囲の人たちは首を傾げながら、店を出た。

 即席幹事の後ろを通りながら見えたのは、徴収した現金をポケットに詰め込んでいた瞬間だった。この愚策は見え見えではあるが、良い気分ではなかったことを覚えている。その即席幹事のメリットは以下の点であろうか!?

(1)全部で16万5千円をカードで切れば、全額が自分のカードのポイントになる。
(2)16万5千円の領収証をその会社経理に渡せば、15万円の現金は私的なものとなる。
(3)即席幹事は経営者なので、その会社が全額を「接待費」として落とすことになる。

 開いた口が塞がらないが、2次会は予定して無かったので、店の外で解散となった。しかし、その即席幹事は意気揚々の足取りで歓楽街へ消えて行った。現在、その会社は無くなっているが、この「愚策」こそが全てを物語っているのである。

 また、「役員の職位を悪用したトラップ」という手法もあるようだ。

 これは、先輩後輩という間柄で巧妙に仕組まれたトラップだが、それを平然と長年続けている人物が居る。

 例えば、その先輩が後輩を呑みに誘うとする時、必ず、「俺が、おごってやる!」といった雰囲気を鼻先に付けている。蓋を開けてみると、高級クラブへ足を運び、レジにて法外な額を支払うことになる。

 そこで、その先輩は、「俺が、払っておく!」と、現地では、後輩は「申し訳ないです!」と思わざるを得なくなってしまう雰囲気。ところが、領収証をしっかりと握った先輩は、店の外に出て、「割り勘だよ!」と言って、20万円の内、半分の10万円を後輩から捥ぎ取るのである。

 つい先ほどまで「申し訳ないなあ!」と思っていた後輩だが、自宅に帰ってよく考えてみると、役付きの先輩が、翌日20万円の領収証を経理に持って行けば、経理は何も疑うことなく全額を渡すだろうと・・・。

 結局、このトラップは、先輩後輩の間柄を姑息にも自らの利益の為に仕込んだ「愚策」なのである。(本人は「秘策」だと思い込んでいるが)

(1)20万円は会社が接待費として負担することになる。
(2)後輩は10万円の現金を個人負担で凹むことになる。
(3)先輩は後輩から10万円を捥ぎ取ったことになる。

 どう見ても、これは詐欺でもあり、横領でもあり、背任行為でもある訳で、常に威圧的な先輩が後輩を利用した、小銭稼ぎであることは明明白白となる訳だ。しかし、「秘策」どころか「愚策」の連続に、周囲は「分かっていても、勝手にやってるから仕方ない。」で済ませているのだろうか。

 このような「守銭奴」が周囲にいてもらうと、すこぶる困るのだが・・・これが民度の低さと相まって、周囲に多大なる迷惑を掛けているところに、何もメスが入らないのがおかしな話となる。


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文責:西田親生

                 

  • posted by Chikao Nishida at 2019/11/6 11:20 am

地に沈んだ「向こう三軒両隣」。

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 良き時代と言われた昭和は、「向こう三軒両隣」が日頃の感覚であった。その昭和に生まれた筆者としては、現在、都市部に住んでいるとしても、近所のご老人や子供達を気遣う気持ちはないと言っては、嘘になる。

 或る時、近所のご老人(高齢女性)と立ち話をすることがあった。ご老人曰く、「最近、高齢となって、腰や足の痛みもあり、ちょっと野菜を買いに行くにも大変なんです。主人も免許証を戻そうかとも言ってますし。また、近場の共同畑で、茄子やニガウリ、キュウリなどは作ってはいるけど、段々と辛くなって・・・。」と、筆者に愚痴を交えての弱音を吐いていた。

 筆者は取材方々、地方の物産館などに立ち寄ることもあるので、「では、名刺の裏に大きく私の携帯電話を書いておくので、何か必要なものがあったら、遠慮なく連絡してください!」と言って、名刺をご主人の分を含め2枚手渡したのであった。

 それから数日後、たまたまお縁近くにそのご老人が居たので、「明日、物産館に行くので、カボチャとか人参とか買ってきましょうか!?」と言うと、豹変したように、怪訝そうな顔で「いえいえ、結構です。」と、数日前とは全く別人のように断りの言葉だけが飛んできたので、少々考え込んでしまった。要らぬ世話だったのかと・・・。

 実は、日頃のそのご老人の挙動を見ていると、すこぶる特徴的なものがある。筆者が取材から戻り、車を駐車場へ入れようとすると、必ず、お縁のカーテンが揺れ動き、チラチラとこちらを見ている。時には、わざわざ玄関から出てきて、咳払いやご主人との会話で大声を上げて、その周りをウロウロしている。認知は入っていないが、どうも気になるらしい。

 これは何度も迷惑を被った話だが、常々、そのご老人の息子たちの公道における無断駐車で、何度か苦言を呈したことがあった。それが、ご老人や息子たちの記憶に、筆者が「悪玉菌」として刻み込まれているのだろうと。しかし、原因は、向かいの筆者の駐車場の真ん前に、駐車するという違法行為をしているのだから、逆恨みがその家庭内の認識となれば、「向こう三軒両隣」どころの話ではない。

 だったら、愚痴を交え、困り果てたようは言葉をこちらへ発するものではなさそうな・・・。このように、些細なことではあるものの、良き時代の「向こう三軒両隣」の心は、根こそぎ地の底に沈められているらしい。特にそのご老人の家庭では、顕著なようだ。

 素直になれないご老人は、決して幸福な道を歩んでいない。心温まる人生を一日一日歩んでいるご老人ならば、もっと日頃から笑顔が多いはずであると、妙な歪みを感じながら、「信頼」という言葉さえ無くしてしまったご老人の行く末を案じるばかりとなった。

 つい最近、スーパーボランティアのご老人が報道を賑わせているけれども、神様仏様のような人物は、すこぶる稀有な時代となっている。対価を求めないのがボランティアの真の姿。そのご老人の執念が幼い子供の命を救ったというニュースを拝見する度に、本来の日本人精神文化について、強いメッセージを受けたのだった。・・・言葉は悪いが、目の前のご老人とは雲泥の差であると・・・。

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  • posted by Chikao Nishida at 2018/8/20 12:00 am

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