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人間性が全てを物語る・・・

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 グルメは仕事柄、取材対象の一つの柱でもあった。特に、数年前に日本鉄板焼協会(全国から800人ほどのシェフが集まる社団法人)の特別顧問を受け、五つ星ホテルレストランや街場の有名レストランなど、多くのシェフたちとの出逢いがあった。筆者の経験談ではあるが、出逢ったシェフの中で、「この人物は凄い!」と思ったのは、極僅か。

 その極僅かな職人は、新潟県出身も居れば、長崎県、福岡県、熊本県の出身など、全国各地から都市部に出て、凄腕の料理長として頑張っている人物である。時には、父親が寿司店を経営しており、その背中を見て育ち、独立した職人も居た。

 彼らは、他の底辺層のシェフと比較するのは失礼な話だが、とにかく研究熱心で、学び方も遊び方も秀でている。常に礼節を弁え、人間学もしっかりと心得え、彼らなりの揺るがざる「職人としての哲学」を持っている。

 しかしながら、ここ数年間に出逢った料理人のほとんどは、正直なところ、世の中を知らない人物が多かった。つまり、「燕雀知らず天地の高さ」である。始末に負えないのは、礼節も弁えず、思考深度が浅く、ボキャブラリーに乏しく、ただ、お祭りごとには馬鹿騒ぎをする人物である。

 地方の政治屋の金魚の糞のように動く人物。稚拙な思考による馬鹿騒ぎ。大切な顧客を軽視し、身勝手な挙動を採るお馬鹿が居たのである。提言や注意を受けても、全く聞く耳などない。特に、組織で仕事をしたことのない料理人は、無礼者が多かった。ローカルスタンダードで塗りつぶされた、身の程知らずの人間があちこちに・・・。

 突出した凄腕職人が創り出す料理が不味いはずがない。ところが、前述底辺層の料理人の作る料理は、ワンコイン程度のB級料理で、大変お粗末なものばかりである。料理を舐めているのか、顧客を騙しているのか分からないが、チャーハンの具材を見ると、「ちょっと待て!」と、家庭のチャーハンがずっと旨いぞと、言いたくなるほどである。

 足軽の料理人はメディアの取材にすこぶる弱い。一瞬にして舞い上がり、自分自身が有名人になったかのように振る舞うのである。実に情けない。己の技量がどれほど低いのかも忘れ、話題性ばかりに気を取られてしまうのだろうか。言葉は悪いが、「質の悪いガキの集団」にしか見えないのだ。

 批判も評価もしたくはないものの、顧客を見下げる料理人は許されるものではない。そんな下劣で、勘違い、はき違いしている料理人の料理が食べれるはずもないからだ。心無い料理を食すよりも、コンビニのレトルトを食した方が、ずっと安堵感があると言うものだろうと。

 職人気質には頑固者が多いけれども、どんなに料理が凄くても、最終的な価値というものは、その職人の「人間性」にあることを頭に入れておく必要がある。

 話は変わるが、写真下はメガネの職人から創ってもらったメガネである。入念に顧客にフィットするか否かのシミュレーションをしており、出来上がったメガネ自体に、その職人の拘りと自信が見え隠れする。勿論、そこには前述の「職人としての哲学」があった。よって、この満足感と安心感は、お金に換え難いのだろうと・・・。


▼フランス製のメガネフレーム(メガネのOCHIAI/山鹿市)
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  • posted by Chikao Nishida at 2017/5/10 12:00 am

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