
何十年ぶりだろうか、唐突に秘境 五家荘(熊本県八代市泉町)へ足を運ぶことにした。
熊本市内中心部から車で約2時間ほどかかるが、今回は、九州自動車道(熊本I.C.〜松橋I.C.)から美里町へ入り、それから山道をラリー車のように、アップダウン激しい、くねくねしたスネイキーロードを突っ走った。
正直なところ、秘境 五家荘は、筆者がよく足を運び入れる熊本県北部の矢谷渓谷や岳間渓谷の比ではない。延々と1時間ほど、そのスネイキーな狭い道を走って行かねばならなかった。
ウィークデイなので、逆方向からの車は少なかったものの、秘境まで続くガードレールは、どこもかしこも車がこすったりぶつかったりした跡が生々しく、歪み錆びていた。
想定外の山々の深さを実感しながら進んで行くと、途中途中に日本昔ばなしのような光景が眼前に広がってくるのだ。空気は澄み渡り、ぼちぼち紅葉した木々の葉は、すこぶる美しく輝き、透明感があった。
ナビを見ると、くねくねした道が先へ先へと続いている。見なければよかった凹むほど、くねくねがたっぷり残っているのである。天候が良かったので、事故なく楽しいツーリングとなったが、後から、カメラを持つ手が少々痺れているのに気付かされた。
何はともあれ、秘境 五家荘 平家の里は、数百年昔の和の國にワープしたようなところである。しかしながら、この素晴らしさを伝えるには、筆者の拙い表現では物足りないのではなかろうかと・・・。
ふと思ったことだが・・・このように無傷の大自然は子々孫々まで残してもらいたくもあり、行政側に対しては、秘境らしい「素朴な食文化」の向上と、休憩所や清潔なトイレの設置、安心安全な道路環境を整えて頂ければと感じた次第。
最後に、現地のご老人が、にこにこしながら「最高の紅葉狩りは、11月10日頃でしょうかね!」と。






▼取材風景

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