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りんご漬けの人生となり、良かった事、悪かった事・・・

▼Apple社のApple Watch シリーズ7

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 1984年に出逢ったMacintosh(現在のMac)。当時、新聞社時代の話。周囲はほとんどがNECばかりだったが、ただ一人だけ謀反を起こして、Appleを選んだ。

 理由は簡単な事で、スプレッドシートやグラフ、更にはドローイングがガチガチの動きのMS-DOS(WINDOWSの前身)と比べ、柔軟性に富んでいたMacのアイコン、豊富なフォントに一目惚れしたのだった。SHARPやその他メーカーのマシンを入手し遊んでいたが、ペットの様な風貌のMacは実に可愛かった。

 スティーブ・ジョブズの原点と言える、タイポグラフィーが起因となっているので、当然の如く、近未来のDTP(デスクトップパブリッシング)を想定しており、画面上をデスクトップというイメージの中で作業をしているのが、自分だけのバーチャル空間のようで、これまた嵌ってしまったのである。

 1984年となれば、今から38年前のこと。パソコン画面にゴミ箱が設置してあり、各アプリケーションは全て同じパターンで作業ができるので、取扱説明書など全く必要とせず、他のデバイスを接続するにも至極簡単であり、全く作業に戸惑うこともなく、仕事に全集中できたことを思い出す。

 今では、このデスクトップもアイコンも、更にはマルチタスクも当たり前の時代となっているので、Z世代には全く新鮮さもない記事かも知れない。ただ、アナログ時代に大きなウネリを齎したのがこのMacであり、当時の家電製品にまで衝撃を与え、デザイン性重視の方向に転換させたのもMacであった。

 一度はApple社を離れたスティーブ・ジョブズ。彼が再びApple社に戻り、全業界を圧倒するようなマシンを、1998年5月6日に発表したのである。それが、同年8月に発売が開始されたiMac。初代のボンダイブルーのiMacは世界中でセンセーションを巻き起こし、オシャレなパソコンとして人気を博した。

 筆者は、若くして新聞社を退職し、現在の会社を立ち上げたのが1990年10月1日。勿論、Macintosh II-fx、II-cx、SE/40などのメインパソコンやSilicon Graphics Iris2基がオフィスに鎮座していたが、早速、色鮮やかなiMacを取り寄せ、スタッフ専用のペットとして活躍することになった。

 話は前後するけれども、ジョン・スカリー時代のApple社は迷走しており、当時の製品のデザインなどは頂けず、スティーブ・ジョブズやスティーブ・ウォズニアックがガレージファクトリーで夢に描き具現化してきたものとは別物で、今でも思い出したくないほどの劣悪なものであったと記憶する。

 AppleのMacintoshとは、確か、朧げながらカナダ産の小さな姫林檎ではなかったかと。ちょっと齧ってみたくなるほど、美味しそうなりんご。それが、Appleのロゴである。1984年からりんご漬けになった筆者は、それから、起業後も染まりに染まり、現在でもこの新興宗教だけは抜けられないのである。

 前置きが長くなったけれども(いつもの癖)、結論として、りんご漬けになって良かった事は、常に柔軟な思考回路にて仕事に傾注できる事だろうと。ただ、悪かった事は、数十年の間、マルチタスク的思考回路となっているが故に、一気に自分の思いを他人に語ると、宇宙語に感じられる点であろうか。

 何はともあれ、多くの人々の人生を変えてしまうほどの魔力を持つMacの思想は、現在でも、心から感謝するばかりである。このマシンがなかったら、楽しい仕事環境は無かったろうし、現在のSNS時代にも乗り遅れるばかりか、四則演算の堅苦しい業務のフローチャートに、仕事を放棄していたかも知れない。

 因みに、筆者が長年培ってきたICTノウハウを提供すべく「New ICT For You:西田親生のICTプロ並みZOOMセミナー」を推し進めている段階であり、少しでも多くの人たちに、このリンゴ漬けの楽しさと自己研鑽ツールとしての素晴らしさを伝える事ができればと、孤軍奮闘しているところである。


▼昔のペット
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▼Macにはコーヒーが一番!
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写真・文責:西田親生

                     

  • posted by Chikao Nishida at 2022/4/24 12:00 am

最高のものへの拘りを・・・

▼写真はイメージ(拘りの料理:細川/熊本ホテルキャッスル)

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 久しぶりに、古びたiPhoneを眺めていた。iPhoneを最初に手にしたのはSoftBankが発売した時だったが、それから、docomoも5年遅れで発売に踏み切った。今まで何種類のiPhoneを購入したか忘れてしまったが、少なくとも2社のiPhoneを5台か6台使ってきた。勿論、iPhoneはスティーブ・ジョブズの拘り抜いた「芸術品」の一つである。

 ここで、1984年まで遡り、初めてMacintoshを手にした時の事を振り返ってみることにする。当時、Macintoshは、徹底したヒューマンインターエフィスを格納し、世界のパソコンに多大なる影響を与えた。当時のお洒落で解りやすいマニュアルブックやフォントなど、比類なき規格外の「芸術品」であった。

 しかし、最高の物づくりへと突き進むジョブズの拘りは際限なく、逆に分厚いマニュアルブックを不要とした「芸術品」を作り出した。それが、iMacであり、iPhoneの前身となるiPodである。特に、iPodは、音楽をカセットテープで購入し、ウォークマンで楽しんでいた時代を、完全にひっくり返すことになる。

 音楽のメディアも、レコードからカセットテープ、そしてCD、MDへと移行したが、ジョブズの本物への拘りとイノベーションの速度に追いつけず、結局は、iTunesの登場にて、音楽業界もメディアも一変したのである。・・・不沈戦艦SONYの戦略が、にわかに弱体化していった。(ジョブズはSONYと組みたがっていたのだが・・・)

 Macintoshの影響を受けて、WINDOWSのOSも模倣に走る。ボタンだらけのガラケイもiPhoneのようなスマホに変身し、iPadを模倣した他社タブレットがわんさとパソコンショップに陳列されるようになった。しかし、どれを見ても、悲しいかな、ジョブズの模倣にしか過ぎない。

 「Think different」をキャッチフレーズに動き出したApple Inc.は、瞬く間に世界の巨大企業となり、姫林檎を齧ったロゴマークが、世界ブランドとして、エンドユーザーの心を轟々と音を立てて引っ張っていく。常にシンプルでコンシューマー満足度を見据えて開発に臨んだジョブズの大偉業である。

 筆者も、プロとしての仕事に就いてはいるものの、「最高のものへの拘り」が微塵でもあるか否かを自問自答してみると、情けないやら、答えは「ノー」となる。それなりに「最高のものへの拘り」を持ってはいるが、まだまだ完成度が高いとは言えない。

 しかしながら、ジョブズの偉業を何度も何度も思い浮かべるだけでも、体全体が熱くなってくる。ボルテージがどんどんと上がってくる。妥協を許さぬ商品開発から、卓越したプレゼン能力、更に、ファションブランド商品を販売するようなアップルショップと・・・ジョブズの「完全主義」に圧倒されながらも、体の芯から勇気付けられる。

 末筆ながら、筆者がApple信仰者となったのは1984年だが、起業して心を強く揺さぶられたのは、1991年に出逢った恩田英樹氏(フォーカルポイント株式会社創始者)の存在である。それから既に28年が経った。3年半前の熊本地震の時に、同氏から逸早く「心配メール」が飛び込んできた。本当に有り難く、安堵したのだった。


▼写真はイメージ(拘りの料理:細川/熊本ホテルキャッスル)
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▼写真はイメージ(拘りの料理:細川/熊本ホテルキャッスル)
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文責:西田親生

                             

  • posted by Chikao Nishida at 2019/9/16 03:24 am

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