The Rosetta Stone Blog

鮓 枉駕(総集編)

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 本日は、先般から連載して来た「鮨 枉駕(おうが)」の総集編である。

 12年前に出逢った職人 木村聡文さん。当時、ホテル日航熊本7階にある、寿司カウンター弁慶で働いていた。現在、ロゼッタストーン会員でもあり、博多で人気寿司店として頑張っている「鮨と和の食 清吉」の店主 岡本毅さん(当時、寿司カウンター弁慶の料理長)の後輩でもある。

 10月1日、執務用のデスクに置いてあった案内状。誰から来たのだろうと、開封してみると、それが木村聡文独立の嬉しい知らせだった。昨日の様に鮮明に覚えている人物だったが、博多で独立するという知らせを聞き、間髪入れず、お祝いの電話をしたのだった。

 積もり積もった話を互いにしたのは良いが、筆者の心は既に博多取材に動いていた。プレオープンは10月2日と言うので、3日に新幹線に乗り、「鮨 枉駕」へ足を運んだ。タクシーで片道1000円前後で行けた。博多駅から凄く近かったので、驚いた。

 しかし、タクシーから降りたものの、同店の入り口が分からない。何度か覗き込んでいたら、道向かいのおばさんがやって来た。・・・有り難い事に、「あら、取材か何かしら。ここですよ、ここです!」と、入り口を開けて、筆者を誘導してくれたのだった。

 カウンター8席の、隠れ家的な寿司店だ。店内は木の香りが充満しており、「これが和の世界なんだよね!」と呟いた。

 到着して互いに挨拶を済ませて、早速取材に入った。店主お任せのコースのようで、それを次から次へと撮影して行った。実は、この日の睡眠時間は2時間半程度。朝食もせず、新幹線に乗り込んだので、撮影中に腹の虫が高らかに鳴っていた。普段はある程度胃袋に何か入れて撮影するので、今回は胃袋が捩れるほど、撮影が辛かった。・・・と言うか、余りにも旨そうで、フォーカスが定まらない。

 37歳にして独立。人として一番力が出る年齢でもある。筆者も新聞社を経て、現在の会社を創立したのは34歳の時。当時を思い出した。何から何まで、オフィス内の機材や人の世話を、独りでしなければならなかった。10月1日が当社の創立記念日で、この取材の2日前にちょうど24周年を迎えたことになる。

 若い人たちが独立して頑張る姿を撮影するのは、すこぶる気合いが入る。怒濤の勢いで、シャッターを押しまくる。何の打ち合わせも無く、ひたすら店主がサーブする器を覗き込んでは、パシャパシャと撮りまくったのである。

 人の縁は不思議なものだ。12年前に出逢った人物と、12年後にこうやって同じ場所で、夢を語り合えるとは幸せな事だと、頷いてしまった。そこには、店主の弟さんの姿もあった。兄弟で踏ん張って、この店をどんどん大きくして行くのだろうと。

 ところで、今回の取材を思い起こして不思議な事が沢山続いたというのを、ここに記しておきたいと思う。

 一つは、殆ど案内状の中身は社員に開封させて判断されていたのだが、今回に限っては、私のデスクの中央に未開封のまま置いてあった事。次に、間髪を入れず、祝いの電話を掛けた事。そして、翌々日には博多に足を運んだ事。更に・・・店主への土産に思い付いたのが球磨焼酎(1977年もの)の原酒。・・・実は、店主は1977年生まれなのだ。その木箱入りの焼酎が、たまたま熊本駅の売店に置いてあった事。

 たぶん、良縁のいうものは・・・何の障害もないこのような流れがあるのだろうと、僅か数日前の事を回想したのだった。

※枉駕=わざわざ乗り物の進路を変えて、お客様が来てくれる事への感謝の意が含まれいる。(枉駕来臨)

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【鮓 枉駕(すし おうが)】
 店主:木村聡文
 〒810-0003 福岡市中央区春吉3丁目14−32 
       サンライトマンション1F
 TEL:092-741-7011
 ※営業時間:17時〜24時(OS:23時)
 ※定休日:日曜日・祝日

                   

  • posted by Chikao Nishida at 2014/10/9 12:04 am

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