
一昨日、「鮓 枉駕(木村聡文店主)」がプレオープンした。開店当日はてんやわんやだろうと思い、初日を外して、二日目にお祝い方々、博多に足を運んだのである。同氏とは10年振りの再会であろうか・・・久し振りの再会に、話が弾み、取材どころの騒ぎではなかった。
思い起こせば、彼との初めての出逢いは、ホテル日航熊本の寿司カウンター弁慶だった。それは、12年ほど前の事。当時、29歳で料理長として博多から来ていた天才鮨職人 岡本毅氏がカウンターの対面に立ち、その横に木村聡文氏が居たのだった。当時、彼は確か25歳だったと記憶する。
数日前に、その木村氏から案内状が届いていた。開封すると、その彼が独立を果たし、「鮓 枉駕(おうが)」をオープンさせるという、大変嬉しい知らせであった。深夜であったが、早速、彼に電話をして、今回の再会となった。・・・流石に、独立を果たした人間は、すこぶる気合いが入っており、その目はキラキラ、いや、ギラギラと光り輝いていた。
どんな業種業態であっても、創業するのは容易に出来るものではない。親方としての覚悟が必要になる。これから幾度となく波状攻撃のように大なり小なりの悩みやトラブル等に直面するであろうが、一度、独立を決意したからには、二度と後戻りはできないのである。それも、先代からの家業を継ぐのとは少々異なり、日々見えざる敵と闘いながら、自らレールをしっかりと敷かねばならないのだ。
筆者は、昨日午後1時半に「鮓 枉駕」に到着した。博多駅からタクシーで1000円前後で行ける距離だ。・・・それから取材や試食を含めて、僅か3時間半の中で、しっかりと親方としての意気込みやこれからの展開、夢を伺った。同店の場所は、そんなに人通りが多いところではないが、何となく、「隠れ家的なお洒落な店」という感じがする。
これからが、大勝負。先輩格の岡本毅氏が店主をしている「鮨と和の食 清吉」は数年前に、某テレビ局の人気コンテストで、博多で三本指に入った実績を持つが、彼もそれに追随して、彼なりのユニークさを精一杯発揮して、話題の鮓店になるよう祈りたいと考える次第。
さてさて、本日からスタートした、「鮓 枉駕」の連載。・・・明日からは、今回試食した料理を順次紹介して参ろうかと・・・。




【鮓 枉駕(すし おうが)】
店主:木村聡文
〒810-0003 福岡市中央区春吉3丁目14−32
サンライトマンション1F
TEL:092-741-7011
※営業時間:17時〜24時(OS:23時)
※定休日:日曜日・祝日
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