ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

Forecastができない人たち・・・

※記事と写真は関係ありません
▼ヒョウモンチョウ

SAKIYOMI-001



 Forecast(予測、予想)ができぬ人は、何らかのトラブルの元凶となり、周囲に迷惑を掛けてしまうことがある。

 数日前に、アフガニスタンの祝砲の報道で、機関銃のトリガーを引き、無数の銃弾を空に向けて撃つ人たちの姿を見た瞬間に、「あんなに密の状態で撃ってたら、必ず死者が出るよ!」とスタッフに言ったら、案の定、今日のニュースでは70人以上の死傷者が出たと報じている。

 これこそ、Forecastができない人たちの稚拙な行動の典型的なものとして、苦笑してはならないが、理解に苦しむばかりであった。Forecastができない人とは、後先考えずに、行き当たりばったりの所業を日常としている人のことを言うが、我々の周囲も頻繁に出没している。

 以下に例を挙げて、Forecastができない人の失態のメカニズムを解明してみようかと。

1)冠水した公道を突っ走る車
 豪雨にも関わらず、冠水状態で普段通りのスピードで走る車の運転をする人。水が溜まっていれば、車のタイヤが水を跳ねて、歩行者に大量の泥水を掛けることになるといったForecastができない人の日常的な迷惑行為である。

2)塩っぱい料理
 舌馬鹿なのか、酒飲みなのか、体調が悪いのか、時折、塩っぱい料理をサーブされることがあるが、これもForecastができない実例だ。塩の量を少なめにしておけば、お客は岩塩を加え、好みの味に仕上げることができるが、塩が濃すぎると薄めるのは不可となる。

3)電子レンジで温めすぎた器
 電子レンジでスープを温める時に、器が熱くなるというForecastができていないと、素手で器に触れて、火傷する。また、アルミホイルで芋を包み、電子レンジの「レンジでチン♪」を選び、バチバチと火花が散っている。それも、Forecastができない人の失態である。

4)虚言の先を読めない愚行
 お客のクレームに対して、目の前の事だけでいっぱいいっぱいとなり、虚言で済ませる人がいる。この無責任なる虚言が、後からバレバレとなり、小さなトラブルだったはずが、結局、会社の代表者までが謝罪文を書くことになり、周囲の皆が嫌な思いをする。

5)ノーマスクで喋りまくる
 コロナ禍の時代、ウィズマスクでの食事はニューノーマルとして、ルールとなっている。ノーマスクでワイワイと話しまくり、大声で笑う人もいる。これも、エアゾルとなり周囲の人たちに迷惑を掛ける(感染させる)ことになるが、そのForecastさえできないケース。

6)ロングスカートで自転車
 ロングスカートやパンタロンのような服を来て、自転車でスイスイと走り去って行く。しかし、急に倒れ込む自転車。スカートやパンタロンが車輪に巻き込まれ、布は破れ、油で汚れてしまっている。これもまた、Forecastができない人の失態である。

7)ガソリンスタンドで咥えタバコ
 ガソリンスタンドで給油中する時に、咥えタバコのままの人。一瞬にして、給油口から出てくる揮発性の高いガソリンに引火して、車が燃えてしまった。爆発まではしなかったが、熊本市内の某ガソリンスタンドで実際に起こった事件である。

8)SNSの行動履歴で赤恥
 公職に就いている人物が、足を怪我したとか、ワクチン接種したとか、個人的にどうでも良いことを、写真付きで呟いている。また、某会社トップが、キャバクラなどで多くの女性に囲まれピース。後々、赤恥をかくことになるが、これもまた、Forecastができないケース。

9)人工着色料入りのニッケ水を飲む童(わらべ)
 健康被害を心配する両親や祖父母。遊びから帰ってきた子供に「ニッケ水を飲んだでしょ!?」と聞かれ、首を横に振る。そこで祖母が「舌を出してみなさい!」と言われ、イヤイヤながら舌を出すと、緑色に染まっている。これも、Forecastができないケース。

10)「あの旅館の料理は美味かった!」と自慢げに言う旦那
 テレビを見ている旦那と嫁。旦那が「コロナ禍でも終われば、あの旅館に行こうかね!あの旅館の料理は美味かった!」と自慢げに。間、髪を居れず、嫁曰く「あのお、私、その旅館に行ったことないんだけど!」と怒り心頭。完全に、脳内でForecastができないケース。

 結局、何か言ったり、行ったりした結果が、どのようになるのかのシミュレーションができない人が、上記のような失態を繰り返しているのである。所謂、原因と結果のプロセスも何もかも、頭にない状態である。だから、周囲の人たちへの配慮もなければ、泥水が物理的にどう跳ねるのか、ガソリンに引火したらどうなるのか、一般人が公職の人のプライベートを何故苦笑するのか、危機管理が無いどころか、原因と結果も見えていないことになる。だから、全てにダメダメForecastと看做される訳だ。

 また、何も変化はないが、楽しいこともシミュレートできない、被害妄想の人もいる。過敏すぎるForecastによって、自分自身を雁字搦め(がんじがらめ)にしてしまい、コンクリートで固められた人生を歩む人である。それは、他に迷惑をかけないのであれば、その人の人生観なので、何も問題はない。

 今回のテーマである「Forecast」。一端の社会人であれば、せめて先読みができる人間であるべきであり、その「Forecast」のスキルによって、人生が変わってくることになる。因みに、プロ棋士たちの「Forecast」」は百数十手を先読みすると言われ、そこまでくると「神業」となる。

 最後に、今回の自民党の総裁選については、国民第一主義の「Forecast」で動いて欲しいものである。先読みを間違えれば、国全体が疲弊し、後戻りができなくなる可能性もあるのだから・・・。

SAKIYOMI-002


SAKIYOMI-003



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link
◎ロゼッタストーンBLOGニュース
 https://www.dandl.co.jp/rsblog/Link
写真・文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2021/9/6 12:00 am

部下のマネジメント術・・・

※記事と写真は関係ありません
▼鞠智城跡(熊本県山鹿市)

aseri-003


 部下のマネジメントにおいて、頭を痛めている上司は多い。出来の良い部下ならば、何のストレスなく上司として指示を伝えられるが、出来の悪い部下には的確な指示を伝えることができず、生産性のないものばかりが生じてしまう。無駄な時間と労力、そして苛立ちだけが上司を襲う。

 ここで問題なのは、一人一人の部下を天秤に掛け、日頃から部下の優劣把握に力を注ぐあまり、生産性のある業務を部下へシェアリングできているかの検証を忘れていることが多々ある。更に、上司としてのコマンドが、無意識の内に感情的な差別行為に至っている可能性も高い。

 よって、部下のマネジメントを円滑かつストレスなく行うには、先ず、上司自らが範たる上司として立派な人格を備えているかが問題だ。部下の失態へ罵詈雑言を連発し、責めまくるのは誰にでもできる蛮行。小言や嫌味を言うのが上司の役割ではないことを肝に銘じて、自己改善から始めるべきだ。

 悪しき昭和の上司と部下の関係は、日頃から付き合いの良い部下を善しとしたり、イエスマンを昇進させたり、個人的な好き嫌いで上司と部下の関係が成り立っていた。だから、処世術ノウハウ本が売れたり、会社内では姑息な濡れ衣、誹謗中傷、揶揄、虚言などが横行し、筋の通らぬ事が罷り通っていたのである。

 上司として、部下の信頼を得ているのか!?昔の映画「コンバット」のサンダース軍曹のような上司であるかを自問自答してみればよく分かる。部下の失態をサンダースは叱責せず、常に部下の盾となり、最前線で戦い、突進して行く。部下は、中隊長よりもサンダースに命を預けていた。

 このような上司と部下の関係が理想ではあるが、なかなか、日本の実社会では稀有なること。今や、恐怖政治による上下関係なんぞ、独裁者の幻想でしかない。仕事の上下関係を、プライベートにおいても上下関係を強いていた日本の悪しき慣習として、語るにも値せず、失笑ものとなる。

 表題の「部下のマネジメント術」は、実は、上司として己のマネジメントができなければ、部下の信任を得ることもなく、業務が円滑に、それも楽しくシェアリングできるはずがない。要は、敬愛に値する上司として部下の心を受け止め日々努力することが、部下のマネジメントに直結することを再認識すべきとなる。

 一部の部下のみを依怙贔屓(えこひいき)して、部下の業務を査定してはならず、出来の悪い者へ恫喝したり叱責したりせず、部下には、どこに原因があるのか、どうすれば失敗しないのかをしっかりと理解させることで、はじめて次のステップへ誘(いざな)うことが可能となる。

 失敗した本人への指摘と改善は必須だが、周囲の他の部下や同僚に対して、万が一、失敗した人間を晒し者にしている上司がいれば、それは悪質なパワハラ行為となるだけの話。何の問題解決にもならず、部下全体の統率もままならず、落ちこぼれが一層加速し、離脱する者が急増して行く。

 「この野郎、ふざけるな!何やってるんだ!」と威嚇するのは、上司としては大人気なく、人間失格。勿論、人の命を預かるような業務であれば、絶対に失敗は許されないけれども、物腰や指示の仕方次第では、叱責された部下は目を瞑り、耳を塞ぎ、改善の糸口を見出すことは不可となる。

 過去の記事に何度も記した通り。「失敗は最高のオポチュニティ」と言うように、一人の部下の失敗を、上司及び同僚とも共通した最高の学習素材としてミーティングで共有し、二度と同じような失敗がないように諭すのが上司の役割である。しかし、そこで晒し者にする手法を使う上司であれば、降格すべき対象は能無し上司である。

 職位に溺れている上司が、部下のマネジメントで頭を痛めるのは当然の報い。更に、保身のために責任転嫁して、部下に矛先を向けることもあるが、先ずは、上司としての言動の適正チェック、範たる上司となるための努力を惜しんではならない。そこに気づけば、部下のマネジメントはすこぶる穏やかで、頭を痛めることなど激減するに違いない。

 ただ、上述のように、上司自身が己を改め、全てにガラス張りの情報共有、称賛のマネジメントに当たったとしても、或る部下が社内ルールを守らず、業務命令に従わず、社内風紀を乱すようであれば、「解雇」の道を辿らざるを得なくなる。されど、元々その人物を採用したのは経営側なので、選任の責任は決して軽くはない。

 最後に、オフィシャルにおいて仕事さえできれば、プライベートは無関係と言い放つ人も多い。正解は、オフィシャルとプライベートのそれぞれの領域を区別すべきであり、プライベートに無断でオフィシャルの土足を持ち込むことは許されないと理解しなければならない。

 しかしながら、プライベートにおいて何らかの犯罪に関わっても、仕事が捌けるからとプラスマイナスゼロで帳消しになるはずもなく、公序良俗に反する行為であれば刑事罰に処せられる。当然の如く、会社自体も社会的信頼を失墜するのだから、残念ながら、有無を言わさず解雇処分となる訳だ。

 結局、皆がオフィシャルにおいてもプライベートにおいても、「積善之余慶」の精神を持ち合わせていれば、下らぬ事でさざ波も立たず、理想的なマネジメントが行き届く「最優良企業」として育つことになる。


▼田畑(熊本県山鹿市)
aseri-002


▼上内田川(熊本県山鹿市)
aseri-001



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link
◎ロゼッタストーンBLOGニュース
 https://www.dandl.co.jp/rsblog/Link
写真・文責:西田親生

           

  • posted by Chikao Nishida at 2021/9/5 12:00 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp