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上内田神社の彼岸花・・・

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 熊本県内あちこちで、彼岸花が咲き始めたという情報を得た。炎天下、木陰のある場所を求め、午後2時40分を過ぎていたが、熊本市を出て、山鹿市菊鹿町にある上内田神社の彼岸花を撮影することにした。

 熊本市中央区から約34キロほどのところ(国道3号線、県道37号線経由)に、上内田神社(山鹿市菊鹿町)がある。時間帯としては渋滞がなさそうなので、45分ほどで到着予定。食後間もないので、睡魔に襲われそうになるが、しっかりと目の玉を剥き出して、同神社へ向かった。

 あと5分ほどで到着予定となり、走行中の前方左右を見回すと、少々乾き気味だが彼岸花が点々と咲いている。撮影するには、炎天下では無理なので、同神社の木陰に咲くものが最適であろうと。予定より5分ほど早く到着。幸運にも、神社境内の木々の横に、美しく咲く数本の彼岸花の姿があった。

 午後5時頃には熊本市内に戻りたいので、20分ほどの取材時間にて、同神社を出発する必要がある。苔むした神社境内は、炎天下の撮影と比べれば、天国である。勿論、藪蚊やダニ対策の虫除けスプレーを足元、両手、首筋へ噴霧し、撮影を始めたのだった。目の前に小さな蛙がピョンピョン跳び回っている。

 すぐ横を流れているのは、上内田川。今日は水量が少なく、静かなものであった。向こう岸は、低い棚田に稲穂の緑が一際美しく、白雲と青空が稲穂の脇役としてしっかり仕事をしてくれている。ミニ・ヘリコプターのエンジン音が聞こえてきた。防虫のための噴霧作業なのか、稲穂の先スレスレを低空飛行して噴霧開始。

 何とも、長閑で目に優しい風景だろうと。日頃の都市部の景観とは別世界。少しでも自然に近づき、花を愛で、それらを撮影するとなると、寿命が数年長くなるように思えてならない。因みに、この地の米は上質で美味と人気だが、流石に、冷たく清らからな上内田川の水の恩恵なのだろうと。

 時計を見ると、午後4時15分を過ぎていた。車のエンジンを掛け、一目散に熊本市を目指す。到着したのは、ギリギリセーフの午後4時54分。僅か、往復2時間少々で、同神社の彼岸花を撮影できたのだから、今日は幸運であった。毎日多忙だと嘆くよりも、時にはミニツーリングも乙なものである。

 熊本県山鹿市菊鹿町に番所という、棚田と彼岸花で有名なところがある。今回の上内田神社から、5キロ少々先にある。可能であれば、番所の棚田パノラマ映像でも撮影できればと、後ろ髪を引かれる気持ちを押し殺し、戻ったのである。しかし、次回は真紅の彼岸花が咲き乱れていれば良いのだが・・・。


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▼本日の取材前ランチ(とろとろ玉子の玉天丼/熊本ホテルキャッスル)
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写真・文責:西田親生

           

  • posted by Chikao Nishida at 2021/9/10 12:00 am

能ある鷹は爪を隠す・・・

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 写真上は、熊本ホテルキャッスル 細川の脇宮盛久和食料理長の笑顔である。自称グルメ難癖男の筆者が、常々お世話になっている和食のプロフェッショナル。研ぎ澄まされた感性を持ち、気さくで白黒はっきりしたところが素晴らしく、厳しさと優しさを兼ね備えた人格者と看ている。

 時には電話で近況を話したり、時にはダイニングキッチン九曜杏にて直接談笑する仲となった。同料理長は、「如水」をよく理解していて、物腰柔らかい中に、喜怒哀楽もはっきりしている。「虚言」を好まず、約束事をしっかりと守る人柄として、勝手ながら敬愛している次第。

 同料理長は若くして黄綬褒章を受章しており、周囲の和食のプロ仲間からも絶大なる信頼を得ていると、筆者なりに受け止めている。以下の料理群をご覧頂きたいのであるが、同料理長が織りなす和食は秀逸極まりなく、特に盛り付けに「拘り」と「遊び」、そして「祭り」を感じるのである。

 これらの料理群は、同料理長黄綬褒章受賞記念(平成三十年)として、当時、期間限定にてサーブされたコース料理。今でも、一つ一つの料理の香り、温度、風味、空気感を昨日ようによう覚えている。よって、記憶に刻まれた大切な料理写真として、今も尚、クラウドに大切に保管している。

 或る日のこと、ご本人に和食について質問した事があった。同料理長曰く「私は盛り付け、飾り付けが好きなんです。今回のような特別料理となればボルテージが上がりますが、お客様が目を丸くして美味しい美味しいと言って頂く時が、一番ですね!」と、ニコニコと語ってくれた。

 同料理長については、残念ながら、料理のプロセスや盛り付けの仕上げの瞬間を直接取材したことはない。日頃から寡黙な人柄なので、言葉は適切ではないが、地味な方に属するプロフェッショナル。「能ある鷹は爪を隠す」の典型でもあり、田舎熊本には勿体ないほどのレベルである訳だ。

 グルメに興味のある方、熊本ホテルキャッスルにお立ち寄り頂く方には、機会があれば、脇宮盛久和食料理長をご指名され、個室細川にて、大切な方々との誕生会や記念日などで、脇宮流和食の祭典をご堪能頂ければと。勿論、遅くとも1週間前にはご予約されることをオススメしたい。

▼脇宮盛久氏黄綬褒章受章記念特別料理(平成三十年)
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  • posted by Chikao Nishida at 2021/9/9 12:00 am

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