ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

松島観光ホテル岬亭の鉄板焼!!

▼橋本久美子女将

DSC_5537


 久しぶりに、松島観光ホテル岬亭へ足を運んだ。急に決まった、天草行き。昼はオニギリ1個程度で済ませ、同ホテルの鉄板焼レストラン「杏布炉舎(アンブロシア)」の取材に備えた。

 たまたま松島町近郊に用があると言うので、親しい友人が車を出すことに・・・。取材機材が重く、それにノートブックやケーブルなどを持ち運ぶとなると、結構、エネルギーを消耗する。それに加え、往復3時間の独り運転ともなると、走りながら音楽を聴かないので、余計に無言のサイレントドライブ。・・・正直、エンジン音を楽しむタイプの車好き。よって、サイレントドライブで良いのだが、長時間のドライブとなると、ストレスは溜まる一方となる。

 そんな時に、気軽に車を出してくれるのは、とても有り難い。しかし、バタバタと玄関を出たものの、大切な取材機材が入ったバッグを忘れてしまうという始末。超ワイドなどのレンズが置き去りになったのである。・・・「まあ、マクロレンズ1本あれば、料理を撮るには十分なので、いいか!?」と、同ホテルへ向けて走る車の中で、ポジティブな表情で自分に頷いた。

 同ホテルに到着したのは午後6時過ぎだった。女将がわざわざ玄関まで出てきて、取材先の鉄板焼レストラン「杏布炉舎」へ案内してくれた。いつもながら、素敵な店構え。同ホテルの中庭の先に、オシャレなレストランの明かりが見えてきた。シェフは入り口に立ち、私の到着を待っていてくれたのだった。

 今日のメインは・・・やはり、天草海の幸の代表格である活伊勢海老だ。キャップで蒸しはじめたシェフ。段々と伊勢海老の赤みが増してきて、何とも言えない香りが漂ってくる。流石に、活伊勢海老は旨い。プリプリした身は甘みがあり、バターを絡ませた伊勢海老を、一瞬にして食べてしまった。「良かったら、あと一皿!」と注文したいほどの味わいに、大満足。

 2年ぶりに会うシェフは、所作がしっかりとしており、手際が随分良くなっている。余裕も出てきたのか、会話も軽やかであり、一つ一つの説明がしっかりしていた。その後、フィレを焼いて、ガーリックチップを添えてサーブしてくれた。脂身の少ないフィレは柔らかく、繊維も細く、食感も良かった。

 月曜日というのに、同ホテルではグランドゴルフ大会参加者の団体で埋め尽くされ、満室のようだ。余生を十分に満喫しているご老人たちが、露天風呂に浸かり、それから宴会場でワイワイ楽しんでいる様子が目に浮かんでくるようだ。

 熊本県内でも鉄板焼レストランとしては設備も環境も最高レベルにある「杏布炉舎」。最近、二連泊のお客は、初日に和食コース、そして二日目は鉄板焼と・・・大変ゴージャスな料理を楽しめると、大変好評のようである。

DSC_5340


DSC_5365


DSC_5250


DSC_5324


DSC_5327


DSC_5302


DSC_5379


DSC_5297


DSC_5399


DSC_5409



【松島観光ホテル岬亭公式サイト】 http://www.misakitei.co.jp/Link

                   

  • posted by Chikao Nishida at 2015/3/3 02:25 am

仕覆・・・これ、必見!!(2)

▼苓北町富岡で獲れた桧扇貝(ヒオウギガイ)に金箔を貼ったもの

NAKANO8


 一昨日取材したのは、「えん庵袋物教室」を主宰している中野八重子さん。18世紀頃・・・江戸時代の小袖などの布(きれ)を使って、ハマグリを包みこんだり、茶筒などの器などを、如何にも誂えた洋服のように包み込み飾り付ける袋物。・・・所謂、「仕覆(しふく)」である。

 当時の殿様やお姫様が着用していた、絢爛豪華な着物の布を使い、色んな器や道具を包みこんでしまう。そこに、一針、一針を刺し、その道具箱が心地良く座るように包み込むのだ。・・・中には貝殻、雛人形、そして、現代のタブレットの袋まであった。

 展示会場の中央部には、手鏡用の布を貼り付けた、変わり屏風が立ててあった。・・・中野さんによれば、その屏風の表具師さんは女性で、現在、海外で活躍していると言う。

 僅かな時間だったけれども、多種多様の袋物を拝見していると、古き良き時代の日本は・・・侘び寂びというよりも、絢爛豪華なファッション感覚を持つ、モガモボの大正ロマンの時代よりも、お洒落だったのでないかと・・・。その証拠に、武田信玄は胴着の中に、幻の染め「辻が花」を着ていたと伝えられる。現代なら、ゼニアやベルサーチ、アルマーニを、殿様がオーダーメイドで着用しているようなものだ。

 冗談はさて置き、18世紀頃の布をしっかりと見ると・・・気が遠くなるような緻密でアーティスティックな刺繍や、ヴィトンのような市松模様、ミルガイの刺繍などな・・・昔の職人たちの匠の技に感激するばかりか、とんでもない世界を垣間見たものだと・・・カルチャーショックを受けて帰途についた次第。・・・いやはや、「和の文化」は凄い!!!

※仕覆とは、大切な器を保護し裂を鑑賞する袋。


▼昔輸出用に作られた布(逆輸入版)
NAKANO3


▼ハマグリを布で包んだもの
NAKANO10


▼市松模様
NAKANO5


▼手鏡用の袋物布を貼り付けた、変わり屏風。
DSC_4564


DSC_4431


▼江戸時代の雛人形と蓋物(中国製)
NAKANO11


▼紐結び(左から、笹、橘、トンボ・・・)
DSC_4514


▼タブレットの袋物
DSC_4522



【ディー・アンド・エルリサーチ株式会社公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/dandl/Link

               

  • posted by Chikao Nishida at 2015/3/2 02:18 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp